2025年7月12日(土)付

地域の魅力つめ「かき氷店」 大町中「イベントサークル」 8月11日国営公園出店へ 協力者招き3商品試食会

 大町市の大町中学校コミュニティ・スクールで、生徒や地域の有志で構成する「イベントサークル」が本年度も、8月11日の「山の日」に合わせ、国営アルプスあづみの公園大町・松川地区で「かき氷店」を出店する。同校でこのほど試食会が行われ、地域の協力者や教職員を招き、見栄えや味などの意見を聞いた。
 今年の商品は3種類。昨年も販売した市内農家のイチゴ味、池田町特産の「桑茶」パウダーを使ったかき氷のほか、自家焙煎珈琲豆店の協力でコーヒーシロップを使った「カフェオレ味」が加わった。こだわりのソースに、追加でチョコレートやウエハース、ブルーベリーやラムネなど、多彩なトッピングが選べる。
 試食会では昨年イベントを体験した3年生が中心となって、かき氷の作り方や販売方法を後輩に教えながら、地域の協力者や教職員にかき氷を試食してもらった。サークルでは今回のお客さま≠フ意見や反応を参考に、「大町らしい」魅力のつまった商品を作り上げていきたいとしている。
ニホンライチョウ5羽ふ化 大町山博 3羽すくすく

 市立大町山岳博物館は11日、同館で飼育繁殖中の国特別天然記念物・ニホンライチョウの卵5個のふ化を確認したと発表した。現在は3羽を育成中で、元気な様子だという。ひなは、今年9月に中央アルプスへ野生復帰する計画。
 本年度は、令和元年生まれの雄(山博でふ化・育成した個体)と令和3年生まれの雌(今年1月に富山市ファミリーパークから来館)のつがいと、平成30年生まれの雄(横浜市繁殖センターから来館)と令和3年生まれの雌(山博でふ化・育成した個体)のつがいで繁殖に取り組んだ。(写真は市立大町山岳博物館提供)
災害の記憶 次世代につなぐ 小谷村でシンポ 「7・11水害」から30年

 1995年7月に発生し、小谷村などに大きな被害をもたらした集中豪雨災害(7・11水害)からちょうど30年を迎えた11日、災害の記憶を後世に伝えようと、村などが小谷小学校でシンポジウムを開いた。地域住民や関係者ら約250人が来場し、災害体験者の座談会や児童・生徒の防災学習報告を聞き、当時の記録や教訓を振り返りつつ、地域防災の未来を考えた。
 座談会は、宮澤敏文県議と、当時県姫川砂防事務所に勤務していた前村長の松本久志さん、当時の村消防団長・平田優さん、復旧工事に尽力した今井工務店の今井頌治さん、3人の子どもとともに避難した北小谷姫川温泉の横川明美さんの5人が登壇。小谷中学校2年生の質問に答える形式で進め、当時の状況や避難の様子、復旧の過程などを話し、次世代の子どもたちに経験と思いを伝えた。
 小谷小学校4年生と小谷中1年生は防災学習で取り組んだ成果をそれぞれまとめた。
未就園児親子が製作遊び 池田こども家庭センターにこまる 協力隊が企画「あとりえ たねっこ」

 池田町保健センター「やすらぎの郷」内のこども家庭センター「にこまる」つどいの広場で、ゼロ〜3歳児の未就園児と保護者を対象に製作遊びを行う場「あとりえ たねっこ」が毎週開かれている。元幼稚園教諭で地域おこし協力隊の古郡侑季さん(26)が、伸び伸びと自己表現のできる居場所を目指して、企画運営する。
 第2週目の平日(基本月曜以外)午前9時〜正午、子どもの成長の記録を残す「手形・足形スタンプWEEK」を開いているほか、手作りおもちゃを作る機会も設けている。
学校給食 食べて知って 池田松川センター見学・試食会

 池田町と松川村でつくる池田松川施設組合は9日と10日、地域住民に向けた松川村の池田松川学校給食センターの見学・試食会を開いた。子どもたちの健康と食育を担う学校給食への取り組みを伝えた。
 初日は保護者や地域住民など約20人が参加。組合職員や栄養士が説明した。
 実際に児童・生徒に出しているメニューと同じ給食を試食。この日は鶏ごぼうごはん、赤魚の塩こうじ焼きなどの品が並んだ。参加した児童の保護者は「おいしいです。施設もきれいで(衛生面でも)安心です」と感想を述べた。
観光客増シーズン 道路注意 夏の交通安全やまびこ運動始まる 大町 人波作戦 ドライバーに呼び掛け

 県内一斉の「夏の交通安全やまびこ運動」が11日から始まった。各地で交通指導所や人波作戦などの啓発活動が行われ、観光客などが増え、人の流入も増える時期に、警察や関係団体などが安全な道路利用などを呼び掛けていく。運動期間は20日まで。
 大町市の大町地区交通安全協会大町支部は初日の11日、人波作戦を国道147号の上橋待避所で実施した。支部会員や大町署員、県交通安全運動推進北アルプス地方部、管内事業所のヤングドライバークラブら約50人が参加。「交通ルールを守ろう」「チャイルドシート着用」「早めのライト点灯」など啓発の言葉が書かれたのぼり旗を掲げて、通行するドライバーに視覚から交通安全を訴えていた。
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