2020年5月31日(日)付

仲間と再会 活動に汗 緊急事態宣言 全国で解除 初の週末

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が全国で解除され、初めての週末となった30日、大町市の各地で住民活動が本格的に再開した。第2波≠ノ不安を抱きつつも仲間同士の再会を喜び、地域の活性化や生きがいづくりなどそれぞれの取り組みをスタートさせた。
 大町市美麻の住民有志でつくる「美麻いわなクラブ」は、会員たちがイワナを養殖する地区内のいけすに感染拡大後初めて集合。地元の小中学生においしい魚を届けようと、清掃に汗を流した(写真)。
 市内外の住民でつくる「山野草同好会」は、平公民館敷地内で山野草園の手入れを行った。会員約20人が和気あいあいと園内の草花を愛でながら、草取りなどに汗を流した。
「ホテルルートイン信濃大町駅前」オープン ビジネス、観光拠点に期待

 JR信濃大町駅から約80bと至近、無料駐車場91台を完備(ホテル敷地内18台、周辺73台)。大町市仁科町に30日、「ホテルルートイン信濃大町駅前」がオープン。チェックインの午後3時から、真新しいフロントに最初の宿泊客を迎えた。大手ホテルチェーン「ルートインホテルズ」の全国318店舗目。大町市街地に立地してビジネスに対応、観光の拠点としても地元の期待を担う。
白馬エリア夏観光♀J始 6月1日 コロナ感染対策万全に

 白馬観光開発は6月1日から、白馬村の八方尾根へアクセスする八方アルペンラインと小谷村の栂池パノラマウェイの営業を開始する。白馬岩岳の県内限定解除も合わせ、同社の3マウンテンリゾートがそろい、新型コロナウイルス後の「新しい生活様式」のもと、非日常を体験できる白馬エリアで本格的な夏観光シーズンが始まる。
 八方尾根では、八方ゴンドラ、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフトの営業を開始。小谷村の栂池自然園へアクセスする栂池ゴンドラリフト・栂池ロープウェイを乗り継ぐ栂池パノラマウェイも1日から営業開始。5月16日から県内限定週末営業だった白馬村の白馬岩岳マウンテンリゾートも、6月1日から地域を限定せず、平日を含めた一般営業を開始する。
 いずれも、チケット購入時に氏名・住所などを記入する申し込み書や身分証の提示、利用時の除菌やマスク着用、乗員制限への協力などの感染対策を来場者にも求める。
昔ながら手植えで米作り 小谷小5年生が課外活動

 小谷村の小谷小学校の5年生児童18人が25日、学校田で昔ながらの手植えによる田植えを行った。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休校が続き、学校が再開して久しぶりの課外活動。青空のもと、機械化でない米作りの大変さを体感しながら、友達と元気いっぱいに取り組んだ。
 児童はもち米の苗を手に、きれいにならされて水が張られた田んぼに素足で入り、丁寧に植えていった。日本人に大切な主食である米のできる過程を通じ、農業に親しみを覚えてもらおうと、毎年5年生が稲作を体験している。
ふるさと大町で役立てて 奥原希望さん後援会法人 天然素材の消毒液寄付

 大町市出身のバドミントン選手・奥原希望さん=太陽ホールディングス=の後援会法人会員「シーアンドシー技術情報」(東京都、滝澤要一社長)が、奥原さんのふるさと大町で新型コロナウイルス感染予防に役立ててほしいと、天然素材の抗菌除菌剤「ひばの力・AT―280EXM」50gを市に寄贈した。奥原さんの母校の大町南小学校や仁科台中学校などで活用される。
 仁科台中ではさっそく保健室に設置した。保健室を利用する生徒が手指の消毒に使う他、校内の木製の手すりなど手が触れる場所の消毒に利用。養護教諭は「天然素材でできていて、木のところに使いやすい。安心して使用でき、ありがたい」と感謝していた。
白馬連峰 夏山シーズン入り 登山自粛「貞逸祭」神事のみ

 北アルプス白馬連峰の夏山シーズン入りを告げる「第54回貞逸祭・白馬連峰開山祭」が30日、白馬村の八方第5駐車場で行われた。例年は白馬岳の登山口となる猿倉登山口で行われ、記念トレッキングなどで多くの登山愛好家が訪れてにぎわう行事。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う緊急事態宣言が解除された後も、県が登山の自粛を呼び掛けていることから、会場を変更し関係者による神事のみを開催した。
 白馬岳一帯の山小屋は、県が山小屋に対して独自に依頼している休業依頼の解除後、宿泊客の受け入れ人数を制限したり、登山者にマスクや消毒用具持参の協力を呼び掛けるなど感染防止の対策を取りながら、順次営業を始める予定。
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