2017年11月30日(木)付

大町山博ライチョウ舎増設 「安全な人工飼育」対策を

 大町市の市立大町山岳博物館付属園のライチョウ舎建設工事が進んでいる。国の特別天然記念物ニホンライチョウの繁殖を目的にした飼育舎の増設で、昨年同園で人工飼育中のライチョウが窓から逃げたことを受け、飼育室はサッシ枠にガラスをはめ込み開閉できない窓を採用するなど対策を講じた。一部の飼育室は床に勾配をつけるなどして自然に近い環境をつくり、来園者が見学できる観察室も設ける。
 建物は、飼育室5室と倉庫が一体となった木造平屋建て延べ約146平方b。平飼いで成鳥5羽が飼育できる。同園のライチョウ舎は4棟目で、来年5月を目途に飼育舎を使用できる状態にしたいとしている。
岩岳の名所 冊子で知って 観光協会 史跡案内40年ぶり改

 白馬村の岩岳観光協会(吉沢勇協会長)は今月、地区に残る史跡をまとめた小冊子「岩岳史跡案内」を発行した。日本文化に触れたい外国人や散策を楽しむ観光客が増える中で、歴史と文化あふれる切久保・新田地域の魅力を紹介するツールとして活用する。
 冊子はA5版でフルカラー表紙とモノクロの本体16n。集落を貫く千国街道(塩の道)をはじめ、松本藩領内四大社のひとつ霧降宮諏訪神社や村指定文化財の観音原石仏群、七道の面にまつわる伝説「おかるの穴」、さまざまな社や石仏なども含め、詳しい解説や写真と図録、コラムなどで紹介した。表紙や裏には、カラーの地図や四季の写真も載せている。
伝統のやしょうま作り 小谷 来入学児と児童交

 来年入学を控える小谷村の小谷村保育園の園児20人がこのほど、小谷小学校児童と伝統食のやしょうまを作り、交流した。村内の有志でつくる「おたり食の会」のメンバーから指導を受けながら、手の込んだブドウ模様のやしょうま作りに取り組んだ。
 園児と児童は伝統食の由来を聞き、グループに分かれてやしょうまを作った。ブドウの模様は米の粉と色粉でブドウの一粒一粒、茎、つるなど細かく形作り組み合わせていく。きれいな模様にするには細かな注意が必要で手間がかかるという。
親子でハーブレッスン 池田 お菓子とサシェ作り

 池田町の花とハーブの里ブランド化推進委員会などはこのほど、ハーブレッスン「ハーブのお菓子作りとサシェ作り」を町総合福祉センター「やすらぎの郷」で開いた。同町の手作り菓子工房「小さな気持ち」のオーナー・河村邦和さん(51)を講師に、ドライハーブを使った焼き菓子づくりを楽しんだ。
 ローズマリーを使ったリンゴのクッキー、バジルとオレガノを使ったソーダブレッドの2種類を作った。工房では、地元の酒かすや桜仙峡小豆などを使った商品を扱っているが、レッスンのために、簡単に作れるレシピを考案。実践を交えて紹介し、お菓子づくりのポイントを伝えた。
巨大カルタ取り! 札には食育 松川ちひろ公園 マルシェ感謝祭

 松川村の安曇野ちひろ公園はこのほど、1年間の感謝の気持ちを込めた「おさんぽマルシェ 感謝祭」を開いた。ことし最後のマルシェと合わせて、子どもたちが楽しめる多彩な催しでにぎわった。
 巨大な食育カルタを使った景品付きの「カルタとりゲーム」は屋外で開催。「ヨーグルト食べると増える善玉菌」「具だくさん野菜に海草おいしいみそ汁」など、食育にちなんだ札が読み上げられると、子どもたちは読み札を片手に駆け出し、絵札を求めて芝生の上を縦横無尽に走り回った。
喜多郎さんグラミー受賞期待

 旧八坂村を拠点に音楽活動していたなど大町市と深い縁がある世界的シンセサイザー奏者・喜多郎さんの「空海の旅5」が、米音楽界最高の栄誉とされる「第60回グラミー賞」の最優秀賞ニューエージアルバム賞にノミネートされた。大北地域の関係者たちは、2001年に次ぐ2度目の受賞に期待を寄せている。
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