2025年11月22日付

2025年11月22日(土)付

道迷い高齢者通報し保護　大町の高校生成松秋星さん警察感謝状

　大町市内で道に迷った高齢男性を保護、救助したとして、大町若原町の成松秋星さん（16）＝つくば開成学園高校１年＝が20日、大町署から感謝状を受けた。家に帰ることができない様子の男性を落ち着かせ、警察に通報するなど機転を利かせた行動で無事保護につなげた。
　成松さんは、10月30日の夜、市内飲食店のアルバイトが終わり自転車に乗って帰宅する途中、自宅付近の交差点近くでパジャマ姿に裸足の高齢男性に引き留められた。成松さんはこれまで警察への通報経験はなかったが、異変を感じたため携帯電話で１１０番通報。大町署の署員と通話しながら、男性の名前や年齢などを聞き取るなどの対応をした。
　大町署で20日に行われた感謝状贈呈式で、品澤存署長は「そのままでは行方が分からなくなったり、発見が遅れたら命の危機だったと思う。行動に敬意を表したい」と感謝した。

地域の課題探究し発信　白馬中・総合学習成果フォーラムで「白馬の魅力」「防災」テーマに

　白馬村の白馬中学校は21日、総合的な学習の時間で学んできた成果を発表する「白馬ジュニアフォーラム」を協和ウイング白馬（ウイング21）で開いた。地域社会の課題を探究する活動の中で見つけた学びや気づきを生徒自らが発信する機会として実施し、２年生は防災学習、３年生は「白馬の魅力」と平和学習について発表。１年生は校内に学習のまとめを掲示した。
　平和学習は戦後80年の特別企画として実施。戦争経験者の話を聞いて感じたことや、松代大本営など施設を見学した感想を話した。

〝茅刈り〟和気あいあいと　小谷ジュニアスキークラブ作業に汗

　小谷村の小谷ジュニアスキークラブは15日、活動費を得る取り組みの一環で、収穫時期を迎えた「雨中ショクの茅場」で茅刈り作業に取り組んだ。朝方は冷え込んだが太陽が昇ると気温が上がり、秋晴れが広がる暖かな茅刈り日和。中学生と、小中学生の保護者、中学校の教諭ら約35人が参加し、和気あいあいと作業に汗を流した。
　クラブの茅刈りは10年ほど前から実施しており、茅葺き屋根を手掛ける小谷屋根に刈った茅を買い取ってもらう形で活動費を稼いでいる。同日は参加人数が多く順調に作業が進行。大人が鎌を使って刈り、中学生が束ねて運んだ。

楽しく学ぶ「地産地消」　県が松川で音楽やダンス園児に食育

　食の「地産地消」を推進する県は、園児を対象に、音楽やダンスを活用した食育活動を展開している。18日は、県農政部農業政策課農作物マーケティング室の職員らが松川村認定こども園を訪れ、地産地消の大切さを分かりやすく伝えた。
　松川北保育園では全園児を対象に行われた。「地産地消」について、「近くで採れたものを近くの人が食べること」と説明し、「スーパーの野菜や果物はどこから来ている？」と投げ掛けた。「トラックで運んで来ると地球に優しくない。近くからだと地球に優しいし、近くの農家さんを応援することにもなる」と伝えた。

「コンビニ強盗」法廷体験　池田高瀬中３年生が模擬裁判

　池田町の高瀬中学校３年生は12日、社会科の授業で模擬裁判を行った。長野地方検察庁の検察事務官を講師に、裁判員裁判の制度について、体験を通して学んだ。
　講師らが、検察庁の業務と役割、犯罪発生から裁判までの流れを説明した。裁判員裁判制度と裁判員の役割について、「国民の感情を裁判に生かすため」と説明し、「気づいたことをメモして。評議で発言して」と伝えた。
　「コンビニ強盗―被告人は犯人か―」と題する用意されたシナリオをもとに、クラスごとに実施。法廷さながらに席を配置し、裁判官と検察官、被告人、弁護人、裁判員の役割を各自演じた。実際の裁判と同じ手順を踏み、冒頭手続き、証拠調べ手続き、弁論手続き、評議、判決の宣言まで行った。

特養老で火災備え対応確認　松川村消防団・南部消防が合同訓練

　松川村消防団（奥原康隆団長）は15日、北アルプス広域南部消防署と合同で令和７年度秋季火災予防運動「消防総合訓練」を、松川村の特別養護老人ホーム「ライフ松川」で行った。消防団からは65人が参加した。
　訓練は施設２階の会議室から出火、施設職員が初期消火を試みるも鎮火せずに延焼してしまい、施設利用者にけが人がいる想定で実施した。消防団と消防署は合同で現場指揮本部を設営、消火活動の放水体制、延焼・類焼に備えての警戒体制配備、要救助者の現場救護所までの搬送、負傷者トリアージ、負傷者への応急処置などが行われた。

トップページ

11月の一覧