2017年4月16日(日)付

アルペンルート全線開通 観光客「別世界」を体感

 大町市と富山県を結ぶ山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」が15日、全線開通した。初日は雨や吹雪の天候不良により、富山県立山室堂平の巨大な雪壁の間を歩く「第24回立山雪の大谷ウォーク」は終日中止となったが、観光客はまだ深い雪に覆われた黒部ダムや高所の「別世界」を体感した。
 オープン初日の室堂は、午前7時現在の気温マイナス3度で風速が強く、屋上展望台や中央広場など屋外に出ることができたものの、辺り一帯はホワイトアウトし、高さ19bとなった雪の大谷は見えなかったが、観光客は吹雪の中で記念写真を撮ったり大量の雪を楽しんでいた。
春の観光シーズン到来 駅前で大町側開通式

 大町市側の開通式は、JR信濃大町駅前で行われた。大北各市町村や観光団体など関係者が参加しテープカットなど行いアルペンルートの全線開通を祝った。本格的な観光シーズンの到来に今シーズンの入り込みを期待した。
 流鏑馬太鼓の勇壮な響きがオープニングを飾った。大町レディースが観光客を扇沢駅まで運ぶバス事業者に花束を贈呈。テープカットとともに大きな拍手があがった。
松川村 安曇野ちひろ美術館20周年記念式典 皆が愛する場所へ

 今月、開館20周年を迎えた松川村西原の安曇野ちひろ美術館。絵本画家・いわさきちひろの両親ゆかりの地につくられた同館にはこれまでに全国、世界各地から延べ389万人が訪れ、絵本文化などにふれている。節目を機会に、これからに向けて気持ちを新たにした。
「ようこそ1年生集会」 大町東小学校で企画

 新年度が始まり、各地の小中学校で新入生を迎える会が開かれている。大町市の大町東小学校(山田晃校長)では、体育館に184人の全校児童が集い、開かれた。
 温かい気持ちで新しい友達を迎えようと今年から、「ようこそ1年生集会」と名前を変えた。児童会(高根夏雪児童会長)が企画運営した。男児14人、女児10人が、6年生に手を引かれて入場。学年ごとに学校行事や掃除など学校での活動を紹介した。
番所で登校見守る 小谷村で児童と対面

 小谷村で地域児童生徒の登下校の安全を見守る「こどもふれあい番所」(宮澤祐一代表)の、本年度の見守り活動が始まった。12日は子どもたちの登校時にボランティアスタッフ全員が番所で登校を見守り、小谷小学校で児童との対面式が行われた。
 ふれあい番所は国道148号線に接し、小中学生の大半が利用するスクールバスの発着所に設置されている。バス通学の児童生徒は同所でバスを降り、学校まで集団で登校している。
世界的観光地 扇沢駅で芸術祭PR 50日前キャンペーン

 大町市内で6月4日に開幕する北アルプス国際芸術祭の実行委員会(委員長=牛越徹市長)は、立山黒部アルペンルート全線開通日の15日、同ルート扇沢駅で芸術祭50日前キャンペーンを展開しPRした。
 同ルートは11月末までの営業期間中、100万人に迫る入り込みがあり、台湾を中心に20万人を超える外国人観光客が訪れる世界的な観光地。芸術祭には台湾の絵本作家など著名な外国人アーティストが多数参加することから、同ルートでの宣伝効果に期待を込めた。
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