主催 
幼稚園・保育園の部入賞作品

特 選
講 評

審査を終えて
幼稚園・保育園の部審査 西澤 俊夫 先生
(元美術教員)
 素敵な笑顔の作品が今回、686点も寄せられました。
 一点一点に楽しく明るい家族のだんらんが想像され、審査に時間がかかってしまいました。園を通して応募された方がほとんどでしたが、中にはわざわざはがきに描かれて応募された作品もあり、感動しました。
 さて、3歳から5歳の(一部6歳)の幼児期の絵はクレヨンなどの絵の具で自由に楽しく遊ぶという活動であり生活そのものであろうと思います。ですから「家族の似顔絵を」と求められても、顔かたちも目鼻の位置や大きさも全くとらわれないことがこの時期の子どもの本当の姿です。
 しかし子どもはハイスピードで何事も吸収していきます。絵の描き方も同様です。よってテーマと共にある塗り絵のような画面を与えたり、絵の具以外のはさみや定規などの道具を絵の世界で使うのは感心致しません。
 加えて指導の一環であっても子どもの絵には大人の一本の線も入れてはなりません。今回の作品にもそうした懸念がなかったのが、このコンクールの評価を高めました。
矢口 あさひ
(松川南保育園)
「おねえちゃん」
 簡潔明瞭な5歳のお子さんの絵です。理屈のつけようのない素晴らしい作品です。あえて評するなら色彩のバランスがとても良いことです。肌色の顔に赤い唇、そしてその色彩を引き立てる紺色のバック、上部の髪の黒と調和した薄い2色。つぶらな目と鼻の表現。姉妹家族の温かさがにじんで見えます。




準特選
須郷 愛美
(あすなろ保育園)
「ママ」
 自然な生活の中でのお母さんの印象を素直に描いています。両耳の後ろに長い髪が描かれていますね。眼鏡の縁もようやく丸く描けるようになったんだね。4歳になったばかりの愛美ちゃんの観察力と表現力に感心させられました。バックに描いた3色の絵の具もこのくらいでしたらうるさくないですね。  3歳児の絵を代表するような表現ですね。竜誠君の脳裏に焼き付いて離れない、その自然なお父さんの姿が正しく自然に描かれています。はがき大の紙にゆっくりと確実に動くクレヨンが想像されます。髪も目も鼻も、さらに耳も何のこだわりなく描かれています。何気なくぼかした絵の具も効果的です。



下坂 昊誠
(はなのき保育園)
「弟」
小松 奏太
(くるみ保育園)
「お母さん」
なかしま ちなみ
(こまくさ幼稚園)
「おとうさん」
ひき ふうと
(会染保育園)
「ママ」
ふくしま みやび
(しろうま保育園)
「おかあさん」



入 選
飯島 はな
(はなのき保育園)
伊藤 いろは
(はなのき保育園)
蜂谷  琳
(はなのき保育園)
竹村 柚飛
(あすなろ保育園)
星  龍作
(あすなろ保育園)
吉岡  湊
(しらかば保育園)
松澤 多希
(くるみ保育園)
平林 柚希
(くるみ保育園)
わたなべ みなと
(どんぐり保育園)
たにばやし かりん
(たけのこ保育園)
よしだ ゆうすけ
(たけのこ保育園)
松下 愛樹
(みあさ保育園)
青山 海音
(みあさ保育園)
きむら みお
(大町幼稚園)
ゆの ここは
(大町幼稚園)
にしざわ なごみ
(こまくさ幼稚園)
さなべ かんな
(こまくさ幼稚園)
みやざわ るい
(こまくさ幼稚園)
赤坂 隆至
(りんどう幼稚園)
芋川 千紗
(りんどう幼稚園)
こばやし かんた
(池田保育園)
たなか かいと
(池田保育園)
かたせ ゆうせい
(会染保育園)
なかざわ やまと
(会染保育園)
浮舟 恵美璃
(しろうま保育園)
アダムソン りんだ
(しろうま保育園)
江口 楓花
(白馬幼稚園)
鈴木 千鶴
(白馬幼稚園)
バービック 莉亜
(小谷村保育園)





