2025年６月14日付

2025年６月14日(土)付

中学部活指導に協力隊検討　「地域展開」へ大町市教育委人材不足解消専門性に期待

　大町市教育委員会は、中学校の部活動を地域と担う「地域展開（地域移行）」の指導者について、市が採用する地域おこし協力隊の活用も含めて検討する。地域展開の課題の一つに挙がる指導者不足の解消や、専門的な指導力の向上につなげる狙いだ。
　部活動の地域展開について市教委は、令和８年度以降、土日曜・祝日の「休日展開」の検証を行いながら「平日展開」の進め方を検討する計画。体制の整った部活動から段階的に平日展開を進めて、10年度の完全展開を目指すとしている。
　中村一郎教育長は「部活動の地域展開は、地域や保護者に加えて、これまで学校部活動が蓄積してきた経験を生かせるよう学校が関与することも視野に入れている。地域の実情にふさわしい地域展開の在り方を見出し効果的な取り組みを進めたい」と述べた。

仏名店で修行新料理長に　ラヴィーニュ白馬のレストラン今西大和さん就任地元の旬で「時限性」表現

　白馬村北城エコーランドのホテル「ラヴィーニュ　白馬」に併設するレストラン「ラヴィーニュダイニング　フウド」の新料理長に、フランスの名店で研さんを積んだ今西大和さん（37）が就任した。
　高知県出身。エコール辻大阪校を主席で卒業後に20歳で渡仏し、数々の名店で経験を積んだ。４月からフウドの料理長に就任。「白馬の地に降り立った時、景色や空間が若い頃に過ごしたヨーロッパと似ていた。原点に立ち返るような気持ちで料理を始められると感じた」と話す。
　10日夜にメディア向け試食会があり、地元の素材を存分に生かした「今日しか味わえない料理」を提供した。
　白馬で展開していく料理はその日、その瞬間を大切に表現した「時限性」のある料理とし、就任以来１日も同じメニューだった日はないという。

くらしの応援券「忘れずに」　松川村燃料利用２割期限は今月末

　長期化する物価高騰対策と村内事業者への支援として松川村が発行する「松川村くらしの応援券」の使用期限が６月30日までとなっている。村では物価が高騰する中で生活の一助として忘れずに活用するよう呼び掛けている。
　５月末現在で換金額が７１２６万７５００円、換金率は72・４％となっている。分野別では燃料が21・８％、飲食店が15・６％、大型スーパーが13・９％を占める。今後駆け込みでの利用も考えられそうだ。
　村経済課商工観光係は「順調に使っていただいている。期限を過ぎると使えなくなってしまうので、ぜひ忘れずに利用してほしい」と呼び掛けている。

地域住民が環境整備　池田保育園で草取り作業

　池田町の池田保育園で９日、コミュニティ・スクール（ＣＳ）活動の一環として、地域住民による環境整備が行われた。女性団体連絡協議会のメンバー11人とＣＳ地域コーディネーターが、草取り作業に汗を流した。
　駐車場周り一帯の草を精力的に抜き取った。同会では昨年、中学校プールの草取りを行うなど、子育て環境の支援に取り組んでいる。
　三澤明子園長は「地域の方々に助けていただいて、ありがたい」と感謝していた。

全国新酒金賞とＩＷＣ最高位　池田の大雪渓酒造２種の酒受賞の快挙

　池田町会染の酒蔵・大雪渓酒造（薄井惠梨カ社長）は、この春に開催された「令和６酒造年度　全国新酒鑑評会」で最高位の金賞を受賞、国際的な品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ（ＩＷＣ）」ＳＡＫＥ部門で、カテゴリー最高位のトロフィーを受賞した。　同社の長瀬護杜氏（50）の金賞受賞は、コロナ禍で金賞が発表されなかった年を挟んで７季連続となった。
　金賞受賞酒は地元産の酒造好適米・山田錦を精米歩合35％に磨き、技の粋を集めて醸した大吟醸。同社は「大雪渓　大吟醸山田錦原酒　全国新酒鑑評会　金賞受賞」として発売している。
　ＩＷＣは英国で開かれる品評会。同社のトロフィー受賞は２０２３年の「吟醸酒の部」に続いて２回目。「前回の受賞で県内外から問い合わせが相次ぎ、ＩＷＣの反響の大きさを実感した」と長瀬杜氏。今回は「純米吟醸酒の部」で、３１２銘柄から選出された。

高齢者新たな知識の習得に　大町八坂公民館「高砂大学」入学式

　大町市の八坂公民館が地区内の高齢者を対象に開く「高砂大学」の令和７年度入学式が10日、情報コミュニティーセンターアキツで行われた。本年度は各地区から約50 人が入学。新たな知識の習得に胸を膨らませ、式に臨んだ。
　初回は前半にＪＡ大北園芸振興課長の和田達哉さんによる「気候変動に伴う農作物の作り方」の講義が行われた。米不足と米価高騰で社会的注目を集める中、温暖化が進む猛暑に負けない米作りを行うためのアドバイスに真剣に耳を傾けていた。
　またベジチェック、血管年齢測定、自律神経測定、脳年齢、老化物質測定など、通常の健康診断では測ることのない分野での機器を使った健康チェックで、健康意識を高めた。

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