2020年3月18日(水)付

希望にあふれ証書胸に 各地で小学校卒業式

 大北地域の多くの小学校で17日、卒業式が行われた。少し大きい真新しい中学の制服に身を包んだ卒業生が、6年間の思い出と明るい未来を胸に刻み、学びやを巣立ち新たな一歩を踏み出した。新型コロナウイルスの影響で各校で規模を縮小したものの、卒業生は希望に満ちあふれた凛とした表情で式に臨み、卒業証書を受け取った。
手塚恒二氏の絵画図書館へ 大町社出身 次女が美術展機に寄贈

 大町市社宮本出身の画家・手塚恒二(1908〜2002年)の次女・松本節子さんが、手塚氏の絵画「雪の村」を大町図書館に寄贈した。故郷大町の雪景色を赤と白で描いた水彩画で、松本さんは「冬の景色だけど温かみのある絵を見てほしい」と思いを込める。
 松本さんは16日に夫の皓永さんと市役所を訪れ、荒井今朝一教育長に絵画と手塚氏の画集を寄贈した。荒井教育長は「大町ゆかりの絵画。図書館の魅力のひとつになれば」と受け取った。
停滞する行政打開策を 小谷議会 中村村長に意見書

 小谷村議会は16日、公約事業の進捗や村内観光業の危機に対する打開策などを強く村に求める意見書を中村義明村長に手渡した。村政を「停滞状態」と指摘し、厳しい状況の中で中村村長の強調する「スピード感」で実現するように求めた。
 受け取った中村村長は「皆さんのご期待に沿える形になっていないのは真摯に受け止め、応えるものにしたい」と述べた。
臨時休校中遊び学べる場を 池田つむぐプロジェクト 大学生が応援 CFも

 池田町をフィールドに大学生らが町の課題解決に取り組む「池田つむぐプロジェクト」は、小学校の臨時休校期間中、大学生が町内の児童クラブに出向き、子どもたちと一緒に時間を過ごすプロジェクトを実施中。保護者が安心して預けられ、子どもたちがのびのびと遊び学べる場づくりを応援する。学生の活動をサポートするためのクラウドファンディング(CF)を20日まで受け付けている。
 17日までの休校期間中計6回ほど、1日4人程度の学生が参加し、午前9時〜午後5時半の間、池田・会染の両クラブを分担で訪れた。
 クラウドファンディングは、目標金額を17万円に設定。町外から電車で通う学生の交通費をメーンに、昼食代や活動補助費などに充てる。金額にかかわらず、集まった金額で計画を実行し、支援者にはリターン(3000円〜)を届ける。子どもたちの写真や動画を共有する他、地元企業の協力を得て、ハーブ製品やカモミールのスキンケア商品、日本酒などの特産品を用意する。
大北5商工会が情報共有 新型コロナ対策で緊急懇談会

 大北地域の池田町、松川村、白馬、小谷村、大町市美麻の5商工会で連携する県商工会連合会北安曇支部(支部長=杉山茂実白馬商工会長)は12日、緊急懇談会を池田町商工会館で開いた。県から小規模事業経営支援事業費補助金の今後や、新型コロナウイルス感染拡大防止等による経済影響など喫緊の問題で情報を共有した。
 新型コロナ関連で、業種を問わず影響が拡大していると報告された。スキー場周辺を中心とした観光業では、相次ぐイベントや大会の中止、キャンセル、海外からの渡航制限による観光需要の減少でダメージ。他町村にも影響が広がり、バス会社や旅行代理店の売り上げ激減や、建設業にも「受注していたペンションのリフォームがキャンセル」などと影響が広がっているとした。
大北にも寒波 里に雪化粧 16〜17日 最低気温マイナス12度に

 日本列島に寒気が流れ込んだ16日から17日にかけて、大北地域北部の白馬村・小谷村では雪が降り、春を前に冬景色に覆われた。白馬村のアメダスによると、16日から17日正午までの最低気温はマイナス12・2度、積雪深は最大12aを記録。17日朝は晴れ間が広がったが、里の木々に雪がかぶり、田畑も白く染まった。雪不足のシーズン終わりの雪に、複雑な表情を見せる住民もいた。
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