2020年12月29日(火)付

真摯な姿勢 子どもの手本 奥原希望さん 保健の教科書掲載

 バドミントン日本一を決める全日本総合選手権の女子シングルスを2連覇した大町市常盤上一出身の奥原希望さん(25)=仁科台中、大宮東高卒、太陽ホールディングス所属。競技と真摯しんしに向き合う姿勢は、全国の多くの小学校で活用される、5・6年生用保健の教科書『新しい保健』(東京書籍発行)に取り上げられるなど子どもたちの手本となっている。リオ五輪銅メダルなど実績も十分に、奥原さんの社会的評価はスポーツの枠を超えて高まっている。
 『新しい保健』は本年度改定された教科書で、県内では約6割、大北地域では全小学校で使われている。「心と体のつながり」の「緊張を味方にする方法」の中で、発表の場で十分に力を発揮するためには、集中力を高めるためのルーティーン(決まり事)が重要と説明。「この舞台に立てることに感謝して思い切り楽しもう」と自分に言い聞かせ一礼してからコートに入る奥原さんのルーティーンを紹介している。
各地で静かに℃d事納め 大町市 コロナ対策 式は取りやめ

 官公庁や企業の多くが28日、今年の仕事納めを迎えた。大町市役所では、休暇取得の推進や新型コロナウイルス感染リスクの低減などのため、本来行う仕事納めの式を取りやめ。職員それぞれが部署フロアを清掃するなどして静かに仕事を納めた。
 職員には、事前に行った部課長会議を通して、牛越徹市長から「4月からさまざまなコロナ対策に奔走し、全力を尽くしてもらった。コロナ対策一辺倒と思っていた行政施策だが、地域基盤の整備や福祉施策の充実など各課の努力が確実に進められた一年」と感謝が伝えられた。
冬特産「雪中キャベツ」収穫 小谷村 降雪恵まれ順調 年内集荷

 小谷村の冬の特産品「雪中キャベツ」が収穫の時期を迎えた。ここ数年暖冬続きだったが、今年は順調な降雪に恵まれ「数年ぶりの年内中の出荷が見込める」と、栽培農家に笑顔が広がっている。
 25日は村の生産者でつくる「信州おたり雪中キャベツ生産組合」の生産者による「雪中キャベツ出荷目揃い会」が、立屋地区のほ場で開かれた。JA大北の営農指導員・青木剛司さんから出荷規格の基準などについて説明を受け、小谷ブランドとして安定した品質のキャベツを出荷するための意識を高めた。
「3密」避け火災予防巡回 池田町消防団 コロナ対応の年末特別警戒

 池田町消防団(倉科広三団長、定数230)は27日から30日まで、年末の特別警戒を実施している。各分団の団員が新型コロナウイルス感染防止のため、最少人数で夜間の町内をパトロール、住民に火災予防を呼び掛けている。
 今年は感染対策として、各分団に検温機器を配備し、「3密」を避けるため詰め所での団員の待機時間を削減。初日に町役場で開いた激励式も規模を縮小し、幹部や正副分団長のみ18人が出席した。
山林整備 癒やしの公園に 大町 美麻の有志16人が活動

 大町市美麻二重で今年6月に、「ふたえ里山整備協議会」(大塚一男会長)が立ち上がった。宮村地区の山林を整備し、通称丘の上の公園≠ニして眺めの良い公園にしようと森林所有者と地域住民、ボランティアなど有志16人で活動する。
 県の「県民協働による里山の整備・利用事業」における補助金を活用。週末などを利用して整備を続けてきた。
 有志らは「夢はキャンプ場。次の世代に環境負荷を残さないような、子どもも大人も一緒になって楽しめる、癒やされる、夢のある場所になれば」と意気込みを話す。
年末警戒 火の元へ注意 大町消防団 コロナ禍 団長が激励

 火災の危険が高まる冬場の火災予防を図ろうと、大町市消防団(平出誠二団長、団員655人)は26日から28日まで、年末特別警戒を市内全域で実施した。各分団が夜間の担当エリアをパトロールし、住民に火の元への注意を呼び掛けた。
 今年は新型コロナウイルス感染防止のため団員同士の接触を最小限に減らし、開催期間と実施時間を短縮して活動した。市役所での激励会も中止となり、平出団長ら幹部が各地区の詰め所を巡回し、団員を直接激励した。
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