2020年4月11日(土)付

大北32神社 パンフ紹介 県シニア大OB・OG 歴史サークルが作成

 「何百年も地域が守ってきた小さな神社がある。それを途絶えないように伝えていきたい。御朱印巡りなど観光にも役立てれば」。県シニア大学大北学部のOB・OGらでつくる「歴史サークル」が、大北地域の神社32社を紹介するパンフレット「北安曇の神々の社」を作成した。各観光協会や役所などに置き、地元への愛着を育み、歴史を通じた地域振興につなげていく。
 サークルはシニア大36期で代表の渋田見良典さん( 75)と副代表の伊藤武さん(75)を中心に結成。県の支援金などを活用し、2000部を作成。渋田見さんと伊藤さんは10日に市役所を訪れ、220部を市に寄贈した。
雪の大谷「ウオーク」は中止 アルペンルート15日全線開通 コロナ対策バスから見学

 15日に全線開通する長野県と富山県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」で、目玉イベント「雪の大谷ウオーク」が新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった(写真は昨年の同イベント)。雪壁の間は歩けず、室堂発着の路線バスからの見学となる。全線開通に向け感染症対策を各所で施し、観光客の受け入れ態勢を整えているものの収束が見通せず、両県の観光業に深刻な影響を及ぼしそうだ。
 アルペンルートを運営する立山黒部貫光(富山県)と、扇沢駅(大町市)から黒部ダムを結ぶ関電トンネル電気バスを運営する関西電力は、感染症対策として乗客用のアルコール消毒液を設置した上で車内や駅舎内の定期的な消毒・清掃、窓を開けるなど換気、密集を避けるため1回の乗客数を調整するなどの対応を行う。
スノーピーク白馬開業延期 コロナ感染拡大阻止第一に

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言を受け、グリーンシーズンの新たな目玉として白馬村八方口で開業準備が進んでいた商業施設「スノーピークランドステーション白馬」の18日開業は延期が決まった。オープンの日程は状況を鑑みて改めて発表する。
 開業後、広域から多くの観光客の来場が予想される中で、施設内の感染予防に努めたとしても来訪の道中や施設周辺での行動に対して安全を担保できないとし、地域社会における安全を第一に延期を決断した。4月1日から受け付けていた宿泊予約も停止する。
 同社はリリースで「本来であれば素晴らしい白馬の自然の中で私たちが提唱する野遊びを楽しんでいただきたいと思っていたが、このような決断にご理解を。今後も企業市民として感染拡大阻止を第一に考えた対応を迅速に行いたい」と発表した。
黄金色に染まる水仙街道 小谷村土谷例年より早く満開

 小谷村土谷地区の「土谷水仙街道」に植え付けされた水仙が、例年より早く満開の時期を迎えている。石原地区から奉納地区までの道路沿いが黄金色に覆われて、行き交う人の目を和ませている。
 同所の水仙は、地域住民が県・村と協力して維持管理と沿道美化に取り組むアダプト(道路里親)協定を結んだことをきっかけに始まった。官民一体となった長い景観保全活動の成果で、花の時期には多くの人が訪れる名所となっている。
山肌薄桃色にサクラ満開 夢農場営業は自粛「まつり」中止

 池田町陸郷地区の観光農園「夢農場」で、サクラが見頃を迎えている。ヤマザクラやソメイヨシノなどが山肌を薄桃色に染め、来週末まで楽しめそうだ。新型コロナウイルスの感染防止のため施設は営業を自粛。春恒例のイベント「桜まつり」も中止となった。
 農場では地域の活性化につなげようと、一帯の約200fにサクラを定植。自生しているものと合わせ数千本が幻想的な景観をつくり、「小鳥がつくった桜の郷」として、住民や観光客から親しまれている。
春山シーズンへ連携強化 県警救助隊と航空隊ヘリ訓練

 春山シーズンに向けて、大町市常盤の観音橋西側のヘリポートで10日、県警山岳遭難救助隊と航空隊の合同訓練が行われた。新隊員2人を含む約40人が訓練に参加し、ヘリコプターのホイスト救助訓練を実施。山岳救助の連携力や対応力を強化した。
 登山シーズンを控え、新隊員を加えた新体制でのヘリコプター救助訓練。ハーネスやカラビナなど装備の使い方を確認した後、2人1組での降下訓練と、要救助者を吊り上げる訓練を実施した。
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