2019年12月27日(金)付

大町市出生数20年で半減 前年度138人 多角的視点の対策必要

 大町市の出生数がここ20年で半減している。平成10年度に269人だった出生は、30年度138人にまで落ち込んでいる。出生数は、未婚率の上昇や晩婚化、晩産化、人口推移などに起因することから、多角的な視点に立った対策が求められている。
 同市の出生数の推移は、平成10年度が3万1202人の人口に対し269人、20年度が3万687人に対し192人、30年度が2万7417人に対し138人だった。本年度は12月23日現在、111人で、前年度とほぼ同じ推移となっている。
 市内出生数の低下は、主な出産世代の20〜40代女性の減少も要因に挙がる。平成22年に4484人いた20〜40代女性は、平成31年には3872人まで減少している。また、20〜30代女性人口が少ないのも市内人口統計の特徴でもある。
 市では、子育て世代包括支援センターの設置といった子育てに関する総合的な窓口を設けるなど出産から子育てまで切れ目ない支援体制を整え、「子育て日本一」を掲げている。人口減少、少子高齢社会の中で、子育て支援の充実に合わせ、若い世代の移住定住促進などの対策が一層、重要になってきそうだ。
神符、守札に神様入魂 若一王子神社

 大町市の若一王子神社(竹内直彦宮司)は25日、年末年始に頒布するお札や縁起物などに神様の魂を込める「神符守札清め祓い入魂祭」を社殿で執り行った。約50種1万体を祓い清め大神様を入魂し、健やかな一年になるよう願いを込めた。二年参りから頒布する。
 破魔矢や熊手などの縁起物や、お守りや絵馬、ねずみの干支守りなどの神符・守札、干支大吉新符などが並んだ拝殿。神職が祝詞をあげてお祓いした後、竹内宮司が鈴の音で清め、入魂した。
ゲーム楽しみ委員会活動理解 小谷小「令和小谷っ子祭2019」

 小谷村の小谷小学校でこのほど、児童会主催の「令和小谷っ子祭2019」が開かれた。代表委員会はじめ放送・美化・体育・保健給食・図書委員会の6つの委員会が、委員会活動にちなんださまざまなアトラクションを実施。全校児童が「OneTeam」を合言葉に、縦割り班の仲間とともにスタンプラリーで全制覇をめざし、活動に理解を深めた。
 各委員会はゲームや遊び要素を取り入れ、日頃の活動を紹介した。美化委員会では手で持ち上げる立体迷路を作り、ヤギのぬいぐるみを小屋に入れる「小屋、ついていってもいいですか?」ゲームを行った。同校で夏の間、同村真木地区の共働学舎から借り受け、飼育したヤギの「ゆき」とふれあった日々を思い出しながら、上位めざして盛り上がった。
子ども主体の学び理念に 池田町 新教育大綱1月から運用

 池田町は26日、令和元年度から15年間の教育行政の指針となる新たな教育大綱を策定した。「子どもがまんなか」を基本理念に、児童生徒が自らの学びを決められる環境づくりを目指す。令和2年1月1日から運用を開始する。
 具体的な取り組みとしては、出生から中学卒業まで切れ目なく支える「信州池田町学びの郷保小中15年プラン」を柱に、子ども一人一人に適した学習環境を目指す。通学する学校の選択や習熟度に応じた学び、学校以外の居場所づくりなどを想定する。大綱の効果的な運用を目指し、実践例などをまとめた「ガイドブック」も活用したい考えだ。
特別警戒安心安全な年越しを

大町市消防団

 火災の危険が高まる年末を迎え、大町市消防団(川上昇団長、団員668人)は29日まで、年末特別警戒を実施している。暖房器具など火を取り扱う機会が増えるとともに、空気が乾燥し火災が発生しやすい時期に、地域住民に火災予防を呼び掛け、安心安全な年越しが迎えられるよう警戒を強めている。
 特別警戒初日の25日夜、大黒町の消防団第1分団第1部車庫では、大澤亜樹部長ら5人が警戒にあたり、巡回に向かった。大澤部長は「暖房などで火の取り扱いが増える。一年の締めくくりを安全に過ごせるよう、火災予防の周知をしっかりやっていきたい」と気を引き締めていた。
松川村消防団

 松川村消防団(青山豊団長、定数200人)は25日から30日まで、年末の特別警戒を行っている。各分団の団員たちが消防車両で夜間の村内を巡回し、火災予防を呼び掛けている。特別警戒は全5分団が午後8時から午前0時まで、それぞれの管轄するエリアを巡回しながら、火災や犯罪の危険を警戒。警鐘を鳴らし、「火のもとに注意しましょう」などと訴えている。
 村役場で初日に行われた激励式には団員約80人が参加。平林明人村長が「今年は3件の火災が発生した。残りの1週間に火災が発生しないよう、啓蒙してほしい。健康に気を付け、元気に新年を迎えてほしい」と呼び掛けた。
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