小学校低学年の部入賞作品

特 選
講 評

審査を終えて
小学校低学年の部審査  内川 三郎 先生
(元美術教員)
 本年度もお世話になり、800余名の低学年のお子さん方の作品を審査させていただきました。
 作品を鑑賞しながら、ご家族さま方の情愛に育まれて素直に育っているお子さまの姿を想像することはとても楽しくうれしいことであります。しかしながらコンクールという立場から出来栄えを評価しなければならないことは、苦痛であり申し訳なく存じました。
 審査の観点の一つは「お絵かき」を超えて、毎日深く接しているご家族の方の顔やしぐさの中に新鮮な驚きの発見があり、それらを色や形で素直に表現されているかどうかといえましょう。
 二つ目、まだ形は整わない学齢ですが、小さなハガキの上に堂々と自己表現がなされているかどうか。また、色合いは少しでも対象に迫られるように、丁寧に着彩され、かつ重ね色されているかどうかが審査のよりどころとなりました。
 本年度は概して色合いの豊かな作品が多かったように感じられました。来年もまた心温まる多くの作品をお寄せくださるよう希望しています。ありがとうございました。
松本 勇志
(大町東小学校)
「とうちゃんの絵」
 これほど見事な表現力のある3年生がいるとは驚きです。自信に満ちた線描、侍のような顔立ち、特に厚い唇と太い首は高学年生でも難しい表現です。きっとたくましいお父さんに相違ありません。温かい色一つ二つ加わるとさらに見ごたえのある作品になるでしょう。ますますの努力を期待します。




準特選
山口 みろく
(八坂小学校)
「えがお大すきおかあさん」
あさだ りく
(会染小学校)
「はは」
 大好きなお母さんを力いっぱい、自信たっぷりに表現したら画面からはみだしてしまいましたね。大きな目とお口、特に大きな唇から私に何を話しかけているのでしょうか。きっとうれしいことだったに違いありません。大変丁寧で力強く、しかも色合いが大変良いですね。  「りくちゃーん、おやつ出来たわよー」とおっしゃるお母さんの声が聞こえてくるようです。画面全体の色調が落ち着いており、丁寧な着彩がお母さんの優しさを感じさせてくれます。ほんのり色づけされたほほ紅も印象的でほほえましいです。これからもお母さん、お父さんを描いてみてくださいね。



傘木 倖愛紀
(大町北小学校)
「おこってるおねえちゃんのかお」
横澤 優育
(大町東小学校)
「おかあちゃんのかお」
岡野 亜美
(八坂小学校)
「おかあさん」
あべ やまと
(会染小学校)
「いもうと」
しおじま れん
(白馬北小学校)
「おとうさん」



入 選
たなか みこ
(大町北小学校)
浅賀  陽
(大町北小学校)
かとう やゆい
(大町北小学校)
いいもり こはる
(大町東小学校)
たはら ゆうしん
(大町南小学校)
南沢 たいし
(大町南小学校)
川上 愛陽
(大町南小学校)
倉科 惺樹
(大町南小学校)
藤岡 佑樹
(大町南小学校)
小嶋 宇里
(八坂小学校)
栗林 福來
(美麻小中学校)
ごとう 天な
(美麻小中学校)
かんの おと
(美麻小中学校)
松ざわ 風羽
(美麻小中学校)
やぐち なつき
(会染小学校)
木口 百華
(会染小学校)
松田 紗歩
(会染小学校)
くらしな みずき
(松川小学校)
しらさわ とうき
(松川小学校)
とりい さら
(松川小学校)
もち月 きよ
(松川小学校)
矢口 ひなた
(松川小学校)
ほりしま あやな
(松川小学校)
ささき ゆうき
(白馬北小学校)
山田 樹奈
(白馬北小学校)
吉沢 漸ノ翼
(白馬北小学校)
岩井  空
(白馬南小学校)
柏原 一順
(白馬南小学校)
荻無里 天芭
(小谷小学校)
萩原 優美
(小谷小学校)





