2025年6月5日(木)付

子どもの「からだの学び舎」に 大町出身の本間さん Uターン 体操教室開業へ

 大町市出身の本間利也さん(39)が、大町宮田町に幼児期の子ども向け体操教室「りんくすこどもアカデミー」をオープンする。地元での起業を決意し今春Uターン、6月末の開業をめざし準備を進めている。「運動の土台づくりで子どもたちのはじめの一歩を応援し、小さい頃に体の使い方をきちんと学ぶことでいろいろな可能性を広げてあげたい」と話す。14日と28日に市総合体育館小アリーナで無料体験教室を開く。
 教育方針は運動の基礎づくりに特化した体育指導。遊びの中から体の使い方が少なくなっている現代の子どもに「からだの学び舎」として意図的に学べる環境を提供し、生きる力を育てる。
栂池自然園は一面雪景色 小谷 グリーンシーズン7日開園

 小谷村の栂池自然園は7日からグリーンシーズンの営業を開始する。今年は冬の大雪により一面雪景色が広がっており、自然園ビジターセンターの猪股崇志さんによると園内の木道は全く出ていない状況。顔をのぞかせている湿原ではミズバショウが咲き始めており、雪が解けるまで園内の散策には防寒着やアイゼン、スノーブーツ、長靴など雪上を歩く装備が求められる。
 例年にない大雪で、園内では1bを超える積雪が残っている。木道が出ていないため、当面の間は雪上に目印を設置して来園者にはそれに沿って歩いてもらうようにする。
高瀬川右岸に「保全区」看板 松川村と愛する会 生物多様性理解へ設置

 松川村は、高瀬川中下流域の環境保全活動に取り組む市民団体「高瀬川を愛する会」と共同で、「松川村生物多様性保全区」の看板を高瀬川右岸堤防道路沿いの眺望橋の霞堤に設置した。れき河原の生態系の魅力を紹介し、自然保護への理解や配慮を呼び掛けている。
 希少種の捕獲や盗掘、不法投棄が後を絶たないことから、流域の自治体に対して、保全を喚起する看板の設置を要望していた。 同エリアでは昨年、ツメレンゲが大量に盗掘された経緯もある。不法投棄のたまり場になっていたことからも、抑止力の一つとして看板が設置された。
 一畳サイズの看板には、草原が残された歴史的背景や時代に伴う変化と問題、草原に生息する希少種などを写真や資料を交えて紹介し、生態系を守るための禁止事項を明記した。
「人権の花」素敵に咲かせて 法務局と擁護委員 松川小学校で贈呈式

 令和7年度「人権の花」運動の実施校である松川村の松川小学校で5月28日、「人権の花贈呈式」が行われた。主催者の長野地方法務局大町支局の城下直久支局長や大北地域の人権擁護委員らが来校し、花の世話役を務める4年生に、色とりどりの花苗を贈呈した。
 ベゴニアやメランポジウムなど6種類の苗60株と20個のプランターを、土と肥料と共に届けた。4年生が定植作業を行い、水やりをしながら育てていく。
姉妹都市との橋渡し 体験報告 大町市美麻小中 メンドシーノから帰国

 大町市美麻小中学校の生徒が、5月9日から16日まで、市の姉妹都市交流訪問事業で米国カリフォルニア州メンドシーノを訪れた。5月29 日は市役所で報告会が開かれ、牛越徹市長と矢花久則副市長に、メンドシーノでの温かな歓迎ぶりや、異文化交流で得た貴重な体験や思い出を発表した。
 生徒らは現地で撮影した写真で滞在中の思い出を語った。街中で行われた太鼓演奏には観光客や通行人も足を止めて聞き入ってくれたこと、肉やハンバーガーのおいしさとビックサイズに驚かされたことなど、ユーモアを交えて報告した。
議員にタブレット端末貸与 大町市議会 紙なくし情報共有円滑化

 大町市議会は本年度、議員用のタブレット端末を導入する。議会のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環。これまで紙で配布していた予算書などの議案や委員会資料などを「ペーパーレス化」し、資源の消費削減や、円滑な情報共有などにつなげる。今年の9月定例会から試用を始め、来年の6月定例会からの本格的な運用を目指す。
 タブレット端末は議員貸与分と事務局分の22台をリースする。「ペーパーレス会議システム」を使い、各議員や事務局で資料を共有。それぞれが膨大な資料や情報から必要な情報を簡単に検索できたり、議会資料の提供などがしやすくなる。
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