2020年4月30日(木)付

「休業」大北に人まばら 外出自粛 静かな大型連休始まる

 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、観光や外出自粛が大々的に呼び掛けられる異例の大型連休が29日、本格的に始まった。例年大勢の観光客や帰省客でにぎわう大北地域も、多くの観光地や商業施設、宿泊施設が休業し、訪れる人はまばら。感染拡大を防ぐ取り組みにより、静かな連休が幕を開けた。
 県は「信州の観光はお休み中」と銘打ち、観光による人の移動を抑制するキャンペーンを5月6日まで県内各地で展開している。
「こんな時こそいい米を」 大北に田植えシーズン到来

 春の遅い大北地域でも、本格的に田植え作業が始まっている。29日には、松川村内の2農業法人が酒米の田植えを実施。残雪の北アルプスが水鏡に写る水田で作業にいそしみ、農作業シーズンの始まりを告げた。
 松川村のまるやま農産では、4fの水田に酒米の美山錦を植えた。今年は霜が降りるなど春先の気温が低く、昼夜の温度差も激しく苗づくりに苦労したという。
コロナ経済対策に「無料化」を 白馬長野有料道路 商工会連など県に陳情

 大北地域の5商工会で連携する県商工会連合会北安曇支部(支部長=杉山茂実白馬商工会長)と近隣の各商工会は24日、大北地域と県庁所在地の長野市を結ぶ県道31号長野大町線「白馬長野有料道路」(長野市)の無料化を県に陳情した。新型コロナウイルス感染症の影響を乗り越える緊急経済対策として、無料化を求めた。
 陳情書では、暖冬や新型コロナウイルスによって観光産業が打撃を受け、また沿線の長野市内では台風19号による被害と、極度の経済不安に陥る状況とし、収束時の長野・北安曇経済圏の活性化に向けた緊急経済措置としての無料化を求め、田下昌志県建設部長に陳情書を手渡した。
マスク「カバー」して長持ち ローソン白馬神城店 かぶせる作り方紹介

 白馬村のコンビニエンスストア「ローソン白馬神城店」で、使い捨てマスクにハンカチなどをかぶせて作る「マスクカバー」が紹介され、話題を呼んでいる。
 準備するのは40aほどの大きさの通気性の良いハンカチなど。マスクの大きさに合わせて上下に折りたたみ、真ん中にマスクを置いて左右からマスクの耳ひもを通して布の片側を中に入れると完成する。ハンカチは外して洗濯するだけで、中のマスクは数回繰り返して使えるという。
GW「登山自粛」声掛け 北ア遭対協 相談所開設 人はまばら

 大型連休が本格的に始まった29日、北アルプスの登山口4カ所で、北アルプス北部地区遭難防止対策協会が登山相談所を開設した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、行政や山岳団体が要請する「登山自粛」に即し、登山を控えてもらうよう声掛けを実施。山小屋の営業休止もあり、入山する人の姿はまばらだった。
 白馬村の猿倉登山口では駐車場の入り口をパイロンでふさぎ、登山口や猿倉までの道中など数カ所に注意書きを設置して登山自粛を強調している
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