2020年1月24日(金)付

除雪業者凍える冬=@暖冬「誤算」経済へ影響心配

 暖冬による降雪量の少なさを受けて、大北地域では、建設業者などが担う市町村道の除雪の出動も例年に比べ大幅に減っている。除雪の出動がないと、大北全体で例年約6憶1800万円(主に市町村道)に上る除雪費用が支出されないことになる。公共事業も少なくなる中、除雪を収入源の柱の一つにする業者も多い。スキー場や関連の宿泊施設はもちろん、除雪業者にとっても厳しい冬越えとなっている。
 除雪費は例年、大町、白馬、小谷でそれぞれ2億円、池田1300万円、松川500万円となっている。大町市内の建設業者で働く70代男性は「冬場、除雪だけで食べている業者も少なくない。そういった業者にとっては死活問題」と話し、建設業界全体の低迷につながらないか危惧する。
ゲレンデでそり遊び 白馬幼稚園 自然に親しみ体力向上

 白馬村の信学会白馬幼稚園は、八方スキー場咲花ゲレンデと白馬五竜スキー場いいもりゲレンデで「そり遊び」を実施している。両スキー場の全面協力のもと、安全に配慮したスキー場の広い専用スペースで、園では体験できないダイナミックなそり遊びを楽しみながら、寒さに負けない体力向上をはかっている。
 子どもたちは無料開放してもらった施設のそり専用エリアで遊びを体験した。そりの貸し出しも無料で、1人から2人乗りの通常タイプをはじめ、円型やハンドル付きのものなど、種類も多彩。本格的なスキー場の設備は、ふだん体験している園庭での雪遊びと違い、スピード感や爽快感も格別の様子で、歓声を上げながらそり遊びを満喫していた。
笑えるっ!妄想Tシャツ 平林昇さん 池田でパロディデザイン展

 池田町2丁目のシェアベースにぎわいで、平林昇さん(68)=同町林中=による「パロディTシャツデザイン展」が開かれている。企業や団体のロゴや商品名などをモチーフに、ユニークな発想でパロディデザインした作品を展示する。
 「東京(TOKYO)オリンピック」を「農協(NOKYO)オリンピック」にもじったロゴ、人の形に見立てたJAのロゴ、カシオの腕時計「G―ショック」から「ジジ(爺)ショック」、「B」の文字をとるカブトムシをあしらった「ビー取るズ(BEATLES)」など、思わず吹き出し、うなってしまう作品42点がずらりと並ぶ。ウイットに富んだコメントとともに紹介する。
芸術祭へ食≠フ準備本格化 公式レストラン 「おこひる公堂」講習会

 今年5月31日から7月19日まで開催される大町市の第2回北アルプス国際芸術祭に向けて、食プロジェクトの準備が本格化している。食の面から芸術祭を盛り上げる、公式レストラン「地彩レストランおこひる公堂」の料理講習会が始まるなど具体的な取り組みが動き出した。
 おこひる公堂の開催に関連する初回の郷土料理講習会がこのほど、平公民館で開かれた。市内や千葉県、横浜市などから約30人が参加。料理指導の郷土料理研究家・長嶌勇次さんを講師に、大町市の冬の食材を使った、ワカサギのフライやニジマスの塩釜焼き、凍り餅のくし団子、信州サーモンの押しずしなど6品を調理した。味付けや手早さなどプロならではの技術を学んでいた。
移住経験から意見交換 大町 定住促進アドバイザー会議

 大町市定住促進アドバイザー会議が20日、市役所東小会議室で開かれた。平成29年度から令和3年度までの「第2期定住促進ビジョン」基本方針を見直すにあたり実施した。
 全7人のアドバイザーが参加。市職員が、ターゲットニーズとのマッチングや、Uターンの促進などを盛り込んだ見直し案について話した。アドバイザーからは、課を飛び超えた広義な移住・定住のアイデアなども出て、ざっくばらんな話し合いが持たれていた。
ニホンライチョウ嫁ぐ=@大町山博 石川の動物園で人工繁殖

 大町市の市立大町山岳博物館(山博)は23日、山博で人工飼育している国特別天然記念物・ニホンライチョウの雌1羽を石川県のいしかわ動物園に移した。平成30年3月に栃木県の那須どうぶつ王国へ移動して以来、2回目の移動で、つがいをつくり、人工繁殖に取り組む。
 環境省の「ライチョウ保護増殖事業計画」の一環で、遺伝的多様性の維持を考慮して選考された。移動したライチョウは、平成28年に乗鞍岳で採卵し、山博でふ化した両親から29年に生まれた。昨年は無精卵を産んだ実績がある。現在の体重は522cで、健康体だという。
 同日は、いしかわ動物園の職員ら2人が受け取りに訪れ、動物輸送用ケージに入ったライチョウを車で運んだ。
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