2020年6月5日(金)付

イヌで猿害対策さらに 大町市「モンキードッグ」16年目

 全国に先駆けて大町市が平成17年から始めたイヌを使ったサルの追い払い「モンキードッグ事業」が今年で16年目を迎える。これ昨年のアルプスマラソンまでに訓練を受けたモンキードッグは40頭にのぼり、現在は21頭が活動している。サルの目撃件数の減少傾向など一定の成果はあるものの、家庭菜園を中心とした農作物被害はいまだ後を絶たず、同事業を含めて猿害対策をさらに拡大させる必要がある。市では本年度のモンキードッグ育成希望者の募集が始まった。
アルプスマラソン中止 大町 新型コロナ影響「開催は困難」

 10月18日に開催される予定だった「第37回大町アルプスマラソン」(実行委員会主催)が、新型コロナウイルスの影響により中止されることが決定した。過去の大会を通じて初の中止。全国各地から選手が出場し、地域住民も多く関わる大会であり、感染症の現状やイベント開催に関わる国の方針等を踏まえ、開催は困難と判断した。
 4日夜に実行委員会が開かれた。大会は4月からエントリーが始まっており、現在までにおよそ400人がエントリーしていた。参加料は返金する。ボランティアなど大会に関わる団体への連絡も順次行っていく。
成人祝う酒自らの手で 小谷 米からの酒造り初企画

 小谷村で来年成人式を迎える若者に、自ら手掛けた日本酒で成人の日を祝ってもらおうと、米作りから酒造りを体験する初のプロジェクトが始まった。5月31日には最初のイベントとして田植えが行われた。地元で働く若者や村を離れ大学生活を送る若者6人が参加して、(株)小谷七人衆(猪又実代表取締役)の指導を受けながら、白馬乗鞍地区の水田で、機械で水田に酒米を植えた。
 村で農産物生産に取り組む同社が、今年から酒米の栽培を始めたのを機に、村出身の新成人の若者に自分で酒米からの酒造りを体験し、飲酒が許される大人となった記念を祝ってもらおうと企画。猪又代表は小谷村ジュニアスキークラブのコーチを務めており、来年成人式を迎える教え子たちに声をかけたところ、田植えには6人が集まった。
昔ながらの味噌仕込み 白馬 漬物生産組合が作業

 女性らでつくる白馬村味噌漬物生産組合(福島和子代表)の本年度の味噌作りが、神城の多目的集会施設内にある味噌漬物加工所で佳境を迎えている。白馬産の大豆と米を材料に、1年分約2dの味噌を愛情込めて仕込んでいる。
 大豆をゆでてつぶして味噌玉を形作り、こうじと塩を混ぜていく工程はほとんどが手作業。味噌づくりに欠かせないこうじもすべて手作りだ。会員らは手慣れた様子で作業を進めている。
水道基本料を半年免除 松川村 独自のコロナ経済対策

 松川村は4日、新型コロナウイルスに対する独自の緊急経済対策として、村内の一般家庭や事業所などの水道基本料を6カ月間免除する方針を示した。住民や企業などを幅広く支援し、経済的な負担軽減を図る狙いだ。村議会全員協議会で明らかにした。
 対策は約4000件が対象となり、6月から11月までの水道基本料月額1650円を免除。村の負担費用など事業費3980万円を計上した令和2年度一般会計補正予算案を村議会6月定例会に上程する。
感性豊かに絵筆走らせる 池田 高瀬中生町内で写生会

 池田町の高瀬中学校(秋山昇校長、生徒226人)は2日、町内で写生会を開いた。身近な景色や雄大な景色に触れながら、思い思いに筆を走らせた。
 3年生は、町が誇る東山からの眺望を題材に、北アルプス展望美術館周辺で写生した。新緑のまぶしい開放感あふれる空間で、のびのびと筆を動かした。生徒らは描きたい景色を決めてから、木陰の芝生やベンチなどに座り、パレットを広げた。鉛筆で下絵を描き、水彩絵の具で色をつけていった。
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