2019年5月21日(火)付

大町の民話つづり次世代に 「もんぺの会」が改訂新版 

 大町市の語りの会「大町民話の里づくりもんぺの会」は24日、改訂新版した民話集「語り継ぐ大町の伝説」を発行する。地域に昔から語り継がれている民話や伝説を会員らが読みやすく書き上げたもので、貴重な伝承や口承を地域住民へ伝えていく。民話集の初版は、昭和初期に北安曇地域の伝承や習慣などをまとめた「北安曇郷土誌稿」から抜き出した大町地域の伝説などを現代語表現に直し、平成19年に一草社から発行。在庫が少なくなる中、地名変更や写真の入れ替え、昨年氷河に認定された北アルプス鹿島槍ケ岳「カクネ里氷河」を題材に荒井今朝一教育長が創作した民話など4話を付録にし、全384話を収録した。
御神体本殿から仮宮へ 大町の仁科神明宮式年遷宮前に仮殿遷座

 今年11月15日に、20年に一度の式年正遷宮祭を迎える大町市社宮本の国宝・仁科神明宮(松井秀吾宮司)で18日夜、仮殿遷座祭が行われた。本殿や釣屋、中門の桧皮葺ひわだぶき屋根葺き替えなどの造営が本格化する前に、御神体を本殿から仮宮に移した。翌19日には、献上するもち米を手植えする「献上米お田植え行事」が行われるなど、式年正遷宮祭に向けて準備が進んでいる。
令和最初の頂点へ熱戦 松川ソフト16チームで開幕
 
 松川村ソフトボール連盟(左治木眞会長)の本年度第44回リーグ戦が19日、開幕した。令和最初の頂点目指し、16チーム総当たり1回戦の戦いが始まった。開幕式と開幕戦は川西運動公園野球場で行われた。少年野球の球児の先導で全チームが行進し入場。緑町チームの小山等さんが力強く宣誓した。
新緑の山里で日本に親しむ 池田広津成就院に外国人ツアー客

 池田町広津の曹洞宗成就院に13日、外国からのツアー客が訪れた。新緑のまぶしい静かな山里で、座禅や写経などを通して、お寺や日本文化に親しんだ。全国で「歩くツアー」を展開するWALKJAPANが企画。リトリートを目的とした「森林浴ツアー」の一環で、ヨーロッパやアメリカなどの5カ国から14人が参加した。夏目俊洋住職の手ほどきで、座禅を体験。座り方を教わり、20分間静かな時を過ごした。写経にも挑戦し、慣れない漢字をゆっくりとなぞった。「楽しい」と笑顔を見せ、集中して取り組んでいた。
酒米手植えを体験 白馬八方尾根観光協会「日本酒造り」ツアー

 白馬村の八方尾根観光協会が、一般の人々と酒造りを体験する「信州・白馬八方尾根日本酒造りプロジェクト」の3シーズン目の取り組みが、同村野平の田んぼで本年度も始まった。18日は初のイベントとなる田植えを実施。協会が募集した都会からのツアー参加者や白馬高校生ら約100人が参加して、昔ながらの手植えによる作業に汗を流した。協会では体が不自由な人や高齢者などに気軽に観光を楽しんでもらう「ユニバーサルツーリズム」を実践しようと、県内外に広く参加を呼び掛けている。今年は茅野市の「ユニバーサル・サポートすわ」の関係者や、諏訪市の県立花田養護学校の生徒やOBが参加して、白馬高校の生徒やボランティアのサポートで水陸両用車いすを使って田植えを体験した。
雪国に合った庭づくり 小谷村清さん講師に初教室

 小谷村の特産推進室は15日、初企画の「小谷流・庭づくりを楽しく始める教室」を開いた。村内外から約20人が参加して、庭づくりに詳しい村内在住の清継恵さんを講師に、小谷の風土に合った、美しい花壇づくりの基礎を学んだ。清さんは約30年にわたる庭づくりの経験から「雪国の環境は厳しく、都会のガーデニングのように考えると失敗してしまう。園芸は失敗とあきらめの繰り返し。雪国にはその土地にあった工夫が必要」と述べた。その上で、美しい花を咲かせるための土づくりの大切さと、自分で改良できる土の作り方のポイントなどをアドバイスした。
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