昔の暮らしに思いはせ 白馬高 小谷の塩の道街道散策
 白馬村の白馬高校の1年生49人は6日、総合的な学習の時間の一環として、小谷村の千国街道を歩き、地域の歴史や昔の人のくらしについての理解を深めた。
 小谷村の塩の道を愛する会のメンバーが外部講師となって生徒を案内した。栂池の百体観音から牛方宿を通り、千国の庄史料館に至る、同村の塩の道街道の代表的なコースを散策。
 講師は江戸時代、庶民はなかなか遠方まで参拝に行くことができなかったため、西国、秩父、坂東の百番霊場に合わせ同じ御利益を願って建立した百体観音にまつわる話や、牛馬と歩荷(ぼっか)たちによって、海産物等の物資が運ばれた、庶民とともに生きた経済道路・塩の道の由来などを説明した。生徒は熱心に耳を傾け、昔の暮らしに思いをはせていた。
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6月の一覧
花で届ける感謝の気持ち 大町幼稚園児が市内施設へ
 大町市の大町幼稚園(早川民次園長)は7、8の両日、子どもの日としても親しまれる「花の日」にちなんで、市内の公共施設などに花を届けた。日ごろお世話になっている施設の職員らに花を渡し、感謝の気持ちを伝えた。
「花の日」は、キリスト教教育のための日として150年ほど前にアメリカで始まった。同園では、花や子どもが成長する喜びに感謝する日として、日ごろの感謝を表し、毎年施設などに花を届けている。
 ことしは大町消防署や郵便局、JR信濃大町駅など8施設に、全園児がニチニチソウやサルビアなどの花を届ける。
大正琴の音色で元気を 琴峰会 八坂福祉施設にCD
 県内の大正琴愛好家で組織する「琴峰会」(山浦琴峰・会主家元)は8日、デイサービスが入る八坂総合福祉センターみさかに、同会指導者の演奏を収録したCDを寄贈した。同会大北支部の活動拠点となっている八坂地区、練習で公共施設を使用させてもらうなど日ごろの感謝とともに、「大正琴の音色でお年寄りたちを元気付けたい」との願いを込めた。
 CDタイトルは「アンサンブル・レイク」。指導者の巧みな演奏技術を集結させ、演歌からクラシックまで幅広い世代に楽しめる楽曲を収録した。
 山浦家元と、大北支部メンバーは同日、八坂総合福祉センターを訪れ、丸山喜彦所長にCDを手渡した。
大北トップ目指して 中学校体育大会の熱戦
 北安曇地区中学校体育大会は9から12日まで、大北・安曇野市を会場に開かれている。大北地域8校から出場した選手たちが、軟式野球やソフトテニスなど9種目で、中信地区大会を目指して、日ごろの練習の成果を発揮した。サッカーと剣道は安曇野市との合同開催。
大町市の仁科台中学では初日、バスケットボールの男女2種目が行われ、男子5チーム、女子4チームがトーナメント戦で、大北地域のトップを目指した。試合を展開し、各種目上位2位までが中信地区大会に進出する。
コート上では選手たちがチームメートや家族の声援を受けながら、パスをつないで相手ゴールに迫った。ゴール下の競り合いから放たれたボールがリングを通過すると、会場に大きな歓声が響いた。
子どもとキノコのコマ打ち おたり中央直売所が教室
 小谷村の下里瀬地区の住民有志でつくる「おたり中央直売所」(太田喜八郎代表)でこのほど、地区の子どもたちを対象としたキノコのコマ打ち教室が開かれた。
次世代を担う子どもたちに、地域の自然と産業、里山の保全の大切さについて知ってもらおうと、毎年実施。会員の指導を受けながら作業に汗を流した。
 子どもたちは会員にほだ木を押さえてもらい、コンコンと音も軽やかに、ナメコの種駒を慎重に打ち込んでいった。「来年はこの木からナメコが出る」と教わり、「たくさん出るといいな」「おいしくなるといいな」と、笑顔で話していた。秋には昨年コマ打ちした原木の収穫体験交流を行う予定という。
 作業後は今が旬のたけのこ汁を子どもたちに振る舞い、異世代交流を深めた。
遊休農地手作業で開墾 小谷村 東京農大生が米作り
 東京農業大学の森林環境保全分野・森林生態学研究室で学ぶ学生らが、小谷村伊折地区で、すべて昔ながらの手作業による遊休農地開墾で米作りに挑んでいる。同研究室は、武生雅明准教授のもと、生態系の保全・復元の技術開発への生態学の応用を研究。テーマを模索しながら主に植物を対象に生態系の仕組み解明をめざし、屋外でさまざまな調査を実施している。
 昨年秋から空き家となっている集落の古民家を借り受け、研究に着手。機械は全く使わず、昔ながらのくわをふるってアシが生い茂っていた荒れ土をおこし、少しずつ田んぼを再生していった。6月に入り、少しずつ昔のたたずまいを取り戻した田んぼに水が引き入れられ、学生たちは田植えを行った。

2012年6月10日(日)付