2021年4月30日(金)付

コロナ禍 GW厳しい幕開け アルペンルートも人少なく

 ゴールデンウイーク(GW)が「昭和の日」の29日から始まった。大北地域の観光地は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う国の緊急事態宣言などの影響で入り込みが少なく、厳しい行楽シーズンの幕開けとなった。
 立山黒部アルペンルートで大町市の扇沢駅と黒部ダムを結ぶ関電トンネル電気バスは、2年ぶりとなるGW中の運行。初日はコロナ禍に加え悪天候の影響で、扇沢駅の乗客が正午までに185人にとどまった。1日当たりの往復乗客数も1000人に満たない見込みで、一昨年の約1万1000人を大きく下回った。
春登山 遭難や事故防止 遭対協 7カ所に相談所開設

 ゴールデンウイークに合わせ、北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会は29日から、大町市と白馬村、小谷村の登山口など7カ所で春山登山相談所を開設している。登山客の事故防止を目指し、登山計画書の提出や雪崩への注意などを呼び掛けている。
 相談所は5月5日までの期間中、延べ約60人の隊員が待機し、登山者に山上の状況や危険箇所などを案内する。
ワクチン集団接種 流れ確認 白馬村 医療従事者向け研修会

 連休明けから行われる高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種に向けて、白馬村は27日、村内医療従事者向けの研修会を村保健福祉ふれあいセンターと多目的研修集会施設で開いた。集団接種で実際に作業を行う上での流れと注意点、課題を共有した。
 村内5医療機関の医師や看護師など約30人が参加。すでに医療従事者向けの接種経験のある市立大町総合病院の医師や薬剤師から、ワクチンの取り扱いや接種時の注意点、副反応について、経験を踏まえた。
インターネット使用 安全に 大町 八坂中 生徒と保護者が研修

 大町市の八坂中学校で23日、本年度初の授業参観と、生徒と保護者を対象にした「ネットワーク研修」が開かれた。安曇野市でパソコン教室を主宰する篠原寛行さんが「インターネットの安心安全な使い方」と題し講演。ネット社会のトラブル事例を分かりやすく解説し、ネットトラブルに巻き込まれたり、人権を傷つけられることがないよう、正しい理解を深めた。
 授業参観では保護者を対象に、タブレット講習会も行われた。生徒が日頃学習に使用しているタブレットで会議通話などの操作を体験。自宅に持ち帰って学習に取り組む場合の活用法に理解を深めた。
地域防災への思い新た 白馬村・小谷村 規模縮小2年ぶり出初式

 白馬村と小谷村の消防団出初式が29日、それぞれ開かれた。両村とも新型コロナウイルスの影響により2年ぶりの開催。感染症予防のため規模を縮小し、参加者を制限して式典を行い、地域防災への思いを新たにした。恒例の分列行進などは実施しなかった。(写真はウイング21で行われた白馬村消防団出初式)
プロジェクターで交通安全=@大町署 空き店舗壁面に映し啓発

 行き交う車や人が多い薄暮の大町市街地、交差点に面した空き店舗の壁面に、交通安全を呼び掛ける画面が大きく映し出される。
 JR信濃大町駅近くの交差点で28日、「プロジェクターによる交通安全街頭啓発」が行われた。県交通安全運動推進北アルプス地方部による春の大北地域交通安全重点啓発事業期間の一環として、大町警察署が行った。
 小雨の中、投影は午後7時前から約1時間にわたって続けられた。
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