2015年5月28日(木)付

被災地歩き住民の声聞く 神城断層地震 中島副知事就任後初の視察

 県の北安曇地域を担当する中島恵理副知事は27日、4月の就任後初めて、神城断層地震の被災地を視察に訪れた。被災した実地の状況を確認し、住民たちの声を聞いた。
 白馬村で被害が大きかった堀之内地区・三日市場地区では、現地を歩いて確認。ひび割れた道路や更地となった堀之内公民館、取り壊しを待っている傾いた住宅などを目の当たりにした。
 三日市場公民館では、両地区の役員や村議6人と懇談。被災直後の状況や課題を確かめた。
大北農家学生受け入れ 松川村 明大ファームステイ

 明治大学農学部の「ファームステイ研修」で、大北地区農業振興推進協議会(会長=宮澤敏文県議)は26日、学生の受け入れ式を松川村のセピア安曇野で開いた。2年生10人が大北地域の農家で住民と寝食を共にしながら農作業に汗を流し、農業の現状と魅力に理解を深める。
 事業は平成13年に地域の理解者を育てようと始まり、15年目を迎える行事。ことしは食料環境政策学科の学生が6月1日までの期間中、農家や事業所に滞在し、リンゴの摘果や田植え、地域産業の見学などに取り組む。
球児元気よく野球 伝統の大北中学生大会

 大北少年野球育成協議会(小山千秋会長)が主催する伝統の第62回大北少年野球中学生選手権大会(軟式)が24日、池田・松川両町村3会場で開かれた。地元や招待校の6チームによるトーナメント戦で争われ、初夏の澄みきった青空に、球児の元気の良い掛け声が響き渡った。
清掃作業で被災地支援 白馬高生 飯森体育館でボラ

 白馬村の白馬高校の生徒が23日、神城断層地震の被災者が暮らす仮設住宅に隣接する、飯森体育館で清掃ボランティア活動を行った。同校では昨年の震災で被災した生徒がいたことなどから、発生以来、生徒たちが村社会福祉協議会の災害ボランティアセンターに登録して活動を続けてきた。新年度となって復興が本格化したことで、高校生でもできる支援をとセンターに呼びかけたところ、今回のボランティアを依頼された。当日は同校生徒と教諭、一般参加の21人が集まり、清掃作業に汗を流した。
5地区300人が競う 美麻運動会で住民交流

 大町市美麻地区の運動会が24日、美麻小中学校グラウンドで開かれた。初夏の陽気のなか、地域住民約300人が参加し、5地区に分かれてさまざまな種目で競いながら、運動を楽しんだ。
 2人1組で竹棒を使ってボールを運ぶ競技「私も一緒につれてって!」では、形や大きさの違う3つのボールを、竹棒で転がしたり、はさんで持ち上げて運ぶ速さを競った。会場からは声援が飛び交い、選手は協力し合いながらわれ先にとゴールを目指していた。パン食い競争や綱引きなど15種目が行われ、参加した幼児からお年寄りが交流を深めていた。
自然の雪で柔らかく熟成 大町 薄井商店雪中埋蔵掘り出し

 大町市の酒蔵・薄井商店(薄井朋介社長)は26日、市内で白馬錦『雪中埋蔵』の掘り出し作業を行った。雪原に掘られた穴に1月29日に埋蔵、約4か月間熟成させた原酒が、初夏の青空のもとに続々と掘り出されていった。
 自然の雪を日本酒の熟成に利用する埋蔵方法は、同社の『雪中埋蔵』が県内で最初。平成8年に始まり、今季で20回目を迎えた。
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