2020年12月30日(水)付

コロナ禍の年末年始%り 帰省自粛・往来控え 身を守る慎重な行動を

 多くの事業所などで29日から、年末年始の休暇に入った。大型店では、食材の購入などで開店開始から多くの買い物客の姿があった。駐車場に並ぶ車両のうち、県外ナンバーは少なく、全国的に新型コロナウイルスへの警戒が呼び掛けられる中、帰省自粛の動きも見て取れた。買い物に訪れた男性は、県外ナンバーの少なさに「例年ならもっと県外ナンバーがいたはず。明らかに例年とは違いますね」とコロナ禍の師走を実感していた。
 各方面で、感染拡大地域への往来を控えるなど慎重な行動が呼び掛けられている。
「ひみ寒ぶり」で年越しを 大町・一木宮坂商店 年末の風物詩

 年の瀬も迫り、年越しや正月への準備が進む29日、大町市九日町の一木宮坂商店の店頭に、「出世魚」と呼ばれ縁起物の魚「ブリ」がお目見えした。同店の年末の風物詩で、大漁旗のもとに、毎年仕入れる、富山県氷見漁港水揚げの全国的にも有名なブランド魚「ひみ寒ぶり」がずらり。コロナ禍で各所に影響のあった年の終わりに、店主の宮坂陽一さんは「せめて、おいしいものを食べて、新しい年を良い思いで迎えてほしい」と話している。
「火の用心」巡回 安全守る 白馬村消防団 年末年始の特別警戒

 白馬村消防団(吉川玲団長)は29日から来年1月3日までの6日間、火災リスクの高まる時期に火の用心を呼び掛ける年末年始特別警戒に臨む。観光客が多く訪れる年末年始に警戒巡回を行い、地域の安全を守る。28日、村役場で出発式が行われた。
 空気が乾燥して火災が発生しやすく、観光客が多く訪れる時期である年末から年始に合わせて毎年実施している。期間中は3つの分団ごとに地域の実情に合わせた時間帯に巡回し、防火を呼び掛ける。
安全な冬登山 呼び掛け 北ア遭対協 相談所6カ所設置

 年末年始に登山やバックカントリースキー・スノーボードなどで冬山に登る入山者へ向け、北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)や大町署山岳遭難救助隊が安全を呼び掛けている。年末年始、登山相談所の設置や登山者指導を行い、冬山を安全に登るため注意を求めている。
 遭対協は28日から31日まで、七倉・爺ケ岳東尾根・大谷原登山口と、五竜・八方・栂池高原スキー場のゴンドラリフト駅の計6カ所に登山相談所を設置。例年より入山者は少ないとしているが、登山計画書の提出や装備、目的地の確認などを行い、無事故を呼び掛けている。
ふれあいプラザに門松 大町 施設利用住民から寄贈

 大町市常盤の市ふれあいプラザ玄関に、初めて門松が飾られた。地元住民の北澤学さんが施設を利用する縁で寄贈。縁起物で飾っており、入浴などで施設を訪れた人は「立派な門松だ」と喜んでいた。
 例年は児童クラブの三世代交流で作るしめ縄を飾っているが、コロナの影響で中止となっていた。施設に入る市南部地域包括支援センターの田中昌子所長らが飾りをどうするか考えていたところ、たまたま施設を利用した北澤さんが声を掛け、寄贈が実現した。
園児の絵で「感染防止」 松川 建設現場仮囲いに展示

 新型コロナウイルスへの警戒が続く中、松川村北細野のアパート建設現場で、感染防止を呼び掛ける松川南保育園の園児の絵が展示されている。子どもらしいタッチで描かれた色とりどりの作品82点が仮囲いに並び、通行人の目を引いている。
 展示は建設業者の大東建託が、地域ぐるみで感染防止を啓発しようと、現場近くの保育園に協力を依頼。年少から年中まで園児82人が企業が用意した紙に描いた絵や塗り絵を提供した。
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