2023年9月2日(土)付

アルプスマラソン2618人登録 大町市で10月15日 40回節目ゲストに加納さん

 大町市を舞台にした第40回大町アルプスマラソンの開催を来月に控え、実行委員会が1日、市役所で開かれた。今大会は8月13日の締め切りまでに、全国各地から2618人がエントリー。節目を記念したゲストランナーに、2009年ベルリン世界陸上女子マラソン日本代表の加納由理さん(44)を招く。
 大会は10月15日、市運動公園を発着点にしたフルとハーフ、10`、3`、3`ペアの5種目で開催。コロナ禍での中止や縮小を経て、4年ぶりの通常規模での開催となり、地元産のリンゴやキノコ汁などの振る舞いも復活する。
酷暑 観光・農作物に影響 白馬村の8月気温 平均24・7度 過去最高

 全国的に異常な暑さが続く中、白馬村の8月の平均気温は24・7度となり、気象庁の統計が始まった1979年以降最高を記録した。日ごとの最高気温の平均は31・5度でこちらも過去最高。気温35度を超える「猛暑日」こそなかったが、30度を超える「真夏日」は8月のうち28日間を占めた。地域では酷暑により山岳観光や農作物などへの影響が広がっている。
 北アルプス白馬岳(標高2932b)へ行くメインルートの白馬大雪渓は、昨冬の少雪と猛暑が重なり例年より早く融雪が進み、村は登山者の安全を確保できないとして8月27日に大雪渓ルートを通行止めにした。
 農作物への被害では猛暑と少雨が大きく影響している。JA大北によると水稲の生育が例年より早く、品質への影響が懸念される他、村内ではハウス栽培のミニトマトが高温により花が落ちて実が付かなくなっている。
「防災の日」に備え学ぶ 高瀬中 避難訓練と学習会

 「防災の日」の1日、池田町の高瀬中学校で避難訓練と防災学習会が開かれた。県犀川砂防事務所の職員が土砂災害について講演。生徒が身近な災害への備えを学んだ。 砂防とは山地の荒廃や土の移動を防ぐことで、土石流などの災害を防ぐこと。身近な高瀬川でも災害が発生し、ダムの整備で災害を減らせたことなどを解説した。「災害が起きて一番大切なのは自分の命を守ること。周りの人の『大丈夫』を過信せず、早く逃げて」とハザードマップの確認を呼び掛けた。
 防災学習に先駆け、避難訓練が実施された。大地震が発生した想定で、生徒は机の下にもぐり身を守った。揺れが収まったのを見はからい、全校生徒約170人が避難場所の体育館まで3分47秒で整然と移動した。
大北駅伝 未来へたすきつなぐ 5市町村7チーム 伝統継ぎ池田で第1回 9月3日

 大北5市町村の駅伝チームが競う、第1回大北駅伝大会(大町市スポーツ協会、北安曇郡スポーツ協会、各市町村教育委員会主催、大糸タイムス社など後援)が3日、池田町の高瀬川堤防道路を用いた特設コースで開かれる。これまで池田町〜小谷村間を縦走した72年の歴史を持つ「大北縦断駅伝」の伝統を引き継ぎ、新たな形での大会としてスタートを切る。仲間たちの声援を受け、選手たちがたすきをつなぎ、北アルプスを仰ぐコースを走る。
 池田町総合体育館駐車場をスタート・中継・ゴールとし、高瀬川堤防道路を往復するコースを設定。8区間36・5`で競う。今年は大町市2、池田町1、松川村2、白馬村1、小谷村1の計7チームが出場する。
トンネル貯蔵庫で熟成秋の酒 白馬錦蔵元大町の薄井商店 高瀬渓谷で搬出 9日発売へ

 大町市の高瀬渓谷にあるトンネルの奥、夏でも冷気に包まれた「白馬錦アルプス湖洞貯蔵庫」から、日本酒が台車に乗せて運び出され、トラックに積み込まれてゆく。渓谷には涼やかな風が流れ、初秋の気配。
 同市大町九日町の白馬錦醸造元・薄井商店(薄井朋介社長)は8月29日、秋に発売する白馬錦「アルプス湖洞貯蔵瓶囲い秋熟」の搬出作業を行った。
緊急時「救命の連鎖」学ぶ 大町 市民活動サポセン「講習会」

 大町市の市民活動サポートセンターは8月31日、市役所で「普通救命講習会」を開いた。センター登録団体から約30人が参加。北アルプス広域消防第1分隊の救急救命士・遠藤荘さんを講師に、緊急時の救命について心肺蘇生やAED(自動対外式除細動器)の使用方法を含め、全般的に学んだ。
 遠藤さんはその場に居合わせた人が通報し、救急車の出動から現場到着に至るまでに、心肺蘇生処置など適切な救命処置を行う「救命の連鎖」で、命が助かる可能性が高くなることを強調。日頃の予防や初期症状に気づく早期発見の大切さについても説明した。
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