2019年10月3日(木)付

唐松沢雪渓氷河に認定 白馬村 大町カクネに続き県内2例目

 氷体が斜面に沿って流動する「氷河」かどうかを調査していた白馬村の北アルプス唐松岳(標高2696b)の唐松沢雪渓について、調査結果を記した論文が学会に受理され、氷河であると認められた。県内では大町市のカクネ里雪渓に続き2例目。国内では7例目となるが、登山装備なしで見ることができる氷河は他になく、新たな観光資源や山岳・環境・地質などを学ぶ教育資源としても期待される。唐松沢は、唐松岳頂上から北東斜面の谷にある雪渓(標高1700?2300b付近)。村教育委員会によると、1日に日本雪氷学会に論文が受理された。唐松沢は唐松岳山頂近くから見られる他、里に近い岩岳山頂などから目視できる。登山装備がなくても肉眼で見られる氷河は国内になく、新たな観光資源や山岳・環境・地質などを学ぶ教育資源としても期待される。
サルナシ収穫に猫の手=@小谷村特産 援農ツアーで人手不足解消

 小谷村で今年も、村特産サルナシの収穫の援農ボランティアツアー「快汗!猫の手援農隊」が実施された。高齢化が進み、深刻な労働力不足に直面する中、村外からの多数の猫の手?が差し伸べられ、収穫作業を支援した。。近年は高齢化が進み、収穫時に必要な人手不足が悩みの種。そこで数年前からツアーでボランティアを募り、収穫作業を行なっている。
原風景残る野平集落散策 歴史体感「白馬山麓めぐり」

 白馬村公民館の生涯学習講座はくば塾の一環としてこのほど、「白馬山麓めぐり」が開かれた。民俗・日本思想史家の田中欣一さんのガイド養成講座の受講生がガイドを務める人気企画。自らが学んだ成果に自分なりの工夫を加え、さまざまな視点から郷土の魅力を参加者に伝えた。廃村となった菅集落跡では、繁栄の様子がうかがえる貴重な写真資料と現在の様子を見比べ、一つの情景の中に、栄枯盛衰の歴史を体感し、深い感慨を覚えていた。
米蔵で日本酒飲み比べ 松川で11月祭りに過去最多の8社

 秋の豊作を祝う松川村の「米蔵日本酒祭り」は11月3日、緑町中区の国指定登録有形文化財・村収蔵庫で開かれる。村内産米を使う県内各地の酒蔵が自慢の日本酒を出品。村制施行130周年を記念した「オリジナル三勺枡」で飲み比べを楽しめる。祭りは米蔵として利用された収蔵庫が国の文化財に指定され、再出発したのを記念しスタート。6回目を迎える今年は、村の農業の歴史を伝える展示スペースも、イベントに合わせて公開する。
愛車のメンテで大会支援 白馬 サイクルフェスタ専門校生がメカニックブース

 白馬村で9月29日に開かれた自転車イベント「白馬サイクルフェスタオータムロード」では、本年度初の取り組みとして松本情報工科専門学校のスポーツバイシクル学科の学生が、ボランティアの「メカニックブース」を出展した。前日イベントや本番で、滑走前の参加者の愛車調整を実施。さらに工具を持って大会コースを走りながら、参加者の愛車の修理や調整を行い、大会を支えた。
要約筆記学び難聴者支援 スクラムネット 大町で講座全3回初回

 大北圏域障害者総合支援センター「スクラム・ネット」は9月28日、要約筆記の入門講座を大町市総合福祉センターで開講した。大北地域の内外から約25人が参加。障害者差別解消法が施行され、合理的配慮が求められている中、全3回の講座で、聞こえのハンディのある人を支える要約筆記について学んでいる。初日は難聴者が体験談を紹介。コミュニケーションが取れなくなることで、社会生活が難しくなる実態を話した。参加者は聴覚や障害が起こる仕組みを学び、どのようなコミュニケーションが必要か、要約筆記で何がサポートできるかを知った。
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