2020年4月25日(土)付

医療福祉現場の安全支援 住民有志が実行委 フェイスガード制作へ

 医療や福祉が崩壊するとその町の生活は成り立たなくなる―。新型コロナウイルス感染拡大により、感染防具や医療物資などが不足し、緊迫した状況が続く医療や福祉の現場。最前線の現場の安全保持を支援しようと、住民有志は「医療介護従事者応援キャンペーン実行委員会」を立ち上げた。活動の第1弾として、大型連休明けに大北地域の医療介護現場へ2000個のフェイスガードを届けることを目標に、住民からの協賛金や制作の協力を募る。合わせて、現場で働く従事者らへの応援メッセージも募集している。
 呼び掛け人となった大北歯科医師会の専務理事で、自身も市内で歯科医院を営む佐藤悟さんは、遠隔治療が難しいことや患者がマスクを外し、飛沫ひまつにふれる機会が避けられないことなど濃厚接触が起きることも例に挙げ、医療現場のフェイスガードの必要性を訴える。
いち早く「コゴミ」顔出し 小谷 山菜採りシーズン到来

 山菜採りシーズンを迎え、小谷村では雪解けが進んだ里山で、芽吹きを始めた山菜を目にすることができるようになった。いち早く「コゴミ」が顔を出し、シーズン到来を告げている。
 コゴミは和名がクサソテツと呼ばれるシダ植物の仲間。里山や低山帯、渓流沿いで適度に湿り気があり、かつ陽当たりのよい場所に多く見られる。小谷産は鮮やかな緑色が特徴で、しっかりした歯応えと甘みが人気を集めている。
外出自粛 自宅で野菜を 松川 田舎のやさい作り教室

 松川村営農支援センターは21日、「田舎のやさい作り教室」を川西地区の市民農園で開いた。村民を中心に14人が参加し、ジャガイモとネギを定植。農業の苦労や楽しみを味わいながら作業に汗を流した。教室は11月まで全26回で、季節に応じた約30種類の野菜を栽培する。
 参加者は新型コロナウイルス感染防止のためマスクを着用し、互いの間隔を空けて作業。「ネギの白い部分が多くとれるよう、土は高く盛る」などとアドバイスを受け、土にまみれながら実践していた。
大姥山の安全登山願う 大町八坂 上篭の住民が看板設置

 「大姥と金太郎」の伝説が残る大町市八坂の大姥山(標高1006b)で19日、地元上篭地区の住民でつくる「上籠郷土文化を発展させる会」が、登山道の案内看板を設置した。地元住民や児童生徒、観光客などが訪れる山で「より安全に登ってほしい」と思いを込め、作業に精を出した。
 作業には会員7人や児童が遠足で登る八坂小学校の職員などが参加した。看板は会長の伊藤悦男さんが山で採取したクリの木から制作し、クサリ場や分岐点、山頂までどれぐらい登ってきたか示すものなど18枚を設置。「登っている人が今どのあたりにいるのか、あと何カ所クサリ場があるのかなど分かった方が登りやすい」。クサリの調整や道しるべをつけるなど、登山者の安全を考える。
インスタにテイクアウト情報 市プロモ委「信濃大町なび」 市内の飲食店 外出自粛に活用を

 新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛が求められる中、大町市内ではテイクアウトに切り替えて家でも市内の飲食店の味を楽しんでもらう店が増えている。各店の取り組みを発信するため、市プロモーション委員会は写真共有アプリケーション「インスタグラム」のアカウント「信濃大町なび」で、各店のテイクアウト情報を公開している。
 同委員会は「外出自粛で観光客もおらず、各店を支えるのは地域の人しかいない。こういう機会に、テイクアウトして食べたことのないお店の味を味わって新たな発見をしてもらえれば」と話している。
コロナ歯止め「高い意識で」 県内一斉 感染予防啓発

 新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた広報活動が24日、県内一斉に始まった。県市長会や県町村会の呼び掛けに全市町村が応えた。広報車などを使い、不要不急の外出自粛や人との接触を避けることなど、感染拡大の歯止めに県民一人一人の高い意識と協力を呼び掛けた。
 大町市役所前では午前8時半に出発式が行われた。「家で過ごそう」「換気をおこなっています」「離れてお並びください」「せっけんで手を洗おう」「マスク着用を実施しています」「手指の消毒にご協力ください」と記された市のキャラクターおおまぴょんをあしらったパネルも並んだ。
トップページ 4月の一覧 ●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C) 2007-2019 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.