2022年3月25日(金)付

立山黒部アルペンルート4月15日開通 周辺地域から誘客拡大 大町市 短距離観光ニーズで割引

 北アルプスを貫き長野県と富山県を結ぶ山岳観光路「立山黒部アルペンルート」は4月15日、今シーズンの営業を開始する。長野側の玄関口・大町市は春の観光シーズンの幕開けに合わせ、富山県や事業者と連携して、両県と周辺地域の住民を対象とした割引キャンペーンを実施。コロナ禍の影響でマイクロツーリズム(短距離観光)の需要が高まる中、周辺地域からの誘客拡大につなげる。
 キャンペーンでは、扇沢―室堂間の往復切符を通常大人9470円を6600円、子ども4740円を3300円で販売する。利用期間は4月15〜28日(5月9日以降も実施予定)。(写真は昨年の「雪の大谷」)
コロナ禍も充実の学び シニア大学大北学部 1年遅れの卒業式

 県シニア大学大北学部の令和3年度卒業式が23日、大町市の県大町合同庁舎で開かれた。本年度の卒業生は最高齢84歳を含む27人。2年間の学業生活のうち、コロナ禍で1年間が休学となり、足掛け3年で過程を修了した。卒業生は支えてくれた多くの支援に感謝しながら、晴れやかな表情で1年遅れの卒業証書を受け取った。
 式典は感染拡大防止のため、来賓や在校生は参加せず、規模を縮小して実施となった。卒業証書は例年と異なり代表者が受け取る形でなく、シニア大学大北学部長の加藤浩康・大町保健福祉事務所長が一人一人に手渡した。
白馬村長選7月10日 現職勇退 今後水面下の動き活発に

 任期満了(8月6日)に伴う白馬村長選について、村選挙管理委員会は24日、7月5日告示、10日投開票とする日程を決めた。立候補 予定者説明会は6月17日を予定している。投開票日の7月10日は参院選の投開票日と重なると見込まれ、同日実施となった場合は投票率向上と事務の効率化が期待される。
 現在までの情勢は、現職の下川正剛村長(76)=無所属、2期、北城野平=が村議会3月定例会で勇退を表明。現段階では具体的な動きまで浮上していないが、現職の勇退を受けて、今後水面下では擁立を目指す動きが活発化するとみられる。
食農教育に役立てて JA大北 各小学校などに教材寄贈

 JA大北(武井宏文組合長)は、大北地域の各小学校等に高学年向けの食農教育補助教材「農業とわたしたちのくらし」を寄贈する。23日、贈呈式を小谷村教育委員会で行った。
 教材はJAバンクの食農教育応援事業で制作された。子どもたちに農業への理解を深めてもらう目的で、同JAでは毎年、大北管内12小学校と養護学校へ贈っている。
 5年生向けで、A4判27nの冊子。身近な給食から始まり、日本の農業やコメ・野菜などができる課程、消費者に届けられるまでなどを記事と、冊子と連動するDVDで伝える。小谷村には5年生に向けて約20冊とDVDを寄贈。
シーズン開幕へコース清掃 松川 マレットこまくさ会50人

 松川村マレットゴルフこまくさ会(梨田實会長)は13日、高瀬川河川敷マレットゴルフ場の整備作業を実施した。会員約50人が参加し、竹ぼうきや熊手でコース上に落ちているマツの葉や石などを取り除いた。マレットゴルフシーズンの開幕に向け、作業に汗を流した。
 雪が解け、シーズン開幕を前に会員でコースをきれいにしようと毎年実施している。
「ゼロカーボンシティ」宣言 大町市 CO2排出量 実質ゼロへ

 大町市の牛越徹市長は24日、脱炭素社会を目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を行った。再生可能エネルギーの普及や省エネの推進により、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする。
 具体策として、広報などを通じて住民への宣言の周知を図り、プラスチックごみや食品ロスの削減など家庭内での環境に対する取り組みを促進。市役所庁内の事務事業の見直しや木質バイオマスの普及等も図るとした。
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