2020年3月15日(日)付

CATVで校長メッセージ 大町 6小学校休校中の児童へ

 大町市ケーブルテレビ(CATV)は、新型コロナウイルスの影響による休校で学校に来られない児童たちのため、市内6小学校の校長らによるメッセージ映像を16日まで放送している。突然の休校で終業式が満足にできなかったこともあり、「健康に気を付けて、元気で過ごすように」と願いを込め、メッセージを送っている。
 13日から始まり、16日までの午前11時、午後4時、6時、10時から16分間ほど放送している。東・西・南・北・八坂・美麻の順で、児童や保護者を心配する声や休校中を元気に過ごしてほしいという思い、卒業式や新年度に向けて準備を進める教職員の様子などを届ける。
思い出の園舎に別れ 白馬幼稚園で卒園式 マスク外し凛と臨む

 白馬村の信学会白馬幼稚園(中村豊園長)で14日、卒業証書授与式が行われた。今年は新型コロナウイルスの拡大防止のため、在園児や来賓が出席を見合わせ、時間を短縮して行う異例の式典に。卒園児は寂しさをにじませながらも、教職員や保護者から温かく見守られ、人生初の卒業証書を手に思い出の多い園舎に別れを告げた。
 今年は会場に紅白幕を設置せず、窓を全開にして換気に気配りし、紅白の紙花飾りで式典の雰囲気を演出した。保護者らは全員マスクを着けて見守った。園児は少しでも顔を見てもらおうと、式典だけはマスクを外して臨んだ。
 式典では卒園児全員が壇上に上がり、楽しかった園生活の思い出と、支えてくれた教諭や保護者らへの感謝の気持ちを声をそろえて高らかに合唱した。
久しぶり学校で再会 池田・会染小で臨時登校日

 池田町の池田・会染の両小学校は12日と13日、臨時休校中の施設を開放した利用日を設けた。子どもたちは4日からの休校以来、久しぶりに足を運んだ慣れ親しんだ空間で、勉強や運動などの活動を行った。
 希望者のみの自由登校で、両日とも池田小は約110人、会染小は約130人と児童の半数以上の利用があった。12日、友達との再会に、抱き合って喜ぶ姿や、学習の進捗状況を確認し合う姿などが見られた。
 持ち寄った課題に取り組んだり、体育館で運動をしたり、パソコン室や図書室を利用するなど、クラスごとに、担任の主導で活動を行った。休み時間には、おしゃべりをしたり絵を描いたり、校庭でのびのびと遊ぶ姿などが見られ、笑顔が広がっていた。給食も提供された。
「北アルプスと降雨」読み解く 大町エネ博 企画展監修・杉本さん解説

 大町市の大町エネルギー博物館で展示する「北アルプスの気象と山岳環境」シリーズの展示内容が、3回目の「北アルプスと降雨」に更新された。降雨量が多い北アルプスの地形による降雨の特性をジオラマやパネルで読み解く。公開を前にこのほど、監修の杉本利英さん(64)=元大町ダム管理所長、総合建設コンサルタント「ニュージェック」参与=が展示解説を行った。公開は開館する4月3日から。
 展示では北アルプスの山脈や海流の影響による降雨量の変化などを、ジオラマや杉本さんが撮影した写真などを用いて解説。気象の変化による雲の様子や、過去の大雨で非常用洪水吐きから放水する黒部ダムの写真など貴重な資料も並ぶ。
中心市街地にぎわい創出へ 大町 策定委 市長に計画報告

 大町市中心市街地活性化基本計画策定委員会(委員長=坂中正男・大町商工会議所会頭)は11日、新年度から5カ年で進める同計画第4次計画を牛越徹市長に報告した。中心市街地の再生に向けた取り組みを第3次計画に引き続き大町らしさに満ちた継続的な「物語の創造」と位置づけ、市民、商業者、行政など関係者の協働により創り上げ、中心市街地のにぎわいを創出する。
 中心市街地活性化に向けた現状と課題、第3次計画の取り組みを踏まえ、テーマを第3次計画から継続する「みんなで創る大町まちなか再生物語第3章」とし、5つの方針と3つの目標を定めた。
ホワイトデー「感謝込めて」 大町市内菓子店にぎわう

 3月14日はホワイトデー。大町市内の菓子店では、新型コロナウイルス感染拡大防止の影響などで暗い世相の中でも、せめて身近な人に感謝の気持ちを届けたいと、菓子やケーキを求める客の姿が相次いでいた。
 下仲町のケーキ&カフェ「立田屋」では、花や長方形をかたどったホワイトデー限定ケーキを販売。14日は朝から好評で、補充する先から購入されていた。平日でなく土曜日と重なったこともあり、家族向けに複数のケーキや、ラッピングされたクッキーを買っていく客の姿が見られた。
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