2025年6月15日(日)付

グリーン期幕開け 湖で遊ぶ 大町の木崎湖 地引き網などで「湖水開き」

 大町市平木崎湖のグリーンシーズン幕開けを告げる「湖水開き」が14日、旧木崎湖キャンプ場で開かれた。地引き網と湖畔ウオーキング、水上をモーターボートで遊覧するイベントで、市内を中心に親子連れなど約80人が参加。一生懸命網を引っ張って「大きい魚がいる」とはしゃいだり、水しぶきを上げながら湖を進むボートに乗って風を感じたりと、木崎湖のレジャーを思う存分楽しんだ。
 地引き網は木崎湖漁業協同組合の協力で組合員が網を仕掛け、参加者全員で引いた。子どもたちは「よいしょ よいしょ」と掛け声とともに引っ張り、網が近づくにつれ魚が見えると「いたいた」と目を輝かせた。ブラックバスやキザキマスなどが取れ、じっくり観察したり手に持ったりして木崎湖に生息する魚の生態に触れた。
春感じる小中生の俳句や絵画 大町 雪形まつり 優秀作品表彰式

 大町市の春の訪れを祝う第24回北アルプス雪形まつり(実行委員会主催)で、市内の小中学生を対象に募集した詩・俳句・短歌・絵画の優秀作品表彰式が14日、サン・アルプス大町で開かれた。春をテーマに募集し、各部門6点計24作品が受賞。式典では各作品の発表と朗読もあり、作品を通じて、厳しい冬を乗り越え無事に春を迎えた喜びを会場一体となって分かち合った。今年は詩140点、俳句600点、短歌57点、絵画547点の応募があり、5月に開かれた審査会で入選作品を決めた。
 式典では各部門の作品講評と表彰、作品の発表・朗読を行った。
土砂災害防止へ情報共有 白馬・小谷で関係機関など30人参加 警戒区域を砂防パトロール

 6月の全国一斉「土砂災害防止月間」に合わせ、県姫川砂防事務所と国土交通省松本砂防事務所姫川出張所は9日、白馬村と小谷村の土砂災害警戒区域で、関係機関による合同パトロールを実施した。各担当者らが参加し、沢の変状状況を確認し情報を共有した他、区域内にある要配慮者利用施設の関係者に対し土砂災害の危険性の周知徹底、避難行動への理解促進などを行った。
 パトロールは土砂災害の発生など緊急時における迅速な対応を図るために実施し、両村、林野庁中信森林管理署、大町警察署、北アルプス広域北部消防署、県北アルプス地域振興局、県大町建設事務所などから約30人が参加。白馬と小谷で2班に分かれ、土砂災害警戒区域の沢と周辺を2カ所ずつパトロールした。
思い継ぎ「わっぱらんど」整備 大町 ぐるったネットや連合長野

 大町市平上原の親水公園「わっぱらんど」で8日、環境整備活動が行われた。会員の高齢化や減少により、同所で環境整備やイベントを行ってきた「わっぱらんどの会」は昨年度を持って解散。次世代に思いを託し、NPO法人ぐるったネットワーク大町が事業を引き継いだ。本年度初の活動となった整備作業は、連合長野大北地域協議会(伊藤健太議長)の組合員や家族、募集した一般のボランティアなど約30人が参加。美しい環境で訪れる人を迎えようと、作業に汗を流した。
 公園内の草刈りと、デッキと木道橋に防腐剤を塗布した。大人数のため手際も良く進んだ。水路の土砂上げと落ち葉上げも行い、自然豊かな美しい水辺の環境となった。作業後は地場産の淡竹のみそ汁と、昔ながらのぬかくどで炊いたご飯を味わいながら交流を深めた。
生徒会 希少な植物守りたい 池田の高瀬中 河川敷で外来種駆除

 池田町の高瀬中学校(原毅校長、生徒195人)の地区生徒会は9日、高瀬川の河川敷で環境保全活動を行った。高瀬川の中流域で環境保全に取り組む「高瀬川を愛する会」の協力で、外来植物の駆除に汗を流した。
 9班に分かれ、それぞれに会員が同行、案内した。河川敷に生息するミヤマシジミなどの希少なチョウやツメレンゲなどの希少な植物を観察した。一帯にはびこるシナダレスズメガヤをはじめ、ムシトリナデシコなどの有害な外来種を根っこから引き抜く作業に精を出した。
120年に一度!? 淡竹の花咲く 大町市社 大日向さんの林「吉兆か」

 大町市社の大日向功さん(77)所有の竹林で、およそ120年周期で開花すると言われる淡竹の花が咲いている。「この目で見られるとはびっくり」と驚いている。

 淡竹は孟宗竹、真竹とともに、食用や生活用具に用いられる有用竹の一つ。大日向さんは裏山の竹林を整備をしていた時に、一部にたわわに実った稲穂が垂れ下がっているような竹の花を見つけた。
 大日向さんは「次の世代のために、この新しい竹が大きく育っていこうとしているのではないか。竹は成長や繁栄の象徴として知られてもいるので、凶事ではなく、これから良いことが起こる吉兆として受け止めていきたい」と話している。
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