2023年3月8日(水)付

自治会活動アプリで補助 大町美麻二重 実証実験で課題探る

 大町市美麻の二重地区で、人口減少や高齢化などの地域課題に対し、スマートフォンのアプリケーションで自治会活動を補助する実証実験が始まった。SNSによる情報共有や災害発生時の安否確認などデジタル技術を活用して、住民の負担軽減や防災力の向上につなげる取り組みだ。
 実験は住民自治組織「美麻地域づくり会議」と一般社団法人「地域づくり美麻」が、持続可能な地域づくりを目指す「小さな拠点」事業の一環で実施。国の補助金を活用し、二重をモデル地区にアプリを2年間運用する。実効性や課題を探り、他地区への普及を検討する。
子どもの名前 伝筆で表現 大町児童センターまつり第3弾

 大町市児童センターで5日、児童センターまつりの第3弾イベント「嬉庵みるいで名前のことはな書」が行われた。市内でサロン「嬉庵みるいで」を主宰する松島明子さんが、子どもたちの名前を「名前のことはな書」で読み解き、伝筆(つてふで)の文字や絵で表現。参加した親子たちは世界でたった一つの作品に感動しながら、子育てのヒントにもなる話に熱心に聞き入った。
 松島さんは「人には使命がある」と話し、目には見えない思いや言葉を、見える伝筆でポエムにする名前のことはな書について説明。その場で子どもたちの名前を聞き、名前の持つ役割や使命、幸せになっていくための大切な事柄など目に見えない思いを、伝筆で仕上げた。
公共交通網整備へ活用探る 白馬村 3種 実証運行で調査

 白馬村は新年度、公共交通網の整備に向け、村が運行するスクールバス、デマンド型乗合タクシー、AIナイトデマンドタクシー(写真)の活用方法を探る実証運行を実施する。各担当課でそれぞれを運行しつつ、課題や費用対効果、利用者のニーズ等を調査する。実証運行を踏まえ、令和6年度に最適化された交通施策の実現を図る。
 村が平成31年3月に策定した「村地域公共交通網形成計画」では、高齢者、観光客、児童生徒、住民、障がい者、外国人などだれもが使いやすい公共交通手段を整備するとしており、令和6年度までを短期計画目標年度に定める。
あぜ焼き火災に備えよう 松川 消防総合訓練に100人

 春の全国火災予防運動期間中の5日、松川村の上緑町工業団地内で、消防総合訓練が行われた。北アルプス広域南部消防署、同消防本部通信指令室、村、村消防団から約100人が参加。農作業シーズンを控え、各地であぜ焼きが増える中、訓練を通じて火災に備えるとともに、南部署と消防団で連携した消火活動を確認した。
 大北地域では下草を焼く火災が相次いで発生しており、南部署の山本辰雄署長は「あぜ焼きをするときはその場から離れず、消すときは水でしっかりと消火してほしい。風が強い日はやらないように」と呼び掛けた。
育てた大豆みそ℃d込み 松川小3年生 作業楽しむ

 松川村の松川小学校3年生72人は2日、恒例のみそづくりを行った。総合的な学習の時間に、種まきから収穫、脱穀、選別まで関わった大豆「すずほまれ」を使って、和気あいあいと作業を楽しんだ。
 食育活動の一環で、村の農業委員会と営農支援センター、生活改善グループ連絡協議会のメンバーらが、栽培からみそづくりの下準備まで関わった。約30`の大豆を使って、約120`のみそを仕込んだ。
 子どもたちは「楽しい」「おみそ汁にしたい」などと笑顔で作業に取り組み、出来上がりを楽しみにしていた。
労災184人 過去10年で最多 大町労基署管内昨年 大雪や経済活発化 背景

 大町労働基準監督署は、管内(大北地域、明科を除く安曇野市、松本市梓川)で令和4年に発生した労働災害状況(確定値)をまとめた。休業4日以上の死傷者数は184人で前年を22人(13・6%)上回り、過去10年で最多となった。大雪による転倒事故の増加や、コロナ禍で停滞していた経済活動の活発化などが背景にあるとみられる。死者は前年と同じ1人だった。
 岡田尚人署長は「増加を重く受け止めなければならない。令和5年度からスタートする第14次労働災害防止計画に基づき、死亡事故の撲滅などに向け、継続して取り組みたい」と話した。
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