2009年8月22日(土)付


山博のカモシカお見合いへ 「クロベ」埼玉に貸し出し
 大町市立大町山岳博物館(柳澤昭夫館長)の付属園が飼育する、オスのニホンカモシカ「クロベ」は10月中旬から、埼玉県のこども動物自然公園に貸し出される。繁殖と種の保存のため、同公園が飼育するメスのカモシカのもとへ向かう。相手は平成19年5月、秩父地方で保護された「なでしこ」。公園内の飼育施設で「クロベ」と見合いをし、相性を確認、距離を縮めていく。同館によると、ニホンカモシカは一般的に、生後2〜3年で生殖活動が可能になるという。2頭の間に生まれた子どもは1頭目が同公園に帰属。2頭目以降は協議を行っていく予定。「クロベ」は昨年7月、父親の「ハクバ」と母親の「オタリ」の間に誕生。飼育員は「生まれた時から見てきたので寂しいが、子孫を残してほしい」と話した。同館は「うまくお見合いが進み、2世が生まれれば。種の保存に貢献していきたい」と期待している。
「私の思い出」で内容充実 白馬議会報が新企画
 白馬議会だよりで今月発行の89号から、住民から寄せられた後世に残したいエピソードを紹介する新企画「私の思い出」が始まった。議会報調査編集特別委員会(田中栄一委員長)は「内容充実により、少しでも議会報に関心を持ってもらい、手にしてもらうことにつながれば」と話している。 89号では、森上の松倉伸子さんが「忘れられない出来事」と題して、敗戦により苦悩する兵隊との思い出についてつづっている。 「小学校6年のときに終戦となり、8月15日は忘れることのできない日です。64年も過ぎた今でも、はっきりと覚えていることがあります」と始まっている。 議会報は定例会終了後を中心に年4回発行。次回発行は、10月末を予定している。
塩の道 本質を知る 小谷公民館が「里山紀行」
 小谷村公民館は21日、白馬小谷研究社の田中元二さんを講師に同村役場で「第3回里山紀行」を開いた。「塩と塩の道、そして千国街道」をテーマに、塩の道の本質、かつて塩がどこで作られ運ばれてきたかなどを、スライドを中心に解説。多数が参加して、田中さんの興味深い話に耳を傾けた。 田中さんは「塩は人間にとって必要不可欠。山深いところでも住んでいる限り人はどんな苦労してでも塩を求めてきた。それこそが塩の道であったといえる」と話し、岩塩の乏しい日本で昔、海水から作られた塩がどのようにして千国街道に運ばれたか、物資だけでなく文化や生活信仰などとともに街道文化がどのように形成されていったかを説明した。
北ア背にてるてる坊主 池田でアート展開幕
 全国から募ったてるてる坊主を野外に展示する、第3回池田町てるてる坊主アート展は21日、同町のあづみの池田クラフトパークで始まった。安曇野の景観に恵まれた公園に、それぞれの思いを込めたてるてる坊主が泳ぎ、会場は多くの来場者でにぎわった。同町が童謡「てるてる坊主」の作詞者である浅原六朗の出身地であることから、全国から手作りのてるてる坊主を募集し、北アルプスと安曇野の田園風景が美しい屋外に飾る観光イベントにしようと、3年前から開いている。ことしは3歳から95歳までの幅広い年齢層から個人、グループ合わせ延べ516人が参加。首都圏、関西をはじめ福島、新潟、長崎、沖縄県など全国から475点の応募があった。初日朝は、ずらりと並んだてるてる坊主の御利益か、心配された天気も穏やかに晴れ、会場は過ごしやすい天候の中で多くの親子連れなどでにぎわった=写真。場内には出店などが並び、イベント気分を盛り上げた。
弁当で地域アピール 国営公園大町松川地区で
 国営アルプスあづみの公園大町・松川地区で、夏・秋限定「園弁−北アルプス満祭弁当−」が販売されている。公園利用者に地場産の食材をふんだんに使った食事を楽しんでもらい、地域の豊かな自然と特産物のアピールを目指す。夏バージョンは、SPF豚のショウガ焼きや、大北産コシヒカリの山菜ごはんなど多様なメニューを用意。そばを巻いた巻きずしなどユニークな一品も。弁当は、JA大北が運営する休憩棟レストラン「北アルプスの食卓」と、公園のスタッフがメニューを検討。秋バージョンが、9月中旬以降に販売される予定。 「北アルプスの食卓」の黒川英明店長は「地域のさまざまな食材が味わえるお弁当。家族で囲みながら、公園の自然を楽しんでほしい」と話した。
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8月の一覧
白馬で初大学女子ソフト 活性化願い住民が大会運営

 白馬村を舞台に、第1回宇津木妙子杯兼白馬CUP争奪大学女子ソフトボール大会が21日から2日間の日程で開幕した。村営北部グラウンドを会場に関東を中心とした強豪6校による熱戦が展開されている。競技普及や選手との交流などを通じた村おこしを願い、地元住民らが一丸となり大会を運営。白馬夏の恒例大会として継続する考えだ。