2019年3月2日(土)付

誇り胸に後輩にバトン 各地で卒業式岳陽は231人巣立つ

 大北地域の大町岳陽、池田工業、白馬の3高校で1日、卒業式が行われた。旅立ちの春、仲間との思い出などが詰まった学びやを巣立っていった。
 大町岳陽高では、大町高と大町北高の統合に伴い、平成28年に開校した同校の初めての入学生が卒業を迎えた。岳陽生として3年間を過ごした普通科4クラスと学究科2クラス合わせた231人の卒業生たちは、「岳陽の礎」を築いてきた誇りを胸に、後輩にバトンを手渡した。

 池田町の池田工業高校(小林武広校長)では、建築と機械、電気・情報システム科の3科を合わせて94人(男子84人、女子7人)が卒業した。ものづくりの技能を携え、就職や進学などそれぞれの進路に向かって一歩を踏み出した。(写真=池田工業高校)
1期生胸張り未来へ巣立つ 新生白馬高70人が卒業

 白馬村の白馬高校(臼井彰一校長)で1日、卒業式が開かれた。国際観光科が設置され全国募集を始めた新生白馬高校≠フ1期生として初の卒業生となる70人が、胸を張って未来へ巣立った。
 普通科35人、国際観光科35人の卒業生の名前が一人一人読み上げられ、クラスの代表者が臼井校長から卒業証書を受け取った。卒業生を代表し、国際観光科の長島颯也さつや君は「多くのことを学べた密度の濃い3年間。入学してよかった。胸を張って、これからの道を進みたい」と答辞。卒業生は在校生や保護者の拍手に見送られ、式場を去った。
育児用品「おさがり」活用 小谷子育て世代が交流の輪

 小谷村福祉センターせせらぎの大広間を会場に2月19日、村の子育て世代の有志による初企画「おさがりマルシェ」が開かれた。多数の来場があり、交流の輪を広げた。
 有志らは村内の子育て世代のつながりを深めようと、村の社会福祉協議会の協力を得てせせらぎの大広間を開放してもらい、毎週火曜日、集いを開いている。おさがりマルシェは育児用品の有効活用を通じ経済的負担の軽減や、ごみの減量化につなげようと、初めて実施した。
母の形見大正のひな人形 池田の上原さんあす「歌声広場」で披露

 池田町林中の上原潔(きよ)子さん(79)宅の床の間には、母親の形見である大正時代のひな人形がずらりと飾られている。3日のひな祭りに合わせて開かれる「和の歌声広場」の会場・町創造館で、初めてお披露目される。
 潔子さんの母親・あつ子さんは、大正2(1913)年、花見地区の勝家かついえ家に長女として生まれた。誕生を祝って、翌年の桃の節句に、となり近所の人たちからひな人形が贈られた。
 創造館では歌声広場への参加者を募集している(当日参加も可)。問い合わせは同館電話0261-62-6065まで。
安泰「ねこ」童画で飾る 松川ちひろ美術館今期オープン

 松川村の安曇野ちひろ美術館は1日、今期の営業をスタートさせた。オープニングを飾る企画展として絵本画家・安(やす)泰(たい)(1903〜79年)の作品展を開催。かわいらしいネコをモチーフにした童画など約130点が並んでいる。
 作品展には安が手掛けた絵本や絵雑誌など、戦前から半世紀にわたる作品と資料を展示している。村ゆかりの絵本画家・いわさきちひろ(1918〜74年)が好んで描いた「かわいいもの」の作品展や、世界各国の作家が描いたネコを集めた展示「ねこ・ねこ・ねこ」も同時開催する。
 企画展は5月13日まで(毎月第4水曜日休館)。午前9時から午後5時まで開館。入館料は大人800円、高校生以下無料。
地域の安全守る新消防車両 JA大北北ア広域本部にSUV寄贈

 JA大北(山田高司組合長)は、地域への貢献活動の一環として、消防車両1台を北アルプス広域消防本部に寄贈し、2月28日、車両が配備される大町市の大町消防署で受納式が行われた。北アルプス広域連合長の牛越徹市長に車両の鍵を手渡した山田組合長は「車両が地域の安全に寄与できれば」とあいさつした。
 車両は、優れた走破性と操縦安定性を備えたSUV(スポーツ用多目的車)で、大北管内の雪道や山道に適している。災害や火災の現場で指揮本部を立ち上げるための「指令車」として、今後は地域住民の安心・安全のために活躍していく。
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