2011年5月4日(水)付


「義塩」の道歩き被災地に「義援」 塩の道祭りスタート 小谷
 かつて塩を運んだ古道、千国街道を巡る「第32回塩の道祭り」が3日、小谷村から始まった。東日本大震災を受け自粛ムードも高まったが、行き過ぎた自粛はせずに観光イベントを通常通りに実施し、義援金を集めて被災地を支えようという思いで開催を決めた。
 小谷村では例年並みの3200人余が参加し、往時をしのばせる昔の旅人や歩荷、牛方などに仮装して下里瀬から栂池まで約9`の散策を楽しんだ。
 同村実行委では、武田信玄が敵の上杉謙信に塩を送って領民を助けた「義塩」の故事にちなみ、小谷の塩や特産品を販売して義援金に充てる被災者支援活動を実施した。「義塩の道を歩いて被災地に義援を」と呼びかける姿は注目を集め、多くの参加者が塩を買い求めたり、義援金の募金箱に善意を寄せていた。
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5月の一覧
「岳」試写会で舞台あいさつ 小栗さん、長澤さんら思い 7日から東宝系で公開
 大町市内での撮影が行われ、市の魅力をPRする作品におくられる「大町きらりシネマ」にも認定されている映画「岳 −ガク−」。大型連休明けの7日から全国東宝系で公開される。先行して27日、松本市高宮の松本シネマライツ(北原優介支配人)で行われた試写会に主演の小栗旬さん、長澤まさみさんらが登場し、舞台あいさつに臨んだ。映画への思いや山の良さを語り、作品をPRした。
舞台あいさつには原作者の石塚真一さん、監督の片山修さんも登場。予告なしの演出に会場を訪れた人から驚く声と大きな歓声が沸いていた。撮影は大町北小学校や大町山岳博物館など大町市内でも行われた。
体力・精神力鍛える 池田の少年野球連盟
 池田町少年野球連盟(三澤孝文会長)は4月29日、開幕式を池田小学校グラウンドで開いた。池田・会染両小学校の3年生から6年生まで36人が練習や試合を通し、体力と精神力を身に着ける。
児童たちは学年ごとに分かれ、サクラ咲く校庭を歩いて入場。ダイヤモンドを一周し、整列。会染小学校6年の田中太陽副キャプテンが、「高い目標を持って練習に励みます。震災で不自由な生活をされている人たちのことを忘れずに、途中であきらめず強い精神をもってやり抜くことを誓います」と誓いの言葉を述べた。
リーグ戦しのぎ削る 池田町早起き連盟
 池田町早起き野球連盟(伊藤次夫会長)は4月29日、第42回の開幕式を高瀬中学校校庭で開いた。同日の開幕試合から8月まで、8チームが1次、2次のリーグ戦でしのぎを削る。
開会式で各チームは、高瀬中学校吹奏楽部の演奏に合わせ、ダイヤモンドを一周して入場。池田町少年野球のメンバーがプラカードを持ち、式典に華を添えた。東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげた。
セコニックチームの鶴川孝一主将が選手宣誓し、健闘を誓った。
球春到来 各地で開幕式
グラウンドに快音 大町ソフトボール連盟
大町市の大町ソフトボール連盟(島田剛志会長)は3日、平成23年度リーグ戦開幕式を、市運動公園多目的広場で開いた。選手や関係者らが選手宣誓などで本格的な球春の到来を祝い、各チームがさっそくグラウンド上で快音を響かせた。
今シーズンは20チーム300人余の選手が登録。各チームは8月まで、総当たり1回戦で白熱した試合を繰り広げる。競技を通じて東日本大震災の被災地を支援しようと、ホームランや三振などを記録するたび義援金を募る、球技ならではの募金活動も検討している。
同連盟は選手の高齢化が進むなかで、地域の競技振興や選手育成にも力を入れ、全国大会出場を想定した68歳以上の「古希チーム」立ち上げや、小中学生に競技を教える育成会の設立も、事業に盛り込んだ。