2025年5月23日(金)付

大町市の課長級職員逮捕 市発注工事 入札情報漏らした疑い

 大町署と県警捜査第二課は22日、大町市が実施した市立大町図書館の照明LED化工事の入札で、応札業者に設計額の近似値を教え落札させたとして、市の課長級職員・牛越秀仁容疑者(57)=同市常盤=を公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。
 同署によると、牛越容疑者は昨年12月の事後審査型一般競争入札で、神奈川県藤沢市に本社を置く電気設備会社・信光実業大町支店に情報を漏らした疑い。警察は関係者からの相談を受け捜査に着手。金銭の授受があったか、余罪の有無などについても調べている。
 市は22日、職員の逮捕を受け市役所で会見を開き、牛越徹市長や中村一郎教育長らが陳謝した。牛越市長は「市民や関係者に心配とご迷惑をおかけし、申し訳ない。心からおわび申し上げたい。全庁を挙げてコンプライアンスの推進に取り組んできた中での職員の逮捕は誠に遺憾。捜査に全面的に協力したい」と述べた。
新庄弁の民話語り堪能 大町「プロジェクト縁&創」 山形の渡部さん招きイベント

 大町市内の有志らでつくる「プロジェクト縁&創」(高橋さき子代表)は16日、JA大北会館アプロードでイベント「渡部豊子の昔話しへようこそ」(JA大北とJA大北女性部共催)を開いた。市内外から140人余りが来場。山形県新庄市の民話の語り手・渡部豊子さんが、子どもの頃から聞き覚えた昔話を新庄弁で語り、聴衆を魅了した。
 渡部さんは「新庄弁でしか話せない私が頑張って標準語で話します」と会場の笑いを誘い、自身の生い立ちを語った。読み書きもできなかった祖母から、日々の暮らしの中で多くの民話を聞いた経験が今につながっていることを話した。
 「むがーす、むがす、あったけど」で始まり「どんべすかんこねっけど」と、情感とユーモアを交えた語りが感動を呼んだ。
ふるさと納税6億円超 白馬村 昨年度7200万円増 過去最高

 米需要後押しも品切れ 白馬村の2024年度ふるさと納税寄付金額が過去最高の6億円を超えた。宿泊補助券やリフト券など観光需要に加え、コメの価格高騰に伴い村内産米の人気が急増。昨年9月に新米の返礼品の取り扱いを開始したが年内には品切れとなった。村の担当者によると例年は翌年の春ごろまで申し込みできるが、現在は在庫が残っている事業者が新たに少量を出品しているのみ。本年度産米の需要も高いと予想され、対応を進めている。
 24年度のふるさと納税寄付金額は約6億2800万円で、前年度から約7200万円増加。寄付金額のうちコメは約1億6000万円で、前年度から約6000万円の大幅増となった。
「ふるさと祭り」8月2日に 松川村 実行委 成功向け計画案

 松川村の夏の風物詩「第43回松川ふるさと祭り」開催に向け、第1回実行委員会(実行委員長=須沢正史区長会長)が20日夜、村役場で開かれた。今年は8月2日に開催すると決定。成功に向け準備を開始した。
 計画案では熱中症対策として開始時間を夕方の午後4時から9時までとし、イベント広場周辺で実施。メインの「踊りの輪」は正調安曇節100周年を記念し、昨年度より時間を延長。午後7時からの1時間とする。ステージでは松川中学校吹奏楽部や信濃国松川響岳太鼓子供会、ゲスト等の出演を計画。お楽しみ抽選会は8時10分からとする。
綿「芽出て大きくな〜れ」 大町常盤あすなろ園児 近藤紡績で種まき交流

 大町市常盤の近藤紡績所大町工場は16日、あすなろ保育園の年長園児を招き、綿の種まき交流を行った。同社が園との交流のために作った「あすなろ通り」と名付けられた専用ハウスで、社員と園児が協働で種を植え、綿の順調な生育を願った。
 最初に社員から綿がどのように育つか、どのような製品になるのか説明を聞いた。その後、社員のアドバイスに従いながら種まきを体験。小さな指で土に穴を3カ所開けて、一粒ずつ丁寧にまいていった。工場が準備してくれたかわいいじょうろで水やりも行い「早く芽が出て大きくなあれ」と願いを込めた。
池田松川安協が優良表彰 関東管区連名表彰 地域の交通事故防止に貢献

 本年度の関東管区警察局長・関東交通安全協会連合会会長連名表彰で、池田松川交通安全協会が優良交通安全協会表彰を受賞した。21日に大町署で報告を行い、改めて今後も地域の交通安全活動に取り組むことなど決意を新たにした。
 同協会は、昭和27年に設立し、現在は会員約170人で活動。季節ごとの交通安全運動での交通指導所での啓発、保育園や小学校の交通安全教室で子どもたちへの指導などに取り組む。年間通し街頭での見守りなども行っている。
 同日は、降籏今朝登会長と岡澤浩事務局長が品澤存署長に受賞を報告した。
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