2020年4月15日(水)付

ぬるめの橋住民が改修へ 大町市平の「わっぱらんど」 「育む会」老朽設備を撤去

 大町市平上原の親水公園「わっぱらんど」で12日、水路にかかる橋の撤去作業が行われた。住民有志でつくる「わっぱらんどを育む会」が、昨年の公園発足20周年を記念し、新たな一歩のスタートとして、老朽化した設備をリニューアルする。
 橋は育む会前身の「わっぱらんどの会」が2000年、下流の農地を潤す温水路「ぬるめ」を保全・継承しながら、公園を住民の憩いの場として整備しようと設置、改修を繰り返してきた。
 作業は水路の砂上げと本格的な農期を前に行われ、会員ら10人が参加。新型コロナウイルスを警戒しマスクを着用、橋を解体していった。橋脚や鉄骨などの資材を再利用し、夏までに新たな橋の設置を目指す。
村民一丸 コロナ感染防止 白馬下川村長 異例のメッセージ発信

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言を受け、白馬村の下川正剛村長は村民にメッセージを発信している。「わが村において一人の感染者も出したくはありません」とし、村民一丸となって感染防止に取り組み、難局をともに乗り越えるように呼び掛けている。
 大きな影響を受けている観光関係者には、「感染の収束を見極めつつ、適切な時期に、適切な量で、適切な施策を打ちます。その時に来訪者をあたたかくお迎えするために備えてください」と述べる。
シデコブシ開花始まる 白馬の伊藤さん宅

 白馬村内山地区在住の伊藤勉さん宅で、愛知、岐阜、三重県の中部地方のみに自生しているシデコブシの開花が始まった。今年は暖冬のため、例年より早めの開花となった。まだ寒い日や雪の日、霜の降りる日などもあるが、日ごとに花数を増やし、桜に先がけてピンク色のかれんな花を次々に咲かせている。
 自生地としては東海地方を北限としているが、伊藤さんが知人から実生で譲り受けた苗を自宅で育て始めたところ、豪雪地ながらしっかりと根付いた。暖かい日が続けば、間もなく満開を迎える見込みという。
空き家活用親子憩いの場 池田に「キッズダイニング」

 池田町一丁目の町中に、子どもと母親たちの憩いの場「キッズダイニング」がオープンした。不動産業を営む猿田正志さん(69)が、町中の空き家を活用したモデルケースとして、実験的に取り組む。
 松本市で30年以上不動産業を営んでいた猿田さんは、10年ほど前に池田町へ拠点を移す。「町の頼りになる不動産屋」を目指し、町空き家等利活用連絡会の会員として活躍する。
 利用は無料で、1グループ単位(定員10人)。予約制。対象は、概ね幼児から小学校低学年までの児童とその保護者。「空き家の活用法を見てもらうのが大事。まずは友達同士で使ってみて」と話す。
白馬長野有料道「無料化」を 商工会連北安支部県に要望

 池田町、松川村、白馬、小谷村、大町市美麻の5商工会で連携する県商工会連合会北安曇支部(支部長=杉山茂実白馬商工会長)は、大北地域と県庁所在地の長野市を結ぶ県道「白馬長野有料道路」(長野市)の無料化を県に求めていく方針を固めた。3月の緊急懇談会で確認した。
 公団が管理する国道254号「三才山トンネル」は地元の要望を受け無料化が前倒しされるなどの流れの中で、大北地域の産業・観光の活性化につながることを期待しての方針。今後は沿線の小川村や長野市中条などの商工団体にも協力を打診し、要望を取りまとめていく。
アルプス囲碁村まつり中止 大町市「十段戦第3局」は延期

 囲碁によるまちづくりを推進する大町市のアルプス囲碁村推進協議会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、5月23日と24日の「第20回アルプス囲碁村まつり」の中止を決定した。協議会は「囲碁村まつりは中止になったが、落ち着いた後に小規模な大会を開きたい」としている。
 一方、大町市で4月16日に開催される囲碁のタイトル戦「第58期十段戦挑戦手合五番勝負第3局」は、感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言などを受け、延期となった。代替の日程や場所については今後協議して決定し、市内で開催されない可能性もあるという。(写真は昨年の囲碁村まつり)
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