主催 
幼稚園・保育園の部入賞作品

特 選
講 評

審査を終えて
幼稚園・保育園の部審査 内川 三郎 先生
(元美術教員)
 本年も似顔絵コンクールの審査をさせていただき、感謝申し上げます。本年度は幼稚園・保育園の部の作品審査に関わらせていただきました。
750点にも及ぶお子さん達の作品に甲乙をつけざるを得ないことは切なくもあり、困難を極めました。それは、園児一人ひとりの感性が豊かであり過ぎるからといえましょう。
 しかし、園児の豊かな感性は援助者の機にかなった適切な支援によって色と形の姿になって開花するのだろうと思われます。
「似顔絵」は、単にご家族の方の顔を描くのではなく、描きたくなる気持ちが高まり、慈愛に満ちた家族愛の姿が作品の中に醸し出されていること
が期待されるのです。
 ここでは具体的な感想を一つに絞って記します。園でご指導なさる場合は概念表現にならないよう家族の方のどこがどのように素敵なのか、好きなのかを見つけさせる支援が必要です。
ご家庭で描く場合はモデルさんとの対話を楽しみながら、特徴を探して表現していくことの楽しさを感得させたいですね。
次年度も多くのお子さん達の感性豊かで家族愛に満ちた作品を鑑賞させてください。
よしだ かのん
(しろうま保育園)
「おねえちゃん」
 優しいお姉さんとの会話が見えてくるようです。
 画面いっぱいに黒髪が丁寧に描き上げられ画面全体を引き締めています。また、クレパスと水彩の併用も面白く、特に、心ならずも顔面の肌色の絵の具のにじみが作品の穏やかさを一層深めています。




準特選
中山 ももか
(くるみ保育園)
「お姉ちゃん」
玉田 蒼太
(会染保育園)
「ママ」
 お姉さんを画面をいっぱいに使って表現できました。お互いに信頼し切っているから遠慮なくはみ出すように描けたのでしょう。
 眉毛が片方しか描いてなく、お口が曲がっているのも面白く個性的な表現になりました。つぶらな瞳の中に姉妹愛がにじみ出ているほのぼのとした作品となりましたね。
 何ものにもとらわれず、力強く自由奔放に描き上げられた表現になりました。
 太い首が画面の頭と胴体をしっかりつないでおり、申し訳程度に描かれた両手もかわいい自己表現となりました。大好きなお母さんがしっかり表現できました。クレパスと絵の具が程良く併用され、色彩も落ち着いています。優しいお母さんが醸し出されていますね。



山岸 結菜
(あすなろ保育園)
「妹のあすなちゃん」
えんどう さな
(こまくさ幼稚園)
「まま」
上村 朱里
(りんどう幼稚園)
「おじいちゃん」
田邊 瑠奈
(りんどう幼稚園)
「妹」
矢口 結花
(池田保育園)
「おねえちゃん」



入 選
きたむら ゆいと
(かえで保育園)
さかなか ゆめ
(かえで保育園)
下里 梨留
(はなのき保育園)
宮ア こなつ
(はなのき保育園)
廣川 琉
(あすなろ保育園)
高橋 敦
(あすなろ保育園)
たかだ こうき
(あすなろ保育園)
黒田 啓太
(しらかば保育園)
北沢 翔真
(しらかば保育園)
奥原 晴
(くるみ保育園)
柳沢 実希枝
(くるみ保育園)
西山 朋夏
(くるみ保育園)
たけうち ゆひ
(どんぐり保育園)
とみやま けんじ
(たけのこ保育園)
やまもと はな
(たけのこ保育園)
武田 琉吾
(みあさ保育園)
きむら みお
(大町幼稚園)
なかじま みゆう
(こまくさ幼稚園)
やまぎし あおい
(こまくさ幼稚園)
やなぎさわ りあ
(こまくさ幼稚園)
篠田 心晴
(りんどう幼稚園)
栗林 福來
(りんどう幼稚園)
さくらば あゆむ
(会染保育園)
たなか えいと
(池田保育園)
いしぐろ れん
(しろうま保育園)
たうち まおな
(しろうま保育園)
やぐち なな
(しろうま保育園)
たいら ひなた
(しろうま保育園)
澤田 ほたる
(白馬幼稚園)
溝内 凛世
(小谷村保育園)





