2016年10月1日(土)付

大町高校115年の歴史一冊に 閉校記念誌が完成

 大町北高校との統合により、ことし3月に閉校した大町高校の115年の歴史をまとめた閉校記念誌「大町高校百十五年」が完成した。大町高校同窓会内に立ち上げた記念誌編集委員会が中心となり2年半を費やし発刊となった。開校した明治34年から閉校までの歩みを、写真や卒業生らの寄稿文などで振り返る。一般販売も始まっている。
 記念誌はB5版320n一部カラー刷りで、税込み1080円。写真をふんだんに使い、年表などで同校の歴史をたどっている。伝統である全校登山など山岳との深いかかわりについても詳細に説明している。
 記念誌は、塩原書店九日町事務所(рO261-22-0076)で扱っている。
互助の村づくり呼び掛け 白馬地域の支え合い考える講演会

 白馬村地域包括支援センターは9月30日、地域の支え合い・助け合いを考える講演会を村保健福祉ふれあいセンターで開いた。社会保険労務士の杉山逸人さん=小川村=を講師に、「いま求められる地域の力 やっぱりここで暮らしたい」と題し、これからも住み続けることができる白馬のために一人ひとりが考えることを呼び掛けた。
 実家を白馬村に持つという杉山さんは、なぜ今地域の支え合いが求められているのかを解説。村でも高齢化が進んでいくなかで、今後は自助・互助・公助のバランスが変わり、互助(支え合い)が占める割合が増えると説明。国は、元気な高齢者に生活支援の担い手として社会参加してもらう―という考え方にシフトしているとした。
都会から収穫のお手伝い 小谷援農ボラツアーで交流

 小谷村の観光連盟は9月26日と27日、石坂地区の農園で村特産のサルナシ、ヤマブドウの収穫を手助けする援農ボランティアツアー「快汗!猫の手援農隊」を実施した。都市圏の住民を中心に多数が参加して、収穫作業を通じ地域住民と交流を深めた。
 猫の手援農隊は、高齢化が進み、労働力の確保が難しくなっている、農家の仕事を無償で手伝ってもらう企画。村特産のサルナシとヤマブドウの栽培の大半を手がける同地区では、高齢化や人手不足などから、ここ数年はツアー参加者の”猫の手”は、なくてはならない貴重な労働力という。
親子が楽しくストレッチ 松川 桃太郎教室でキッズビクス

 未就園児の親子を対象にした松川村公民館の家庭教育学級「桃太郎教室」は9月29日、キッズビクスをすずの音ホールで行った。12組の親子が参加し、キッズビクスインストラクター遠藤正美さん(48)=安曇野市明科=の指導で、楽しく体を動かした。
 子どもを高く抱き上げたり足裏に乗せてバランスをとったり、くすぐり合ったりと、親子で楽しく触れ合いながら、ストレッチや筋力アップを図った。遠藤さんが「魔法の手」と呼ぶ母親の手で、子どもの体を優しくさすったり、ぎゅっと抱きしめる動作も。音楽に合わせて元気よくジャンプしたり歩き回るなどして、全身を動かした。
子どもの感性育み60年 「大町みずえ会」記念絵画展

 子どもたちが楽しんで絵を描く「大町みずえ会」の創立60周年記念展が1日から、大町市仁科町のギャラリーいーずらで始まる。昭和30年の児童部発足以来、保護者が運営を担い、講師の版画家・羽田智千代としちよさん(89)=九日町=が、自由に描く喜びを広め続ける。記念展では、現役と元会員の新旧≠フ子どもが伸び伸びと描いた約50点が並ぶ。9日まで。
 現役会員は市内の保育園児から高校生まで。画用紙いっぱいに自分の顔を描いた絵、想像を緻密に描写したペン画など多彩で、表現する純粋な喜びが画面から伝わる。油彩画、版画、工作、陶芸も並ぶ。別部屋では、羽田さんが勤めた小学校の教え子などから集めた参考作品約150点が壁を埋める。
 入場無料。開場は午前10時から午後5時まで(最終日は4時まで)。問い合わせは花岡さんрO261-22-7723まで。
美麻で松月流発表会 震災越え施設再開喜ぶ

 長野市の舞踊流派・松月まつげつ流(松月豊扇会主)はこのほど、年に1度の舞踊発表会を大町市美麻地区のぽかぽかランド美麻で開いた。神城断層地震の被害により、2年ぶりとなる美麻での開会。会員たちが日頃の成果を披露し、施設の再開を祝った。
 松月流は長野市や白馬村などの会員約40人が所属。美麻の環境や立地などにほれ込み、前身の時代を含めて10年以上、発表会を同地区で開催してきた。昨年は震災により施設が休業したため、やむなく会場を移して開催した。
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