2020年4月12日(日)付

プロに学ぶ「野菜づくり」 大町 コロナ感染防止徹底し教室

 大町市は11日、市民を対象にした「たのしい野菜づくり教室」の本年度第1回を市内のたかね市民農園で開いた。家族連れなど29人が専門家の指導で季節の野菜を育てながら、農業の苦労や喜びを学んでいる。新型コロナウイルス感染防止のため、マスク着用や間隔を空けての作業など対策を徹底した。
 教室は農業を通じた世代間交流や食文化へへの理解促進などを図る教育ファーム事業の一環。今年は新型コロナを警戒し中止を検討したが、開催を望む住民の声を受けて実施。10月までの毎週土曜日・全14回で約20種類の野菜を栽培する。
薄桃の花 北ア山麓の春彩る 大町市常盤「須沼の一本桜」見頃

 大町市常盤の「須沼の一本桜」が、見頃を迎えている。雄大な山々と田園風景をバックに薄桃色の花を咲かせ、県内外から観光客などが訪れている。22日ごろまで楽しめそうだ。
 市観光協会によると、一本桜は樹齢約70年のエドヒガンザクラ。11日現在は七分咲きで、例年並みの15日ごろに満開となりそうだ。「田打ち桜」とも呼ばれ、農作業の目安となる役割も果たしてきたといわれる。
 好天に恵まれた11日は、背景の北アルプスが稜線をくっきりと際立たせ、残雪の白、青空、花色のコントラストが映えた。
「国際学院」2年目スタート 池田 介護学科は来年2月に延期

 池田町の専門学校「日本アルプス国際学院」は10日、本年度の新入生を対象としたオリエンテーションを開いた。開校2年目を迎え、情報技術学科に外国人留学生41人が入学した。今月予定していた介護学科の開設は、運営方針を見直し来年2月に延期するとした。
 学院によると、介護学科では受け入れ対象を、当初計画していた留学生から、県内の福祉施設などで就労・研修を行う外国人技能実習生に転換。3年以上の実務経験があれば、約半年の講義で介護福祉士の国家試験を受験できるという。
ライチョウとコアラ「親戚?!」 大町山博 市役所で生態パネル展

 大町市役所1階の市民ホールで17日まで、市立大町山岳博物館のパネル展「さんぱく研究最前線―北アルプスの自然と人トピックス―」が行われている。博物館スタッフが日頃行う調査研究を紹介している企画展。学芸員の栗林勇太さんが、現在全国各地の園や館で飼育繁殖が行われているニホンライチョウの生態について紹介している。
 「ライチョウとコアラは親戚?!―野生復帰への課題と解決への取り組み―」と題した展示は、一見関係ないように見える、高山植物を食べるニホンライチョウとユーカリを主食とするコアラについて解説している。
清流にかれんな華やぎ 白馬・落倉自然園 ミズバショウ開花

 白馬村の落倉自然園で、園内のミズバショウの開花が始まった。澄んだ空気と清流の中で、かれんな花を次々に咲かせ、春の華やぎをもたらせている。
 同園は白馬村の最北西部に位置する標高800bの一帯の凹状地の湿地にあり、集落の道路沿いに群生地が広がっている。気軽に湿原の花を鑑賞することのできる場所として、幅広く人気を集めている。
 今年は雪が少ないため開花も例年より若干早めで、奥に進むほど多くの群落が確認できる。
帰郷¢メつトロバスに囲い CF今月末まで 状態守り盗難防止も

 クラウドファンディング(CF)で保存資金を募り、現在富山県高岡市で大町市への帰郷≠待っている立山黒部アルペンルート関電トンネルトロリーバスの最後の1台に囲いが設置された。3月10日から始まったクラウドファンディングには11日正午現在、360人から約480万円の寄付が寄せられるなど注目が高まる中、今夏に大町でのお披露目予定の車体を良い状態に保つため環境を整えた。
 高岡市の解体業者の敷地に保管されているトロリーバスは、原則として公開しておらず、車体の状態維持や部品の盗難防止も含め大町市観光課職員がA型バリケードやテープを使い、バスの周囲を囲った。
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