小学校低学年の部入賞作品

特 選
講 評

審査を終えて
小学校低学年の部審査  西澤 俊夫 先生
(元美術教員)
 本年度は700点を超える多くの作品をお寄せいただきました。
1年生になったばかりの応募もたくさんあって、その作品一つひとつに、入学した喜びと楽しさがはじけるようで素敵でした。
2年生の作品は多様で、中にはクラスみんなが先生のご指導を得て、絵画的に追求した作品もあって、思わず「すごい!」と感心させられました。
3年生の作品はかなりの力作が目につきました。色彩は水彩が加わってインパクトのある作品に仕上がっています。また、デッサンもしっかりしてきて、似顔絵から人物画への追求の試みもうかがえる作品もありました。
ご指導される先生方にお願いがあります。このコンクールの趣旨は十分ご理解いただいておりますが、ご指導に当たってはぜひ紙上での作品鑑賞などを参考にして、来年の応募をご計画ください。
児童に作品として完成を目指すよう、ひと工夫を与えてやっていただけたら、きっと驚くような作品を描くでしょう。それが児童の自信と勇気につながると確信します。
宮嶋 陽
(小谷小2年)
「ぼくのまま」
 この作品は見事なほど丁寧に、しかもモデルのお母さんが今にも話しかけてくるようなおおらかな構図で仕上がった作品です。
 色鉛筆画と思われますが、鉛筆の使い方がとても巧みで色のぼかし方も学習され、力強い作品になっております。水彩を学ばれる今後の作品も期待します。




準特選
岩城 楓南
(大町西小3年)
「わたしのすきなお姉さん」
渡部 真奈穂
(白馬南小3年)
「母」
 お上手ですね。構図も素晴らしいし、何といっても水彩絵の具の表現が技術的に優れ、特に頬と衣服の筆遣い、バックの黄色と黒い髪、紫のメガネとシャツの襟の配色は見事です。
 この作品も生き生きとした人の温かさを感じさせ、家族の良さがにじみ出る作品です。
 似顔絵にとどまらない上手さが感じられる作品です。
 バックの升目模様が気にならないのは、圧倒的なお母さんの表情表現です。
 きりっとした目と眉、ウエーブの髪、首からのラインの表現、いずれも丁寧で豊かな表情が表れており、見る人を楽しくさせる作品です。



石田 琴瑞
(大町西小3年)
「お母さん」
傘木 倖愛紀
(大町北小1年)
「ごはんをつくるおかあさん」
平野 七葉
(大町南小2年)
「ママ」
小嶋 宇里
(八坂小1年)
「おかあさん」
松澤 美里
(小谷小2年)
「わたしのおとうと」



入 選
栗林 璃士
(大町西小学校)
橋 このは
(大町西小学校)
小林 香陽
(大町西小学校)
仁科 葵湖
(大町西小学校)
武井 響
(大町南小学校)
下條 茉緒
(大町南小学校)
きむら りゅう
(八坂小学校)
冨山 璃子
(八坂小学校)
齋藤 咲和
(美麻小中学校)
たきざわ はると
(池田小学校)
さとう あやの
(池田小学校)
片瀬 心美
(会染小学校)
那須 陽由
(会染小学校)
渡辺 将太
(松川小学校)
宮川 めい
(松川小学校)
郷津 かなえ
(白馬北小学校)
おおさわ あきひで
(白馬北小学校)
石山 むく
(白馬北小学校)
和田 奈苗
(白馬北小学校)
山田 えんみ
(白馬北小学校)
松澤 晃佑
(白馬南小学校)
吉川 和花
(白馬南小学校)
林 真穂
(白馬南小学校)
下川 璃羽
(白馬南小学校)
武田 創志
(白馬南小学校)
荻無里 天芭
(小谷小学校)
猪又 詩乃
(小谷小学校)
宮澤 幸也
(小谷小学校)
目時 るか
(小谷小学校)
相澤 杏季
(小谷小学校)





