2019年6月27日(木)付

豪快水しぶきと虹に歓声 黒部ダム観光放水始まる

 残雪の輝く北アルプスを背景に、日本一の高さ186bのダム堰堤えんていから、毎秒10d以上の水が放出され、豪快な水しぶきが巻き上がる。好天に恵まれ、真っ白な水しぶき中に虹が現れると、訪れた観光客から「わぁ」っと歓声が上がる。
 大町市と富山県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」の黒部ダムで26日、観光放水が始まった。総貯水量約2億立法bを誇る巨大なダムから、勢いよく水が吹き出す光景は、グリーン期ダム観光のクライマックス。黒部ダム駅近くに放水観覧ステージ、新展望広場・レインボーテラスがあり、駅から220段の階段を上るダム展望台などが整備されている。
リンゴオーナー制度始まる 松川村観光協会開園式民謡や太鼓で歓迎

 松川村観光協会は23日、農作物を通して親交を図る「りんごオーナー制度」の本年度開園式を村すずの音ホールで開いた。各地から集まった117世帯のオーナーが村内の6農園と契約を結び、リンゴの木143本のオーナーとなった。
 式典には39組のオーナー121人が参加。園主らが「今年も丁寧につくっていきたい」「おいしいリンゴを届けたい」などとあいさつした。正調安曇節保存会の民謡、信濃国松川響岳太鼓の迫力あるステージが披露され、拍手で湧いた。村の見どころが紹介され、お土産に地元の農作物などが配られた。
ラベンダーで癒やしの水色 池田町創造館 初企画草木染体験WS

 池田町創造館は23日、草木染体験ワークショップ(WS)を開いた。クラフトパーク内のラベンダーを使って、スカーフなどの布を上品な花色に染めた。
 1人50cのラベンダーの花を水で煮出した染料液と、みょうばんを入れた焙煎液を作った。シルクと麻の布をそれぞれの液体に10〜15分ずつ浸す作業を繰り返し行い、淡い水色に染めていった。
 2回のWSに町内外から10人が参加。ラベンダーの香りや色に癒やされながら、作業を楽しんだ。引き続き家でも染められるようにと、各自材料を持ち帰った。
学校花壇作りで地域交流 大町東小セーフティリーダー

 地域や学校の安全をサポートする「わが家のセーフティーリーダー」に委嘱されている大町市の大町東小学校6年生と大町署、大町少年警察ボランティア協会は25日、同校で花の植栽を行った。地域社会への参画や交流を深めようと初めて行われた「地域ふれあい事業」で、地域住民も多く訪れるという正門付近を花で彩った。
 花壇は、子どもたちが協力して耕作。幅1b、長さ20bほどの花壇を正門近くに新たに作った。花は、大町少年警察ボランティア協会で種から育てたマリーゴールドやサルビア、アスター、ノースポールの苗約500株で、子どもたちや会員ら約50人が種類ごとにまっすぐな列にして花壇へ植えていった。
自転車で大北の魅力発信 商工連青年部北安曇支部 研修会で新たなイベント構想

 大北5商工会の青年部でつくる県商工会連合会青年部北安曇支部(支部長=松澤朋典小谷村商工会青年部長)は自転車による地域活性を目指し、来年に向けて大北を巡る新たなサイクリングイベントの実施を構想している。地域の魅力を最大限に発信できるサイクルツーリズムによる地域活性実現を目指す。
 各町村で商工業を営む若者の横のつながりを深めつつ、北アや湖などの景観に恵まれた大北を発信できる場として着目。春にはアルプスあづみのセンチュリーライド、夏には北アルプス山麓グランフォンドなどの既存イベントがある中で、秋の実施を模索している。
 支部は17日、若手後継者等育成事業研修会を白馬村の白馬商工会館で開き、実現に向けて認識を共有した。各商工会の青年部員や事務局に加え、オブザーバーとして招いた大町商工会議所の青年部員も含めた約10人が、県の取り組みや先行事例について聞いた。
子育てのこつ語り悩み相談 おひさま「プレママ・ママ教室」 産婦人科医が講演

 白馬村の子育て相談支援センターおひさまは19日、村子育て支援ルームで妊娠中・子育て中の女性対象の「プレママ・ママ教室」を開いた。村が実施する小児科・産婦人科のオンライン医療相談窓口サービスで、産婦人科部門の代表医師を務める重見大介さんが講演。直接顔を合わせて、オンラインだけでは伝わらない部分をカバーしながら、多岐にわたる子育てについてのこつを語りながら、悩みや不安を解消する相談に応じた。
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