2025年9月7日(日)付

大町三蔵、自慢の味に集う 大町「 北アルプス呑み歩き」にぎわい

 大町市内の酒蔵3社(三蔵)は6日午後1時、日本酒の樽を木槌で開く鏡開きを一斉に行って「北アルプス呑み歩き」が威勢よく開幕した。好天にも恵まれ、会場となった中心市街の本通り一帯には日本酒の愛好家、三蔵のファンをはじめ、県内外から多くの参加者が集まった。
 三蔵は白馬錦酒造(白馬錦蔵元)、市野屋(市野屋蔵元)、北安醸造(北安大国蔵元)。主催は実行委員会(薄井真弓実行委員長)。
 開催は通算15回目。三蔵が自慢の日本酒を用意、参加証のリストバンドを付け、酒器を手にした参加者たちが巡り、味わい、本通り一帯に繰り出すイベント。沿線の北アルプスブルワリーでは、クラフトビール1杯を楽しめる。
 各会場には地元グルメの出店や人気のキッチンカーが並び、パンや菓子、かき氷なども販売、にぎやかに笑顔の輪が広がった。
「大町市チーム」2年ぶり優勝 池田町で大北駅伝大会 6チーム熱戦 たすきつなぎ力走

 「第3回大北駅伝大会」(大北地区のスポーツ協会や市町村教育委員会主催、大糸タイムス社後援)が6日、池田町で開かれた。大北各市町村から6チームが出場。気温が30度近くまで上がる暑さの中、選手がたすきをつなぎ、力走した。大町市が2位と4分以上の差をつけ2年ぶりに優勝した。
 70年以上続いた「大北縦断駅伝」の伝統を引き継ぐ大会。コースは、第1回と同じ、高瀬川堰堤道路特設コースで実施。小学生から大人まで8区間・計33・7`を走破した。
 スタート・ゴール・中継地点となる町総合体育館駐車場付近では、応援に駆け付けた仲間や家族らから「がんばれ」「あと少し」などと声援が上がり、選手たちは積み重ねてきた成果を発揮して走り切っていた。
子ども虐待件数 前年の5倍増 大町市昨年度 4→20件 早期把握へ連携

 大町市内で令和6年度に把握した、家庭での親から子どもへの虐待件数が20件だったことが分かった。前年度の4件に比べ、5倍に増加。市役所民生部は「学校や保育施設の定期訪問や、日常の様子に異変が見られた場合は速やかに関係機関と情報を共有し、連携した支援に努めている」とした。
 民生部によると、虐待の内訳は、身体的虐待が14件、心理的虐待が6件だった。家族の介護や世話を日常的に行う子ども「ヤングケアラー」は、令和4年度に1件確認していたが、現時点では新たな事例は把握していないという。
 民生部の久保田肇部長は「虐待やヤングケアラーは家庭内で発生することが多いため、相談や通報がなければなかなか表面化せず、把握することが困難」とし、「早期把握のため、定期訪問などで速やかな情報共有や連携、支援に努めている」と述べた。
アンチエイジングで健康長寿 池田女団連 医学博士講師に学習会

 池田町女性団体連絡協議会(森泉恵子会長)は4日、学習会「アンチエイジングって何?〜健康寿命への願い」を町交流センターかえでで開いた。松本大学大学院健康科学研究科教授で医学博士の青木雄次さんを講師に、アンチエイジングの観点から健康長寿の秘訣について学んだ。
 論文をはじめ豊富なデータを引用しながら、「アンチエイジング(抗加齢)は生理的老化に近づける。理想の予防医学」と説明。老化とともに体力・気力が低下する状態「フレイル」の予防として、栄養、身体活動、社会活動の必要性を述べた。
 老化や死に対する進化医学的解釈を紹介。老化の原因として細胞の酸化と糖化を挙げ、がんのリスクを低下させる方法や抗酸化システム、ストレスと健康の関係性などについて説明した。
競技通じ親睦と健康増進 JA大北と年金友の会 大町でマレット、ゲート大会

 JA大北年金友の会とJA大北は3日、「第34回アルプスゲートボール大会」と「第26回アルプスマレットゴルフ大会」を大町市運動公園で開いた。大北各地の年金友の会の会員約100人が参加。競技を通じて健康増進を図りながら、会員同士の親睦を深めた。
 ゲートボールには、8チーム・46人がエントリーした。日頃から練習を重ねている地区ごとのチームで出場し、戦略を練り仲間同士で指示を出し合いながら、得点を競っていった。
 JA大北は「普段顔を合わせることの少ない他地区の選手との交流も深めてもらえれば」と話した。
ハラスメント防止 安心の職場へ 北ア広域消防本部 全職員に対策周知の研修会

 大町市の北アルプス広域消防本部で5日、全職員を対象としたハラスメント対策の研修会が開かれた。全国の消防署で相次ぐ不祥事や女性署員の増加を受け、職員が安心して働ける環境づくりにつなげようと、防止策の周知を図った。
 日本産業カウンセラー協会上信越支部の窪田明美さんが講師を務め、ハラスメントの種類や原因などを解説。職員が生活を共にし、指揮命令に従う消防組織特有の職場環境が、ハラスメントを生みやすいと指摘し、業務と日常の切り替えを徹底するよう呼び掛けた。
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