2010年6月11日(金)付


大糸タイムス賞「春」 IAC美術展で磯尾さん
 全国から美術愛好家の作品が集う、第34回IAC美術展(大糸タイムスなど後援)は20日まで、安曇野市豊科近代美術館で開いている。絵画や版画、彫刻、布工芸など、290人の361点が展示されている。大糸タイムス賞には、磯尾順次さん=木曽町=の絵画「春」が選ばれた。 受賞作品は、木曽の渓流沿いに咲き乱れるサクラを、川面の黒と花の対比を生かした豊かな色彩で表現。最高賞のIAC美術大賞には、新井夕子さんの絵画「ロマン追想」が輝いた。 美術展はプロ、アマ問わず全国から作品を公募し、地方で開催される全国規模の美術作品展として、親しまれている。新人作家の育成などを目指して毎年開催。海外からも応募があり、ことしは中国人作家の作品1点が寄せられた。 展示室には、ことし2月に亡くなったIAC創設者の岩淵陽人さんをしのび、遺作の漆絵作品も展示されている。
カモシカオタリに赤ちゃん 大町山岳博物館 13日から一般公開
 大町市大町山岳博物館付属園で飼育しているニホンカモシカのオタリ・6歳が9日未明、元気な赤ちゃん1頭を出産した。10日のメディア公開では、常にオタリが赤ちゃんに寄り添う仲むつまじい姿を報道陣に見せた。同園のハクバ・6歳との間に一昨年に生まれたクロベにつづき、2頭目。13日から一般公開される。 繁殖のため、昨年11月5日にハクバとオタリを同居させ、妊娠が分かったことし1月から別居させていた。妊娠期間は約7か月で、今月8日に食欲減退が始まり、飼育員が9日の午前3時ころからえさ場付近で出産が始まったことを監視カメラで確認した。約50分という順調なペースで赤ちゃんが産まれた。
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6月の一覧
在来種アヤメ見ごろ 白馬村の平川河川敷
 白馬村北城地区のオリンピック大橋の北詰め駐車場周辺の平川河川敷で、在来種のアヤメの美しい花が見ごろを迎えている。 アヤメは「いずれがあやめ、かきつばた」のことわざの通り、同種のカキツバタと見分けのつきにくいものの例えとして、昔からよく話題に上る。カキツバタに比べると花形は若干小ぶりで8a内外。草丈は50a内外で、葉は細く、葉脈が目立たないのが特徴。花弁の基部に網目状の模様があり、アヤメは草原地帯、カキツバタは湿原を好んで自生する。 同所のアヤメは堤防沿いにはびこる外来種を除去し、昔ながらの花々で自然再生と景観美化をめざす活動の一環として移植した。今ではしっかりと根づき、晴れた日は白馬の雄大な山並みと姫川の清流、昔ながらの山野草といった美しい景観が訪れる人の目を楽しませている。
池田町の魅力PR 移動販売晴れるや号初出動
 信州の街道をテーマに、味覚や物産を紹介するイベント・信州夢街道フェスタ2010はこのほど、松本市で開いた。池田町観光協会が、町商工会の移動販売車「晴れるや号」を初めて活用し、農産加工品の販売やさまざまな催しで、地域の魅力をアピールした。 池田町のブースでは、てるてる坊主アート展の作品を車両に飾り付け、町のシンボルを紹介。てるてる坊主の顔出しパネルや、クワ茶の振る舞いなどを用意し、会場を盛り上げた。 「晴れるや号」は平成21年7月、町商工会が導入し、町内集落での生活用品移動販売や、イベントでのPR活動に利用されてきた。観光協会が車両の普及と利用促進を図ろうと、商工会の協力でイベントに使用した。 同協会は「多くの来場者でにぎわいうれしい。限られたスペースに車両を持ち込む、ユニークなアイデアが受けたのでは。今後も商工会に協力をお願いし、車両をPRに生かしていければ」と話した。
ミニトマトの育て方 大町北小生プロから学ぶ
 大町市の大町北小学校2年3組(梅牧洋子教諭・24人)は10日、2学年が生活科で育てているミニトマトの育て方の疑問を農業のプロに聞こうと、JA大北中部営農センターを訪れた。日ごろ野菜を育てるなかで感じていた疑問を解決した。 同校2学年は生活科でサツマイモ、大豆などを育て農業を学んでいる。家庭などでミニトマトの育て方を調べるなか、さまざまな疑問が浮かんできたことから農業の専門家に野菜の育て方を教わった。 同JA中部営農センター技術員の浅川哲弘さんが野菜の育て方を指導。児童たちは、水や肥料はどのくらい必要か、雨に当たらないように育てないといけないのかなどそれぞれの疑問をぶつけた。浅川さんは「みんなが大きくなると同時に、トマトも大きくなる。トマトは太陽の光が好きだから日の当たるところにおいて育ててあげて」などと呼びかけた。児童たちは、教わったことをしっかりとメモに書き取っていた。