2019年8月6日(火)付

「檜皮葺き」技術間近に 大町仁科神明宮見学会に120人

 大町市社宮本の国宝仁科神明宮で4日、20年に1度の式年遷宮祭を控え、保存修理工事の見学会が開かれた。県内外から約120人が参加し、職人たちによる屋根の「檜皮葺ひわだぶき」作業を間近に見学、文化財の歴史や伝統の技術に理解を深めた。見学会では参加者が市文化財センターや施工業者の職員の案内で、ヒノキの皮を薄くそぐ「洗い」や、不ぞろいな素材をつなぐ「綴つづり皮」などの作業を見学。職人たちが厚さ1・5_ほど檜皮を竹製の釘でリズミカルに打ち付ける姿に感嘆していた。
白馬の夜にダンサー群舞 大駱駝艦野外公演「夏の夢」

 白馬村ジャンプ場前駐車場を会場に3日、舞踏・演出家で俳優の麿まろ赤あか兒じさん率いる舞踏集団「大駱駝艦だいらくだかん」の白馬村野外公演「夏の夢」が開かれた。一夜限りの公演のために麿さんのもとに集った合宿生が、団員とともに白馬の本物の大自然をバックに熱演。既存の枠にとらわれない、麿さんの世界観をエネルギッシュな群舞で表現し、感動を呼んだ。
食欲増進なめらかゼリー 小谷で親子クッキング

 小谷村の子育て支援センターが開設している、未就園児の交流の場「にこにこ広場」は7月29日、恒例の「親子クッキング」を開いた。暑さで夏バテしがちなこの時期に、なめらかな食感のゼリーを提供し、食欲増進につなげた。。自分で好きなものを好きなだけ食べられるおやつ作りは「きれいでおいしい」と大好評だった。親子クッキングは小さな子どもでも楽しめる手作りおやつ作りの体験を通して、食への関心と親子のスキンシップを深めようと行っている。
伝統の金魚すくい盛大に 松川 130周年 ふるさと祭り

 松川村の夏の風物詩・第37回松川ふるさと祭りは3日、JR信濃松川駅前イベントストリート一帯で開かれた。村制施行130周年を記念し「金魚すくい大会」が初めて登場。子どもからお年寄りまで参加者が優勝を目指し、昔ながらの遊びに熱中した。大会は伝統の遊びを盛大に、節目を祝おうと、実行委員会が企画。「チーム」と「個人」、「地区対抗」の3部門で争われた。参加者は本格的な夏の熱気の中、涼し気に水中を泳ぐ金魚に集中。「ポイ」を巧みに扱い、金魚を次々とおわんに移していた。
大町の夏最高潮 第41回やまびこまつり やまびこおどりに58連、約2200人

 イベントは中央通りを歩行者天国にして、午後3時にスタート。ステージで太鼓演奏、市内小学校金管バンドの演奏、ダンス、合唱などが披露された。中央通り各所で、路上パフォーマンスやライブ演奏、ちびっこ縁日などを同時開催。多くの家族連れや夏休みの子どもたちが訪れ、真夏の午後に笑顔と歓声が広がった。午後7時「やまびこおどり」が始まると祭りは最高潮。「やまびこサンバ」「やまびこ音頭」のリズムに乗って、踊りの列が続いた。夜の部初開催大町商工会議所青年部は、やまびこまつり夜の部・第1回「UTAGE宴CLUB」を午後9時から開催した。市内外から10人以上のDJを集め、中心市街地の飲食店3軒で同時開催。にぎわいは深夜まで続いた。
特別支援教育の充実へ 25年ぶり大町で 教諭ら330人が協議会

 長野県特別支援教育研究連盟の総会と研究協議会(北安曇大会)が7月31日、大町市文化会館などで開かれた。大町市では25年ぶりの開催で、県内の学校教諭ら約330人が出席。「子どもの学びを保障し、自立と社会参加へつなげる特別支援教育の充実を目指して」を研究主題に、障がいがある児童や生徒に対する教育と福祉の向上を図るため、協議を深めた。講演では、大町市出身で東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野特任助教授の平林ルミさんが講義。現在平林さんが関わっている、障がいや病気のある学生のための進学、就労支援のプロジェクト「DO-ITJapan」の活動などを例に挙げて各地でもすでに進んでいるタブレット端末などを使った学習が、障がいのある子どもたちの学習にも役立つことを解説した。
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