2014年10月8日(水)付

深まる秋 三段紅葉期待 台風一過 北アルプス初冠雪
 大町市で7日早朝、北アルプスが初冠雪した姿が見られた。朝焼けの雲の切れ間から、鹿島槍ケ岳(標高2889b)などの山頂がのぞき、紅葉の山体の先が白く染まり、秋の深まりと近づく冬を予感させていた。
 前日に台風18号が通過した荒天で覆われた山頂付近は、標高の高さによる気温の低下で雪模様になったとみられる。午前9時ころまでには、山頂は再び雲に隠れた。
 秋の深まりとともに紅葉シーズンが近付き、里の緑と山腹の紅葉がグラデーションを彩る三段紅葉をはじめ、秋晴れに映える風景が期待できそうだ。
喜寿記念し修学旅行=@旧小谷南中卒業生旧交温める
 昭和12、13年生まれの旧小谷南中学校卒業生たちが2日から4日まで、77歳の「喜寿」を記念し、修学旅行≠行った。太平洋戦争後の復興期に果たせなかった仲間との思い出づくりを、約60年の時を経てかなえた。
 卒業生たちは小学2年生で終戦を迎えた。戦争の傷跡が残る昭和20年代後期、当時中学3年生2クラス90人が修学旅行で東京を訪れたが、敗戦からの復興のさなか。「気持ちも重かった」と、楽しい思い出づくりには程遠かった。
 毎年、身近な仲間同士が集まっていたが、77歳を控え記念となる節目を祝おうと、京都、奈良への修学旅行を企画。県内外のクラスメートに声をかけたところ20人が集まった。東大寺や法隆寺、清水寺など文化遺産を訪れて歴史に親しみ、バスのなかで卒業後に歩んだそれぞれの人生を語り合いながら、旧交を温めた。
大カエデ七色のコントラスト 池田の大峰高原今週末から見ごろ
 池田町大峰高原の七色大カエデの色付きが増してきた。見る位置によって色彩が変化する見事な紅葉のコントラストに連日、多くの観光客らが足を運んでいる。7日現在、4分ほどの色付きで、今週末から来週末にかけて見ごろを迎えそうだ。
 昨年は、マイマイガの幼虫の大量発生により葉が食べられるなど被害を受け、色付きや見栄えに影響を受けたため、ことしは念入りに駆除作業を進めた。町観光協会は「被害も抑えられた。例年並みの美しい紅葉が見られるのでは」と期待を寄せている。
 大カエデは樹齢250年以上の老木。樹木医による診断や手入れを繰り返し、町のシンボルとして大切に守り育てている。
絵本づくりに込めた思い 松川ちひろ美術館で企画展

 松川村の安曇野ちひろ美術館は、ちひろ没後40年「ちひろの絵本づくり―表現の可能性を求めて―」を開催中。ことし最後の企画展。画家いわさきちひろ(1918〜74年)の絵本づくりに込めた思いや技法の変遷をたどる。
 子どもたちの生活を生きいきと描いた初期の絵本から、絵雑誌、物語絵本を経て、ちひろ最後の作品となった「戦火の中の子どもたち」や未完の作品まで、画業の変遷を紹介する。
生の芸術親子で楽しむ 大町子どもまつり公民館で
 大町子ども劇場の恒例行事「大町子どもまつり」が4日、大町市中央保健センター2階、大町公民館分室講堂で開かれた。会員や一般参加の親子らが芸術に触れる楽しい1日を過ごした。
 同劇場は親子で生の演劇や音楽を楽しむことを目的に発足。年に4度の定例会のほか、より多くの親子に芸術に親しむ機会を持ってほしいと、市教委と大町地区社協の協力を得て子どもまつりを開催。今年で35回目。
 参加者は社協ボランティアらが教えるバルーンアートや紙飛行機作り、缶積み、輪投げなどを楽しみ、昼食には豚汁が用意された。子どもたちは初めてのバルーンアートに「もっと作りたい」と瞳を輝かせ、作った紙飛行機を飛ばすなど楽しんでいた。
市内と氷見・立川児童の610点 姉妹都市絵画展21日まで
 大町市文化会館で21日まで、姉妹都市交流児童絵画展を開催中。市内6校と姉妹都市の立川市9校、氷見市11校の小学校児童が描いた610点の絵画を一堂に展示した。
 市制施行60周年・合併10年記念事業の一環。未来を担う子どもたちに、これからも交流を続けてほしいとの願いが込められる。児童が描いたいきいきとした絵が展示室やホール、ホワイエをにぎやかに彩っている。
 11日に同文化会館で開かれる記念式典では、立川市と大町市の中学生が吹奏楽で交流する。立川第一中学校、立川第二中学校の生徒とともに市内の第一中学校、仁科台中学校、八坂中学校の吹奏楽が、大ホールで演奏を披露しあう。
 前庭のふれあい広場では美麻小中学校・源流美麻太鼓の会による太鼓演奏なども予定する。
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