2022年9月23日(金)付

日本語で冒険譚#笘I 大町公民館講座 受講生 実体験で学習

 大町市の大町公民館が開講する日本語教室で、外国人受講生の体験を生かした日本語学習が行われている。カナダ人のエリック・マクドナルドさん(69)=同市美麻=は母国での冒険譚を、さまざまな国籍の仲間たちに共通語の日本語で紹介した。
 マクドナルドさんは3年前に、香港から日本に移住。今年7月から約1カ月かけて、家族や友人とカナダのホールトン川を北極海までボートで下る、全長650`の旅に挑戦した。教室では仲間の受講生やボランティアの日本人講師に日本語での表現を尋ねながら、自然豊かな母国の魅力を紹介した。
郵便局でマイナカード申請 小谷村26日から 県内初

 マイナンバーカードの普及促進に向け、小谷村と日本郵便信越支社は22日、マイナンバーカード取得申請支援業務の委託契約を締結した。26日から、村内3郵便局(南小谷・中土・北小谷)の窓口で郵便局員が無料で申請手続きをサポートする。業務委託料は17万円で来年3月末まで。状況に応じて更新する。同支社と取得申請支援業務の委託契約を結ぶのは県内で初めてとなる。
 主な業務内容は、申請書の作成サポート、顔写真の撮影、受け取りまでの流れの説明を無料で行う。作成した申請書を郵便局が村役場に郵送し、手続きを進める。
未就学児親子ピアノ楽しむ 白馬 碓井俊樹さんコンサート

 白馬村のウイング21で17日、ピアニストの碓井俊樹さん(45)による未就学児の親子を対象としたプレミアムコンサートが開かれた。音楽に触れて感性を育んでほしいと、同日夜のピアノリサイタル(白馬ウイング21芸術文化シリーズ実行委員会主催)に併せて初めて開催。計14組の親子が参加し、一流の演奏を満喫した。
 碓井さんは「子どもたちには表現は自由だと感じてほしい。感性を養ってもらえれば」と話した。
舞台展示に御朱印授与 池田八幡 きょうから前夜祭・例大祭

 池田町の池田八幡神社は23日に前夜祭、24日に例大祭を行う。新型コロナウイルスの影響で昨年・一昨年に続き奉納行事を行わず縮小する。例大祭・前夜祭では疫病退散を祈願し、粛々と神事や舞の奉納を執行。限定の御朱印を授与する。神社と氏子総代は「感謝という神事の本義は不変。このような世情だからこそお参りを」と呼び掛ける。
 御朱印は3年目で、大幟に佐久間象山が記した「炳靈千載祀洪コ萬民依(へいれいをせんざいにまつればこうとくはばんみんをやすんず)」の文字と、前夜祭で奉納する豊栄の舞、例祭で奉納する浦安の舞の絵柄を添えた。
スズムシの音に癒やされて 松川 ヒーリングツアーに70人

 松川村観光協会は17日夜、「すずむしヒーリングツアー」を同村西原のスズムシ生息地で開いた。村民やすずむし荘の宿泊者など約70人が参加。地元のボランティアガイドの案内で、自然に生息するスズムシの鳴き声で秋の深まりを楽しんだ。
 参加者は手にちょうちんを持ち、自然のスズムシの生息域である西原付近をすずむし荘からすずむし公園までの約1`を往復。道中では協会で設置したあんどんが足元を照らす中を歩き、スズムシの鳴らす「りんりん」という音に耳を癒やしていた。
南極観測から環境保全考える 大町岳陽高アカデミー講演会 OBで観測隊員の津滝さん招く

 大町市の大町岳陽高校は16日、同市出身のOBで国立極地研究所共同研究推進系助教の津滝俊博士を招き、市文化会館で「岳陽アカデミー講演会」を開いた。「南極観測からみた地球の気候変動」をテーマに、生徒や一般聴講者らが津滝さんの高度な学術研究の一端に触れながら、地球の未来や環境保全について理解を深めた。
 津滝さんは過去2回南極観測隊の隊員の一員に選ばれ、気候変動を解明する学術研究に取り組んできた。南極では最も自然環境が厳しいドームふじ基地で研究活動を展開。氷床と呼ばれる厚い氷を掘削し「氷床コア」と呼ばれるサンプルを採取する活動や、最新技術を用いて氷床下の地形を探る活動などを、貴重な写真とともに紹介した。
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