2025年10月16日(木)付

西山城址 安全に訪れて 大町の保存会 案内板一新 クマよけ鈴も

 大町市の「西山城址保存会」(藤岡靖久会長)は今シーズン、色あせなどで経年劣化した、城址内の案内看板や誘導案内板などをリニューアルした。訪れた人の目に留まりやすく、安全な登城が楽しめるようになった。
 保存会は地域の史跡を守り継ごうと保全活動を展開。昨年、50周年の節目を迎えた。案内板の掛け替えは、記念事業の一環として企画。市の令和7年度人が輝くまちづくり事業の助成を受け、15年以上が経過し、色あせて見えにくくなった城址入り口や国道沿いの大きな案内板2カ所に3枚と、40年以上が経過しさびて見えなくなった現地の誘導案内板20枚をすべて新しくした。
 近年はクマ出没による被害も懸念されることから、安全に配慮しクマよけの鈴も城址内に4カ所、新たに設置した。
明日香荘に新指定管理者 大町市が審査会 小海町のシンワを選定

 大町市が事業者の募集に難航していた八坂地区の温泉宿泊施設「明日香荘」の新たな指定管理者に14日、県内外で指定管理業務を展開するフードサービスシンワ(南佐久郡小海町)が選ばれた。市が来年度以降に市有4施設の運営を担う、指定管理者の選定審査会を同日、市役所で開いた。市議会の議決を経て正式に決定する。
 明日香荘は平成24年度から、市内のハーヴェスタ・クリエーションズが指定管理業務を担ってきた。令和8年度以降については、資材価格や光熱費の高騰などを理由に事業者からの応募がなく、市が指定管理料を増額して再募集。最終的に2者から応募があった。
クマ出没 地図で「見える化」 白馬村 グーグルマップに情報掲載

 全国各地でツキノワグマの目撃情報が相次いでいる中、白馬村は本年度から目撃された場所を可視化するマップを導入している。地図サービスのグーグルマップに掲載する仕組みで、4 月からの運用開始以降、表示回数は約40万件となる。村公式ラインやホームページからアクセスでき、担当者は外出時などに活用してもらうよう呼び掛けている。
 村内のクマ目撃情報は今年4月から今月13日までに55件あり、うち9月以降が27件だった。
 マップは村に寄せられた目撃情報を基に掲載。村農政課によると、住民だけではなく観光客からクマの出没を心配する問い合わせがあるといい、同課の中野太輔さんは「見える化して分かりやすくした。村公式ラインからもアクセスできるので、外出する際などに活用してもらえれば」と話している。
幼児185人に村特産米贈る 松川村 特別栽培米「鈴ひかり」PR

 松川村は15日から、村内の年少から年長の年齢にあたる幼児に村特産のブランド米「鈴ひかり」の新米を贈っている。コメ価格が高止まりする中で、子育て世帯の経済的負担の軽減と食育、地産地消の推進につなぐ取り組み。初日の15日は須沢和彦村長や古畑元大教育長が松川南保育園を訪れ、登園した親子に米袋を手渡した。
 地元産の鈴ひかりは、これまでも小中学校の学校給食で提供している食材。園児への贈呈は家計の支えと同時に、米どころである松川村に愛着を感じてもらおうと、昨年から始め2年目。
 保育園では、須沢村長が「運動会頑張ったね。これがプレゼント」などと声をかけながら園児と保護者に手渡した。
ものづくりの魅力体験 池田工業高校 技術生かし文化祭

 池田町の池田工業高校で11日と12日、「第63回池工祭」が一般公開された。ものづくりを体験する工業科展など、生徒たちが工業の魅力を発信するさまざまなイベントを企画し、多くの来場者でにぎわった。
 機械・電気学科の機械専攻は、金属に品番や目印などを刻む打刻の技術を使い、認識票作りを企画。来場者が生徒からアドバイスを受けながら、アルミ板の上に置いた刻印をハンマーで叩き、名前や生年月日などを刻んで自分だけの記念品を作製していた。
大町の味≠ナおもてなし 市プロモ委 黒部ダム観光放水 最終日に

 大町市プロモーション委員会は15日、黒部ダムで観光放水の最終日に合わせた、観光客へのおもてなしを行った。市民でつくるおもてなし隊「縁&創」が大町産の食材を使った手作りの漬物や菓子などを振る舞い、大町の魅力をアピールした。
 おもてなし隊は展望台の休憩所で、大町産のリンゴや福神漬け、ワラビの酢漬け、そばのかりんとうなどを振る舞い、観光客がダムと放水を望む景観を楽しみながら、大町の味に舌鼓を打っていた。
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