2019年5月8日(水)付

高齢者の雇用支える拠点 厚労省事業県内で初 大町に相談センター開所

 大町市と県、大町職業安定協会などでつくる市生涯現役促進地域連携協議会(会長=牛越徹市長)は今月から、高齢者の就業支援と労働力不足の解消を目指す新事業をスタートさせた。高齢者を中心に年齢にかかわりなく働くことができる生涯現役社会づくりを目的とする厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」で、県内初のモデル地域として実施する。
 協議会は7日、JR信濃大町駅前近くの空き店舗を活用したコワーキング施設の一角に「生涯現役相談センター」を開所した。「高齢者の経験と技術を活用した就業機会の開拓とマッチング〜信濃大町セカンドライフ検討プロジェクト」を事業タイトルに掲げた。
松糸道は「西側ルート」で 北原町自治会 市街地案 大町市に要望

 大町市の北原町自治会(平林豊人自治会長)と同町の青年で組織する青風会(仁科行博会長)は7日、地域高規格道路松本糸魚川連絡道路(松糸)市街地ルート帯案について、西側ルートを求める要望書を市に提出した。市街地西に位置する北原町にとって西側ルートの実現は「救急などの面において町民の命の道となり、後継者が帰ってくる希望の道となる」と訴えた。
 同自治会は今年1月の総会で、西側ルートを求める要望書提出を全会一致で決めた。建設促進を含めた松糸道に関連した自治体単位の要望は初めてになるという。
園児「畑の先生」に習う 松川南保育園ジャガイモ植え付け

 松川村の松川南保育園(北村弥生園長)の年中・年長児50人は4月23日、ジャガイモの植え付けを村営農支援センターが管理する畑で行った。キタアカリの種芋約15`を一つずつ手に取り、土の中に埋めた。
 園児らは、畝の溝にジャガイモを等間隔に置いていき、まかれた肥料と一緒に両手で優しく土をかけた。農業委員や生活改善グループ連絡協議会のメンバーら「畑の先生」が指導にあたり、「ごはん(肥料)をあげて」「優しく土のお布団をかけて」などと、分かりやすく伝えていた。
安心安全なみそ作り 池田のこども園おひさま園児が手仕事体験

 池田町会染の認可外保育園「安曇野シュタイナーこども園おひさま」は4月24日、みそづくりを行った。園児らが栽培に関わった米と地元の大豆を使って、安心安全なみそを作った。
 原料は、園舎があるゲストハウスシャンティクティと共同で育てた無農薬米にこうじ菌をつけて手作りしたこうじと、地元農家が作った無農薬大豆をそれぞれ30`使用。みそつぶし器でつぶしてミンチ状になった煮大豆を、500cずつ玉に丸めていった。大豆とこうじを合わせてみそ玉を作り、たるの中に投げ入れた。 子どもたちは道具を触ったり、大豆を味見しながら、作業に熱中した。
雅楽と舞で「令和」祝う 白馬マウンテンハーバーで公演

 新元号「令和」を祝う音色が、日が沈む白馬三山を背景に響き渡る。白馬村岩岳のハクバマウンテンハーバーで2日、日本伝統の「雅楽」の演奏と舞の公演が行われた。2部公演で計約60人が参加し、北アルプスを望む絶景のテラスで伝統の音楽に酔いしれ、自然と調和する舞を堪能した。
 同日は快晴。午後5時15分ごろから始まった第1部公演では、徐々に沈む夕日に照らされ、幻想的な雰囲気の中で雅楽器の音色が響く。時折「ホーホケキョ」と鳴くウグイスが、演奏の合間の静けさを演出し、厳かな空間を引き立てた。
広大な茅場に広がる炎 小谷・牧の入で野焼き

 文化庁の「ふるさと文化財の森」に指定されている、小谷村千国乙の「牧の入茅場かやば」で6日、茅場の野焼きが行われた。地権者の親沢北観光委員会の会員や、茅葺ぶき職人、村内外のボランティアら約100人が参加して、日本の伝統の茅葺き文化を支える茅場を維持するための作業に汗を流した。
 野焼きは草原の森林化防止と良質な茅を保全するために欠かせない、春の一大作業。数人のグループを組み、広大な山野に上部から火入れをしていった。今年は長雨が続いたことから、最初はなかなか火が着かず苦労していたが、一度燃え出すと山肌は大きな炎に包まれ、一面が黒々とした野肌に姿を変えていった。
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