小学校高学年の部入賞作品

特 選
講 評

審査を終えて
小学校高学年の部審査  塩島 弘之 先生
(元美術教員)
 本年度、新しく審査員に加わらせていただきました。家族への愛情が伝わってくる子どもたちの力作を見させていただき、感動をしております。このような機会を与えていただきましたことに深く感謝を申し上げます。
 今回は、高学年の部を担当させていただきました。300点を超える応募作品は、どれも甲乙つけがたく、審査に悩みました。
 高学年は、細かな観察力や描写力が伸びる年齢だけに、特徴をとらえ「やさしいお母さん」「いっしょうけんめい働くお父さん」の題名のように、家族の人柄やふだんの生活の様子を想像できる作品がたくさんありました。
 特に、高学年らしくよく観察し、一本一本丁寧に線描したり、混色や重色など水彩絵の具の特性を生かした着彩表現が数多く見られました。自分なりに思いを込めて描いたり、いろいろな表現を試してみることで、作品の味わいが一層深まっているように思います。
 描かれた家族もまたうれしいことでしょう。似顔絵を描くことで、心の通い合う時間が生まれ、思い出の作品として家族の絆が強まることを願っています。
永澤 良大
(大町北小学校)
「祖父」
 太い眉、がっしりした鼻。ほほえむおじいさんからは、人生の年輪さえ感じられます。5年生でこれだけの表現ができることに、まず驚かされました。明るい色調の上に暗い色を重ねて顔の高低を表したり、温かみのある同系色で肌の色を工夫するなど、優れた技能がうかがえます。味わい深い力作です。




準特選
熊井 夏望
(会染小学校)
「祖母」
エンライト 愛理 シャンティー
(白馬南小学校)
「お母さん」
 おばあさんの笑顔がとてもすてきですね。穏やかな色調でまとめられ、さわやかさが感じられます。技法的にも、鉛筆で的確に輪郭をとらえ、薄塗りの絵の具でやわらかい髪や顔の立体感が表現されています。髪の跳ね上がりも効果的でした。誠実に描かれた作品です。  背景に花の模様が描かれ、明るい色合いの中で、大好きなお母さんが優しく見つめています。特に鉛筆によるデッサンが素晴らしく、二重まぶたやまゆの角度、一本一本の髪の方向まで丁寧に描き分けられています。心を込めて描かれた家族の愛情が伝わってくる作品です。



中川 竣太
(大町東小学校)
「ぼくのお父さん」
小嶋 胡弥
(八坂小学校)
「元気な妹」
ミドルブルック らい太
(会染小学校)
「祖父」
山田 縁美
(白馬北小学校)
「お父さん」
田中 優芽
(小谷小学校)
「いつもありがとうお母さん」



入 選
秋山 遥香
(大町北小学校)
太田 花梨
(大町北小学校)
西牧  愁
(大町北小学校)
槇野 立太朗
(大町北小学校)
一木 優真
(大町東小学校)
柄澤 孝太
(大町東小学校)
橋 李寧
(大町東小学校)
松田 栞奈
(大町東小学校)
森本 くるみ
(大町東小学校)
守屋 大翔
(大町東小学校)
北澤 虹心
(八坂小学校)
川合 祥介
(八坂小学校)
青木 萌彩
(美麻小中学校)
森田 乃斗
(美麻小中学校)
前村 陽太郎
(会染小学校)
矢口  旭
(会染小学校)
相澤 伸一
(会染小学校)
丸山 実優
(会染小学校)
那須 要太
(会染小学校)
村山 里音
(会染小学校)
柳澤 陽向
(会染小学校)
栗田 奈実
(白馬北小学校)
佐とう 新
(白馬北小学校)
福島 陽多
(白馬南小学校)
久保田 陽和
(白馬南学校)
原  つばさ
(白馬南小学校)
林  暖翔
(白馬南小学校)
村上 友音
(白馬南小学校)
石木田 あい
(小谷小学校)
橋本 琉生
(小谷小学校)




 本社主催「わが家の笑顔家族の似顔絵コンクール」(6月17日表彰式)に際しましては、大北の各小学校、保育園、幼稚園の園児、児童のみなさんから1823点もの応募をいただき、ありがとうございました。
 またアップルランドデリシア大町店、白馬村のAコープ白馬店ハピア、ザ・ビッグ信州池田店、松川村すずの音ホール様はじめ各事業所のご協賛により表彰式も無事終了致しました。ここに紙上をもって心より御礼申し上げます。

大糸タイムス株式会社



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