2019年1月15日(火)付

地域の防災決意新た 大町市の消防出初式 分列行進や園児「火の用心」

 大町市の平成31年消防出初式が13日、市内で開かれた。市消防団や自主防災会、北アルプス広域消防本部などから参加した約1100人が市中央通りでパレードを行い、防災への決意を新たにした。
 参加者は地域住民が見守る中、JR信濃大町駅前から九日町交差点までを歩き、消防団員が軽快なラッパの音に合わせて規律正しい分列行進を披露していた。市幼年消防クラブの園児たちが法被を身にまとい、拍子木を叩きながら「火の用心」と呼び掛けた。
県中スキーへ健闘誓う あすから大会 白馬と小谷で壮行会

 白馬村の白馬中学校と小谷村の小谷中学校で10日、県中学校総合体育大会冬季大会スキー競技会(県中スキー大会)に出場する選手たちの壮行会が開かれた。生徒や教職員たちから激励を受けた選手たちは、優勝や全国大会出場など、それぞれの目標を掲げ大会での健闘を誓った。県中スキー大会は木島平村と山ノ内町で16日から行われる。


白馬中

 白馬村の白馬中学校(田中守校長)は、3学期始業式に合わせて壮行会を開いた。
 県中スキー大会には、ジャンプ部から6人、クロスカントリー部から13人、アルペン部から11人が出場し、合計30人の選手団となった。ジャンプ部の部員はコンバインド総合とスペシャルジャンプの2種目に、クロスカントリー部の部員はフリーとクラシカルの2種目と、男女それぞれがリレーチームを組んで出場。アルペン部の部員は、ジャイアントスラロームとスラロームの2種目に出場する。
小谷中

 小谷中学校(加藤好章校長)では、生徒のスポーツ大会の応援や交流事業に活用しようと、今年初めてオリジナルののぼり旗を作成。壮行会ではジャンプ、アルペン、クロスカントリーに出場する選手23人へ、全校生徒それぞれが考えた激励メッセージを寄せ書きしたのぼり旗が3本ずつ贈られ、大会に挑む選手らの活躍を願った。
「どんど焼き」で無病息災

自治会同士手携え 大町

 大町市宮田町で12日、恒例の「どんど焼き」が行われた。地元での開催が困難になった九日町の住民を初めて招待し、両地区の子どもから高齢者まで約60人が伝統行事を通じて交流を深めた。
 九日町では少子化などの影響で、約10年前からどんど焼きが途絶えている。宮田町が昨年11月、自治会長会をきっかけに参加を打診、交流が具体化した。来夏には九日町が若一王子神社の例祭に宮田町を招く予定だ。
「福」求め炎を囲む 小谷

 小谷村南雨中地区で13日、小正月伝統の火祭り「おんべ」が行われた。子どもからお年寄りまで地区住民約80人が縁起物の御幣を取り合い、無病息災や五穀豊穣を願った。
 同地区ではマツや正月飾りをやぐらで燃やし、御幣を結び付けた柱を炎の上で振って、その年の恵方に向けて倒すのが伝統となっている。柱には日用品などが詰まった箱もくくられ、住民たちが「福」を手に入れようと、参加を楽しみにしている。
国の垣根越え交流 白馬

 白馬村の白馬町活性化委員会の小正月行事「どんど焼き」が12日、ウイング21駐車場東側の特設会場で開かれた。平川神社の傘木則興宮司による厳かな神事が執り行われる中、住民らが作り上げた高さ15bのおんべを焚き上げ、年神様を見送りながら1年の無病息災を願った。
 平川宮司は「どんど焼きは宮中行事がもとで、太陽の力の弱い時期に、おんべの火と音で厄除けを願った。そのエネルギーが生命の誕生と再生へとつながり、元気に働く体を作り、それが地域を元気にしていく良い流れとなっていくことになる」と、由来について分かりやすく説明した。参加者は古くから続く伝統に込められた特別な思いを共有しながら、大きく燃え上がる炎を見守っていた。
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