2017年4月1日(土)付

「大町水の日」制定を要望 良質豊富な地域資源後世へ

 大町市土地改良区(福嶋清隆理事長)は3月31日、市に対し、「大町水の日」の制定を要望した。北アルプスから流れ出る水が大地を潤すなど、大町と水の深い結びつきを強調し、水を愛し、尊敬し、親しむ取り組みを通じ良質で豊富な水資源を後世に残したいとの願いを要望に込め、生越徹市長に理解を求めた。
 水の日制定の要望は、3月17日の土地改良区総代会での全会一致の決議を経て行った。
戦争の記憶語り継ぐ 白馬村公民館が体験記発行

 白馬村公民館は3月31日までに、村民から募った手記やインタビューをまとめた戦争体験記「戦争体験を語り継ぐ 子供たちに伝えたい」を完成させた。戦後70年の節目を越え、足掛け2年をかけて集めた数々の証言が一冊にまとまった。次の世代に伝えるために、学校や地域を通じて配る。
 冊子はA5判約176ページ。太平洋戦争や満蒙開拓、終戦当時の話など、村内を中心とした80代から90代25人の記録が載っている。本紙連載の「時代の証言者」からも3編を転載。県外から寄せられた、同村での疎開体験をつづった寄稿もあった。村の歴史と戦争を並べた年表や地図、当時の姿を映した写真なども掲載されている。
キハダ材 机と新聞台寄贈 小谷村生産組合「身近に感じて」

 「小谷村キハダ生産組合」(小林純男組合長)はこのほど、キハダ材で作った学習机と新聞台を小谷小学校に寄贈した。関係者は「地元の子どもたちにキハダを身近な存在として感じてもらいたい」と期待を寄せている。
 村内ではキハダは生薬の原料として生産され、生産者にとって樹皮を活用するもの。幹材はこれまで搬出されずに山林に放置されていた。同組合ではキハダの有効活用を推進する「Kihada黄金の木プロジェクト」を発足し、廃材利活用の道を模索。林業関係者や建具店、家具工房、道の駅などの連携のもと、コースターやキハダボールなどを製作販売、村役場の会議室の扉寄贈などを行っている。
ゲンジボタル幼虫放流 池田町花見地区の住民

 池田町花見地区の住民らによる「花見ホタルの里づくりの会」(丸山昇会長)はこのほど、ゲンジボタルの幼虫を地区内の水路に放流した。地区の子どもや保護者など約20人が参加し、成長したホタルが光を放って乱舞する光景を願った。
 同会は水路環境の整備を目的に、平成7年に発足した。現在自治会の役員ら10人ほどが中心となり、年間を通して水路の清掃や管理、ゲンジボタルやホタルのエサとなるカワニナの養殖を精力的に行っている。
長野で予想超える参加者 北ア芸術祭ボラサポ説明会12日は松本で

 6月4日に大町市内で開幕する北アルプス国際芸術祭の準備運営に携わるボランティアサポーターの説明会が3月29日、長野市であり70人を超える参加があった。芸術祭事務局の市まちづくり交流課は「予想を上回る参加者数、芸術祭への関心の高まりを感じる」と手応えを掴んだ。4月12日は松本市でも開催する。参加費無料、申し込み不要。
 松本市でのボランティアサポーター説明会は12日午後6時半から、松本市美術館(松本市中央4―4―22、電話0263-39-7400)1階講座室で。問い合わせは市まちづくり交流課内実行委事務局電話0261-22-5500まで。
職務全うすがすがしく 大町市で退職者辞令交付式

 大町市役所、病院、消防を退職する職員の辞令交付式が3月31日、市役所で行われた。職務を全うした退職者29人のすがすがしい表情が並んだ。牛越徹市長が、一人一人に辞令を交付し、長年にわたる市民生活の充実や安全への尽力に感謝した。
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