小学校高学年の部入賞作品

特 選
講 評

審査を終えて
小学校高学年の部審査  荒井 泰三 先生
(一水会会員)
 今年は高学年の部の審査を担当しました。
例年のように全体の様子を知るためひと通り目を通し、その時点で特に目についた作品を拾い出しておきます。その後、入選点数の2倍くらいを目安にして時間をかけて2回3回と絞り込んでいきます。
最後の賞を決める段階になって選ばれた作品は、最初に拾い出した作品がほとんどです。やはり最初に目に飛び込んできた作品は何か訴える魅力があるのです。
高学年の皆さんはさすがにデッサン力、観察力、表現力にすぐれていますが、テーマが「似顔」ということですので、「似せる」ことに重きが置かれて、いとも簡単にすらすらと実に上手に描かれております。
ただ「似せる」ために鉛筆と色鉛筆といった抵抗の少ない表現材料による作品が多く、作品の迫力、表現方法の面白さ等々の絵としての魅力に欠けてしまった面が感じられました。
高学年生には画面が少ないことがかえって描きにくく思い切った表現ができなかったかもしれません。
永澤 良大
(大町北小4年)
「ばあちゃん」
 目を細めおいしそうにお茶をすすっているおばあちゃんが目の前に座っているようにさえ感じられる非常に楽しい作品です。おばあちゃんの一瞬の動作をしっかりとらえ、見たままに表現しています。
 斜めからとらえた写生も動きがあって良い絵になっています。




準特選
武田 響
(白馬北小6年)
「キュートなねえちゃん」
今井 結芽
(小谷小6年)
「私の姉」
 全体に淡く落ち着いた色調でまとめられたおだやかな作品です。
 髪飾りなどの材料も効果的に絵を楽しくしています。絵の具の筆跡によるぼかしが顔の肌合いを感じさせて偶然に調和しています。絵の具の薄塗りでこの作品では効果的で成功していますが、色の強弱も考えてこれからも描いてみてください。
 力強く画面いっぱいに描かれたお姉さん。総評にも書いたように、線描と色鉛筆の作品が多い中にあって作品のほうから飛び出してくるような迫力ある印象的な作品です。鉛筆の力強いタッチとしっかり塗り込められた絵の具が重厚な作品に出来上がっています。



仁科 悠佳
(大町西小4年)
「お父さん」
くま坂 ほうすけ
(大町北小4年)
「お父さん」
横川 天南
(大町南小6年)
「お母さん」
三船 武英
(八坂小6年)
「お父さん」
池本 遥香
(池田小5年)
「大好きなお母さん」



入 選
いとう せな
(大町西小学校)
ピッチ 花子
(大町西小学校)
上重 心愛
(大町北小学校)
田中 優希
(大町北小学校)
松澤 颯大
(大町北小学校)
西澤 涼
(大町北小学校)
早川 世夏
(大町北小学校)
坂戸 亮介
(大町南小学校)
山崎 智矢
(大町南小学校)
飯島 百香
(大町南小学校)
日堂 愛美
(大町南小学校)
平林 麻結
(大町南小学校)
小坂 理子
(大町南小学校)
横澤 静
(大町南小学校)
小嶋 胡弥
(八坂小学校)
丸山 結衣
(池田小学校)
長澤 紗代
(池田小学校)
矢口 駿
(白馬北小学校)
松原 三木姫
(白馬北小学校)
清宮 楓菜
(白馬北小学校)
丸山 勝太
(白馬北小学校)
奥野 結愛
(白馬北小学校)
高野 明花
(白馬北小学校)
山下 小雪
(白馬南小学校)
太田 琉偉
(白馬南学校)
渡部 栞子
(白馬南小学校)
徳武 芽吹
(白馬南小学校)
悴田 実亜
(小谷小学校)
中村 由依
(小谷小学校)
小林 万桜
(小谷小学校)




 本社主催「わが家の笑顔家族の似顔絵コンクール」(6月18日表彰式)に際しましては、大北の各小学校、保育園、幼稚園の園児、児童のみなさんから2024点もの応募をいただき、ありがとうございました。
 またアップルランドデリシア大町店、白馬村のAコープ白馬店ハピア、ザ・ビッグ信州池田店、パラオ(松川村)様はじめ各事業所のご協賛により表彰式も無事終了致しました。ここに紙上をもって心より御礼申し上げます。

大糸タイムス株式会社



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